【おすすめ中国語勉強法】16ヶ国語を話すカナダ人YouTuber【多読多聴】が近道

中国語会話
みなさま、こんにちは!
 
今回は、世界的な語学YouTuberとも言える「スティーブ・カーフマン(Steve Kaufmann)」さんの中国語の勉強法を紹介させていただきます。
 
カーフマンさんは、カナダのモントリオールで育ち、1966年にフランスのパリでL’Institut d’Etudes Politiquesを卒業し、その後カナダの外交官として活躍しました。
 
17歳までは英語しか話せなかったカーフマンさんですが、今では16カ国語もの外国語を知っており、そのうちの半分以上は流暢に話せ、さらにもっと数を増やすよう頑張っていると言います。
 
 
カーフマンさんの語学チャンネルは、2007/07/12に開始後、2022/4/7時点で登録者数 53.4万人、視聴回数はのべ3000万回以上です。様々な外国語をどのように学んだかを自分の経験を基にシェアされています。
 
中国語学習方法については、2012/11/14に公開された以下の動画「私はどう風に中国語の勉強したのか。/ Learning Chinese – How I Did It. (in Japanese)」の内容を整理してお届けします。英語ネイティブなので日本語ネイティブの学習者が参考にできる部分は限られているかもしれませんが、示唆に富む内容です。
 

カーフマンさんの中国語の学習歴とレベルは?

カーフマンさんは、こちらの動画で日本語で話していますが、そもそも中国語は日本語の前に勉強したそうです。

カーフマン氏は1967年カナダの商務部に入りました。当時カナダは中国と外交関係を結ぶを準備をしており、中国語を使える人材を育てる必要があり、カーフマン氏はカナダのオタワにいるとき台湾の先生から学んだそうです。

この教えはあまり役にたたなかったそうですが、別途自分で勉強をして香港で本格的に語学をする機会を与えられたそうです。当時、日本の政治家であり外交官の加藤紘一氏も一緒に学ばれていたといっています。

中国語のレベルは、HSKなどの客観的な指標はありませんが(以下の動画を始め)多くの動画内で中国語を流暢に話しております。この動画では「词汇量为什么重要」というテーマで、語彙力の付け方についてお話されています。いろいろな話題について話せる高度な中国語力をお持ちです。

カーフマンさんの【おすすめ中国語勉強法】

中国語を沢山読んで、沢山聴く

カーフマン氏が思う語学力の高め方は「多読多聴」です。生の中国語を沢山読んだり聴いたりするのです。それで語彙を増やすことが重要ということです。つまり、カーフマン氏は語学の肝は語彙力であると考えているようです。

あまり必死になって文法のルールを覚える必要はなく、ネイティブが使う中国語を大量にインプットすることで脳が自動的に整理して理解してくれる、といいます。実際の場面で使われた中国語のインプットがないと、単語や文法ルールは消化されない、ということです。

中国語学習を開始したての頃は、平均的に毎日3時間、最初の頃は5時間、先生からマンツーマンの指導を受けていたそうです。しかし、その後は自習中心に切り替え5−7時間毎日学習したそうです。

当初は中国語ネイティブが話す中国語が早すぎて分からなく苦戦したそうです。その後、読むことを始め、漢字は手で書くようにしたといいます。碁盤目状の紙に漢字と意味を書き、忘れたらまた書き直します。毎日10字は暗記しますが、6−7割忘れてしまうので繰り返しやったといいます。

こうして1年で3000〜4000字の漢字を覚えることに成功し、それからは簡単な本を読むようにしました。中国の20世紀の歴史など興味のある本を読んだそうです。読書のポイントは、内容が面白くて語彙リストのついているものです。当時は辞書で調べるのが面倒だったのでそうしていたそうです。これは現在における中国語学習でも同じですね。いくら電子辞書があっても、文章の中で頻繁に辞書と本を行ったり来たりするのは大変です。

中国語を短期取得するまでの勉強方法

中国語の語彙力がつけばより面白い本を読める

そして、読書開始の7ヶ月後、初めて語彙リストなしの本を読んだそうです。意味は7割程度の理解でしたが、まったく辞書を使わずに読み切り、富士山を登ったような達成感があったそうです。また、同時に中国語の音声も沢山聴くようにしていました。

こうしていくうちに勉強法が安定してきて、語彙を身につけもう少し難しい本に挑戦します。語彙が増えればより面白いものを読めるようになります。聴くのも同じです。この楽しみを感じるループに入ればしめたものです。語彙力を高め、面白そうな本を読む。さらに高めて他の分野の本を読む。こうすることで実際の文章の中で充実した意味の中で新しい語彙に触れることができます。

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興味を持った方は是非実際にカーフマンさんの動画をご覧ください。語彙力を高める読書を中心にした学習、参考にできる部分は積極的に取り入れてみましょう。