中国語で1+1=2ってどういうの?【算数・数学】に関わる単語を紹介

語法・表現・フレーズ

こんにちはりゅうです。

会社で、街で、会話の中で簡単な数式に出くわすことってありませんか?
数式と言っても難しいものではなく、例えば1+1=2ぐらいのものです。

このくらいの数式ならよく日常会話にも出てくると思うのですが、
もちろん見ればすぐに意味はわかってもいざ中国語で言おうと思うと…
+、-、×、÷ などはなかなかすぐ単語が出てこないところがあると思います。
意味は分かっているのでついつい調べるのを後回しにしてしまいがちではないでしょうか?
ちなみにこのような数学記号は中国語では「数学符号 shùxué fúhào」と言います。

数学の記号自体は中国でも日本でも違いはないので、一度覚えてしまえばすぐに使えます。
この記事では簡単な数式や会話で使われるような記号の中国語での読みかたを紹介します。

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【算数・数学の中国語】+-×÷  加 jiā,减 jiǎn,乘 chéng,除 chú

+: 加号 jiāhào

-: 减号 jiǎnhào

×: 乘号 chénghào

÷: 除号 chúhào 

基本の四則演算の記号です。数式の中で読むときはそれぞれ「」を取り除いて発音します。
日本語でも加減乗除という言い方をしますが、
全く同じ(乗のみ漢字の書き方が違うことに注意)で読みかただけ中国語になると覚えておきましょう。

【算数・数学の中国語】()括号 kuòhào

()は「括号」と言います。

これも非常によく使う機会のある記号ですよね。
括号 kuò hào」は日本語で言う「カッコ」で総称です。
カッコの種類別は以下の通りです。

‌{ }:大括号‌ dà kuò hào

‌[ ]: 中括号‌ zhōng kuò hào

‌<>:尖括号‌ jiān kuò hào

「」:二角括号:jiān kuò hào

いろいろと紹介しましたが、かっこはそこまで細分化して呼ぶことはすくなく、
括号」と呼ばれることが多いのでわからないこのようなかっこが出てきたら「括号」と呼びましょう。

例:
请回答()内填入的词语。
Qǐng huídá kuòhào nèi  tiánrù de cíyǔ.
()内に入る言葉を答えてください。

【算数・数学の中国語】= 等号 děng hào 、≠ 不等号 bù děng hào

= :等号 děng hào

≠ :不等号 bù děng hào

等号、不等号の記号です。単独での名前が上記のようになります。
この記号は式の中で発音するときは「= 等于 děng yú、≠ 不等于 bù děng yú」と言います。

こちらは日本語と同じ漢字なので覚えやすいと思います。

それでは先ほどの四則計算の読みかたを使って例文を読んでみましょう。

例:
一加二等于三

Yī jiā èr děng yú sān
(1+2=3)

六乘于二等于十二
liù chéng yú èr děng yú shí èr
(6×2=12)

どうでしょうか?もちろん、見ただけで意味は分かってしまいますが、
計算式を見たら中国語で読む練習をしてみましょう。

【算数・数学の中国語】< 小于 xiǎo yú、> 大于 dà yú

< :小于 xiǎo yú

> :大于 dà yú

こちらも不等号記号の名前です。
読むときや記号の名前に「于yú 」、「~において」という前置詞が使われています。

例:
X<Y是这个公式的答案。


X xiǎo yú Y shì zhège gōngshì de dá’àn.
(X<Yがこの数式の答えです。)

【算数・数学の中国語】分数

2/3:三分之一 sān fēn zhī

5/7:七分之五 qī fēn zhī

例のように、分数はすべて「~分之~」と言います。
先に分母を言い、後から分子の数を入れます。
これも日本語と同じ順番ではあるので、真ん中の「~分之~」を覚えておきましょう。

例:
我把蛋糕切成了八等份,所以我把8/1放在盘子上。

wǒ bǎ dàngāo qiē chéngle bā děngfèn, suǒyǐ wǒ bǎ bā fēn zhī yī fàng zài pánzi shàng.
(ケーキを八等分したから、8分の1をお皿にのせておくね。)

【算数・数学の中国語】小数

0.6:零点六 líng diǎn liù

0.015: 零点零一五 líng diǎn líng yī wǔ

こちらは小数の言い方です。小数点を「点」といい、そのあとは数字をそのまま読みます。
数字の羅列の時は「一」を「yī」ではなく「yāo」と読みますが、
小数点の場合は「yāo」とは読まないので注意しましょう。
ちなみに中国でも警察を呼ぶ電話番号は110ですが、この場合は「yāoyāolíng」と呼びます。

例:
我想讲究细节做到百分之零点一的精准。


Wǒ xiǎng jiǎngjiū xìjié zuò dào bǎifēn zhī líng diǎn yī de jīngzhǔn.
(0.1%の細部まですべてこだわって制作したいんだ。)

【算数・数学の中国語】% パーセンテージ

98% bǎi fēn zhī jiǔ shí bā

70% bǎi fēn zhī qī shí

3% bǎi fēn zhī sān

0.3% bǎi fēn zhī líng diǎn sān

パーセンテージを中国語では「百分号 bǎi fēn hào」と言います。
読むときはこれも少し変わります。
パーセンテージは通常100分のいくつかを表す記号なので、
分数の時と同じように「100分の~」という表現をします。
パーセンテージの場合、小数点が出てくる場合もあるかと思いますが、
その場合は小数点の読みかたと組み合わせて読みます。
これはどんな時よく出てくる表現なので必ず覚えておきたいですね。

例:
这个月百分之十下滑,目标没达到。

 Zhège yuè bǎifēn zhī shí xiàhuá,  méi dádàomùbiāo. 
(今月10%下がっちゃって、目標達成できなかったよ。)

【算数・数学の中国語】自乗、平方

x² 平方 píng fāng

自乗については「平方」と言います。

筆者は中国で中国語での研修中、
講師から「er ping fang」という単語が多数聞こえてきた時にどうしても何のことかわからず、
研修の休憩時間にこっそり隣の人に聞いてやっと「2平方」ということがわかりました。

このように数学の記号や概念を表す言葉は文や文字を見ればすぐわかるのですが、
とにかく聞いただけでは一発で分かりにくいのが常だと思います。
一度でも聞いたことや調べたことがあると聞き取りやすくなると思うので、
少し難しいかな?と思うような言葉でも一般的な記号は調べてみたりすることをお勧めします。

例:
这个方程式的解是x² = 9

Zhège fāngchéngshì de jiě shì Èr píngfāng děngyú jiǔ.
(この方程式の解はx² = 9)

【算数・数学の中国語】比率

1:2 yī èr

3:4 sān

:は「比号 bǐ hào」と言い、読むときは「比 bǐ」と読みます。
この時の数字も「一」を「yāo」ではなく「yī」と読みますので、
「yāo」は数式では使わない、と覚えておきましょう。
ちなみに「~
の割合で」などの表現をするなら「~的比例 de bǐlì」となります。
こちらも比率を説明するときにはよく出てくる単語です。

例:
请按照1:2的比例将盐和糖加入菜肴中。

Qǐng ànzhào Yī bǐèr de bǐlì jiāng yán hé táng jiārù càiyáo zhōng.
(1:2で塩と砂糖を料理に加えてください。)

【算数・数学の中国語】割引

数式ではないのですが、中国では値段の割引の表現は独特な表現をします。

例えば「10%オフ」は「九折 Jiǔzhé 」となり、一見90%オフに見えてしまいますが、
これは数字の金額で買うことができる、ということです。
つまり数字が小さいほうがより安い金額で購入できるということになります。

とても間違いやすい表現なので中国で買い物をする機会があればぜひ覚えておきましょう。

上記の画像ではエコノミークラス「经济舱 jīngjì cāng」が39%オフ「3.1折 sān diǎn yī zhé」で購入できる、ということです。
このようにスーパーの割引品から航空券の販売の時まで、
値段に関わる表現ではいつも見ることができます。

例:
提前30天购买机票的话,可以享受3折优惠。
Tí qián sānshí tiān gòu mǎi jī piào de huà, kě yǐ xiǎng shòu 3 zhé yōu huì.
(30日前に航空券を購入すれば70%オフで購入できます。)

【算数・数学の中国語】まとめ

いかがだったでしょうか?

数学に関する言葉は普段からよく目にすることが多いので、
意味がわかれば特に気にしないこともありますよね。
でも、いざ必要な時に意外とこれらの単語が思い出せなかったりすることがあります。
会社での会話から料理、買い物まで数字に関わる表現はよく出てきます。
今回紹介した読みかたを覚えておくと役に立つこともあると思うので、ぜひ参考にしてください。

参考資料:数学符号

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りゅう

愛知県出身の30代。大学時代、第二外国語として中国語を学び、何度も中国を訪る。これをきっかけに中国に興味を持つようになり、卒業後には中国に留学。留学後、一度地元に戻るも、再度中国に渡り現地採用で働き始める。外資系航空会社のコールセンターで、中国語の電話の採点を行うなどの生きた中国語を使用する仕事に従事。現在はホテル勤務の傍ら日本で小学生から院試を目指す大学生、社会人まで幅広く日本語を教えている。HSK6級。趣味は野球観戦とその写真撮影、中日ドラゴンズ応援。

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