【中国語】基本的な数字の発音や手数字、一緒に使える表現を紹介!

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こんにちは!中国語学習者のまてぃです!

中国語で数字を言う時、イーアルサンスーと、「4」までご存知の方は多いかもしれません。

しかし、実際に使うのは金額を伝える際の大きい数字などまだ知らない表現ばかりです。

そこで、今回は実際にコツ付きで覚えて使える中国語での数字の言い方をご紹介します!

今回の記事は中国語を学んだことがない方でも読み終えたら即使えるようにカタカナも入れて説明していますので安心してください!

また、実際に使った時に中国や台湾で通だ!と感心される、手数字の表現も合わせてお教えしちゃいます!

では、いきましょう!

1)数字の0から5まで

こちらのパートでは0から5までの中国語数字の発音方法や表記方法などを漢字とカタカナと手での表現を合わせながらご紹介していきます。

①0から5までの言い方

まずはじめに、0から5までの発音方法をご紹介します。1から3まではご存じの方は多いのではないでしょうか。ゼロは使う機会が少ないかもしれませんが、発音が簡単なので今回を機に覚えてみてくださいね!

líng リン
イー
èr アー
sān サァン
スー
ウー

②2つの言い方がある数字

先ほどご紹介した数字の中には、2つの発音がある数字もございます。日本語の数字でも「四」は「よん」と「し」という読み方がありますよね!では、みていきましょう。

1の発音は数字か番号かで使い分ける

1という数字は、数字として言う場合と、番号として使う場合で発音が異なります。電話番号を言う時には「一(yī )イー」を使い、電話番号やシリアルナンバーなどを伝えるときには、「一(liǎng)ヤオ」という言い方を使います。

この「ヤオ」という言い方は番号を伝える際に「七(qī)チー」との聞き間違えが起こることを防ぐためにこのような違いをつけるようになったそうです。

イー
yāo ヤオ

2の発音は番号か数量かで使い分ける

2という数字は、番号として言う場合と、ふたつなど、後ろに単位がつく場合で漢字や発音が異なります。例えば、電話番号を言う時には「二(èr)アー」を使い、買い物の際に数量を聞かれた時には「两(liǎng)リィャン」を使います。

èr アー
liǎng リィャン

③0から5までの手数字のやり方

海外に初めて行った際に大事になってくるのがジェスチャーですよね!このパートでは、先ほどご紹介した0から5までの数字を手を使って表す方法をご紹介します。

ほとんど日本と変わらないですが、よく見ると三の手数字は人差し指と中指、薬指の3本ではなく、中指と薬指、小指になっていますね!

2)6から10までの数字

続いては6から10までの中国語数字の発音方法や表記方法などを漢字とカタカナと手での表現を合わせながらご紹介していきます。

①6から10までの言い方

まずは早速、6から10までの発音を見ていきましょう!ぜひ、カタカナを見ながら、声に出しながら練習してみてくださいね!

liù リウ
チー
バー
jiǔ ジゥ
shí スィー

このパートでは、1や2のように発音をシチュエーションごとに分ける数字はありません。しかし、発音が少し複雑なものが多数あります!

特に10は発音がむずかしいですが、静かにして欲しいときに使う「シーッ!」を口の形をすの形に変えて発音するとより本格的な発音ができます。

②6から10までの手数字のやり方

では、先ほどは日本と同じ部分もあったかと思いますが、今回は全く違う表し方をする数字ばかりです。特に10は、握り拳なので日本で使うと少し怖がられてしまいそうですよね。

日本と違って片手で簡単に表すことができるので、とても便利です。中国人の方と話す機会があるときには、ぜひ試してみてくださいね。

3)より正確な発音はピンインで学ぼう

先ほどの発音を説明する際にも記載していたローマ字の表記は、拼音(ピンイン)と呼ばれます。日本語のひらがなや送り仮名に近い存在のものです。漢字を読む時に正確な発音がわかるため、本格的な発音を学ぼうとしている方は勉強して損はないと思います!

①基本的な読み方

今までの例でお気づきの方もいるかもしれませんが基本的にはローマ字読みをします。そのため、1を表すyiはイーという読み方になります。

しかし、例外として、今回の数字の発音に関係している「shi」「xi」「si」はローマ字読みではありません。それぞれ、「shi」はスィー、「xi」はシー、「si」はスーというふうになります。

このように例外もあるため、拼音をしっかりと学んでからの方がより正確な発音方法を知ることができます。

②イントネーションを決める声調

また、拼音以外にもローマ字の上に斜めの棒や折り曲がった棒があるローマ字上部の記号は、声調(せいちょう)と呼ばれ、発音の4パターンの音程の高低差を使ったイントネーションを紹介するものになります。

一声(ā)

日本語では伸ばし棒の部分に近い発音で高い音程をそのままキープして長めに発音します。

二声(á)

日本語では疑問形ですか?のかの発音が少し上向きに上がるのと同じく発音の後半で音程が少し上がるように発音します。

三声(ǎ)

二声と似ている部分もあるのですが、疑問形「ですか?」の、「か」の部分の発音で、上向きに上がる前に少し音程を下げ、その後また音程をあげるように発音します。

四声(à)

日本語では使うことのないイントネーションですが、下向きに落ちるように音程を下げる様に発音します。

軽声(記号なし)

軽声は単語の後ろ部分につくことが多く、何も記号がついていない時に軽声の発音をします。具体的には音を短く止めるようなイメージで発音します。

今まで習った数字に関して拼音を見ながらより正確な発音をしたいという方はこちらの【中国語】発音(ピンイン・声調)はどう学べばいい?超体系的な学習方法をチェックしてみてください!

4)大きな数字の言い方

このパートでは、実際に使う場面の多い大きな数字の発音を説明していきます。

①2桁の数字の言い方

さて、0から10までの数字を習ったところで、続いてはもう少し大きな数字についてお話ししていきます。

11から20

11から20までの発音は以下のようになっています。基本的には「十の位+一の位」というようなシンプルな構造になっているので、1から10までさえ覚えていれば簡単に使うことができます。

11 shí  yī スィー イー
12 shí èr スィー アー
13 shí sān スィー サン
14 shí sì スィー スー
15 shí wǔ スィー ウー
16 shí liù スィー リウ
17 shí qī スィー チー
18 shí bā スィー バー
19 shí jiǔ スィー ジウ
20 èr shí アー スィー

10の言い方

2桁で20以上の数字を言う場合には、日本語と同じように「__十」とい言い方をします。

②3桁以上の数字の言い方

2桁の数字をマスターしたところで、今度はさらにレベルアップします。実際にお買い物のシーンなので使うことが多い3桁以上の数字の言い方についてご紹介していきます。

100の言い方

100は金額を表す際には佰などと表記されることもあり、発音は以下の通りになります。

一百 yī bǎi イー バァイ
两百 liǎng bǎi リィァン バァイ

100以上の単位で数字の2を使う場合は全て「两(liǎng)リィァン」の方の発音になります。間違えやすいのでしっかりと覚えておきましょう!

1,000の言い方

1000は金額を表す際には仟などと表記されることもあり、発音は以下の通りになります。

一千 yī qiān イー チエン
两千 liǎng qiān リィァン チエン

10,000の言い方

10000は書面も同じく万と表記され、発音は以下の通りになります。

一万 yī wàn イー ワン
两万 liǎng wàn リィァン ワン

③細かい数字の言い方に関する決まり

さらに、数字の言い方に関する細かいルールが中国語にはあります。苦戦するところかもしれませんので丁寧に説明してきます。

間に0が入る場合

101など間に0が入る場合は、ゼロという意味の「零(líng)リン」を間に入れて発音します。その際には以下のような発音になります。

一百零一(101) yī bǎi líng yī イー バァイ リン イー

0で終わる数字の場合

一方で、110最後が0で終わるなどまとまった数字の場合は、0の前の数字までを発音します。この時注意すべきなのが0の前の数字を1の位とみなし発音するという点です。日本語のように百十とはならないのでしっかりと押さえておきましょう!

一百一(110) yī bǎi yī イー バァイ イー
一百二(120) yī bǎi èr イー バァイ アー

実は、私自身留学先で一番最初に混乱した点でもあるのがこの細かなルールでした。「110(yī bǎi yī )イー バァイ イー」を101だと勘違いしてお会計の時に店員さんに不思議な顔をされたことが何度もあります。このように現地ではよく使われる言い方です。

5)覚えておくと便利な単位

さてこちらのパートでは、今回紹介した数字と一緒にお使いいただける単位や表現を紹介していきます。

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①年齢の表現

はじめに、自己紹介の中でも頻繁に登場する年齢の発音方法をお教えします。規則は特になく至ってシンプル!発音は以下になります。

才(歳) suì スゥイ

数字の後に「岁(suì)スゥイ」とつけるだけで〇〇歳と表現することができます!では具体的な表現の例を見ていきましょう。

20歳 20岁 èr shí suì アー スィー スゥイ
30歳 30岁 sān shí suì サン スィー スゥイ
40歳 40岁 sì shí suì スー スィー スゥイ

②日付の表現

そして次に、日付の言い方をお教えします。月に関しては日本と同じですが日にちに関してはいくつか言い方があります。また、年を表す表現は2023年など暦を表すときや期間を表す時など両方で使えます。

◯月 yuè  ユエ
◯日 hào ハオ
◯年 nián ニィエン
◯ヶ月 个月 gè yuè グー ユエ
◯日間 tiān ティエン

この時、日付を表す際に「2」を使う際には「二(èr)アー」の方の発音をします。間違えないようにしましょう!具体的な表現の例は以下の通りになります。

2023年2月1日

二◯二三年

二月一号

èr líng èr sān nián

èr yuè yī hào

アー リン アー サン

ニィエン

アー ユエ イー ハオ

4月10日 四月十号 sì  yuè shí hào スー ユエ スィー ハオ
半年間 半年 bàn nián バン ニィエン
1年間 一年 yī nián イー ニィエン
1ヶ月 一个月 yī gè yuè イー グー ユエ
2ヶ月 两个月 liǎng gè yuè リィァン グー ユエ
半日間 半天 bàn tiān バン ティエン
2日間 两天 liǎng tiān リィァン ティエン

③お金の表現

次に、金額などを表す際の言い方をお教えします。今回は少額の際の言い方、そして中国元と日本円の言い方の3つを紹介します。日本語での元と円では漢字が違うものの、中国語では中国の元、そして日本の元に相当する通貨というような表現をします。

また、現地では市場や夜市などのローカルな場所でのお買い物では、口語的な「1000块」を使う場合が多いです。しかし、デパートやレストランなどではよりフォーマルな「1000元」という言い方が使われます。

1万円以下の少額 kuài クァイ
中国元 yuán ユエン
日本円 日元 rì yuán リィー ユエン

ちなみに、実際に使える具体的な金額の言い方は以下になります。100や1,000といった数字は、「百元」「千元」という言い方ではなく「一百元」や「一千元」となる点日本とは異なるのでしっかり覚えておきましょう!

10元 十块 shí kuài スィー クァイ
100元 一百元 yī bǎi yuán イー バァイ ユエン
1,000元 一千元 yī qiān yuán イー チエン ユエン
10,000元 一万元 yī wàn yuán イー ワン ユエン

④個数、数量の単位

続いては、お買い物をする際などに欠かせない個数や数量の単位をご紹介します。また、現地に行った際に少しでも使えるようにレストランでの人数の言い方や数量を聞かれた時の疑問形なども合わせてお教えします。

◯個 个(個) グゥァ
◯人 个人(個人) gè rén グゥァ レン
何個? 几个(幾個)  jǐ gè  ジー グゥァ
1個 一个 yī gè イー グゥァ
2個 两个 liǎng gè リィァン グゥァ
1人 一个人 yī gè rén イー グゥァ レン
2人 两个人 liǎng gè rén リィァン グゥァ レン

人数を表す際には、人の前に量詞の「個(gè)グゥァ」をつけなくてはいけません。その点は日本語と異なります。

6)おまけ:数字を使ったスラング

最後に、日本語にはあまりない数字を使った中国語のスラングについてお話ししていきます。ここをマスターしていればネイティブ顔負けと言っても過言ではないかもしれません。

①数字の1を使ったスラング(+1)

オンラインなどのチャットで「+1(jiā yī)ジャー イー」は私も参加する、私も数に加えてという意味を持つスラングでもあります。そのためグループチャットで誰かが旅行などの提案をした際にはこの表現を使うことができます。

また、オンラインストリーミングで商品を購入する際などに購入個数をストリーミング主に知らせる際にもよく使われる表現です。

②数字の3を使ったスラング(333)

「三(sān)サン」は中国のネット用語などで散らかる、その場から去るという意味の「散(sàn)サン」という表現と似ていることからその場から去る、または逃げるという意味合いで使われる表現です。

「333(sānsānsān)サンサンサン」というように3つ並べて使われることが多く、特にヴォイスチャット機能のある対戦型オンラインゲームなどでは会話の中でも使われる表現となっています。

③数字の5を使ったスラング(555)

「五(wǔ)ウー」は中国語のネット用語で泣いた時の声を表す「呜(wū)ウー」と似ていることから、(泣)のような意味を持つスラングとして使われます。よく見かけるのは、3つ繋げて「555(wǔ wǔ wǔ)ウーウーウー」として悲しいことがあった際の返信などに使われる表現です。。

④数字の6を使ったスラング(66)

「六(liù )リウ」はすごいという意味を持つスラングでもあります。そのため、友達や仲の良い人に良いことがあった時、すごい!という意味を込めて、手数字を使いながら「66!(liù liù )リウリウ!」と言います。

⑤数字の8を使ったスラング(8888)

「八(bā)バー」は中華文化圏で新年の際に交わす「恭喜你发财(gōng xǐ nǐ fā cái) ゴンシーニーファーツァイ」という挨拶の言葉の「发(fā )ファー」という部分と似ていることから非常に縁起が良い数字とされています。

また、元々新年の挨拶を直訳すると、「お金を稼げますように」という意味になります。その「稼ぐ、お金に恵まれる」という意味を持つのが「发(fā )ファー」という動詞なのです。

実際には、「8888(fāfāfāfā)ファーファーファーファー」などで先ほどの6と同様にすごい!という意味を持ちます。

7)数をマスターして中国語で使ってみよう!

今回の記事では、中国語で様々な数字と数字にまつわる表現をご紹介いたしました。日本語と同じものもあれば漢字も異なる場合があったりととても興味深いですね。

特に手数字は中国語話者の方に使ってみたら感心されるかもしれないほどローカルなものです。ぜひ覚えて実際に使ってみてください!

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まてぃ

神奈川県出身のZ世代。語学大好き。元々英語漬けだったが、大学の台湾短期研修をきっかけに中国語に目覚め、在学中1年間台湾銘傳大学に留学。卒業後は国立台湾大学ジャーナリズム学科修士課程に進学。現地企業などでの経験を経て現在は日本を拠点に中国語翻訳などを中心に活動中。TOCFL高階級。HSK6級。心揺さぶられる言葉や文章が大好物です。

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