こんにちは!ばんばです。
2022年11月より台湾の屏東(へいとう)市に来ております。屏東市は高雄市から電車で25分の場所にある場所です。
台湾といえば沢山の美味しい料理がありますよね♪
ローカルフードを楽しむには夜市(よいち)が最適だと考え、早速、足を運んでみました。
メニューを見ると当然、ピンインは書いていません。漢字から予測できるものとできないもの、読めそうで読めないものなど様々な料理名が並んでいます。
今回は、中国語で食べたいものを気軽に注文できるようになるための3つのポイントを解説します!
台湾の夜市の雰囲気(屏東)
こちらは、2022年11月6日、夜8 時に訪れた屏東観光夜市の様子です。
人がかなり多く賑わっています。台湾ではバイクが大量に走っており、それは夜市の中でも同じで歩行者と原付バイクが混在しています。かなり危ないように感じますが、皆慣れているようで全く気にしていません。
こんな感じでかなり賑やかなので、注文するときには大きな声で言わないと伝わりません。基本的に台湾の人は声が大きいので、同じくらいのボリュームで話すと良いです。また、日本に比べると店員さんはぶっきらぼうな話し方をします。決して冷遇されているわけではないので、こういうものだと思いましょう。
また、地域によって状況は違いますが、屏東市の場合は使用言語の割合が「台湾語」の方が多くを占めています。台湾の公用語は「国語(guóyǔ)」と呼ばれ(「台湾華語」とも)、多少の違いはあるものの、大陸で使われる「普通語」と同じものです。一方年齢が高い人々は中国福建省南部にルーツを持つ「台湾語」を使用します。台湾語は「普通語」とは発音が全く異なるので前提知識なしに聞き取るのは至難の技です。
ただ、殆どの人は「国語(guóyǔ)」(台湾華語)を話せるので、外国人だと分かってもらえれば「国語(guóyǔ)」でコミュニケーションを取ることができます。
中国語で注文するときの3つのポイント
それでは、料理を注文するときに抑えるべきポイントを解説します。
①中国語の文字から想像できない料理名を知る
「饭(飯)(fàn)」「面条(麵條)(miàn tiáo)」「烤肉(烤肉)(kǎoròu)」など、文字を見て料理が推測できるものいいですが、一方で文字からはどんな料理なのか推測しにくいものもあります。
ここでは、4つの文字からは想像がつかない料理を紹介します。
四神汤(四神湯)(sì shén tāng)
どの店でもメニューにある、「4つの神のスープ」とは何だろう?
と疑問に思い、何かわからないまま注文しました。
これは、豚の腸のスープです。
味は、見た目通りあっさりしているけれど、コクがある不思議な味わいです。
日本人の好みは分かれると思いますが一度食べてみてほしい一品です。
そして、「四神」というのは「淮山(huái shān)、芡實(qiàn shí)、蓮子(lián zi)、 茯苓(fú líng)」という4つの材料を指しています。
画像引用元:health.morningstar.com
ちなみに、「汤(湯)(tāng)」はスープの意味なので、「〇〇汤(湯)」と書かれているものは全てスープです。
たとえば、
- 下水汤(下水湯)(xià shuǐ tāng)…イカのスープ
- 貢丸汤(貢丸湯)(gòng wán /tāng)…肉団子のスープ
- 蛋花汤(蛋花湯)(dàn huā tāng)…卵スープ
などがあります。
炒粄条(炒粄條)(chǎo bǎn tiáo)
画像の左側が「炒粄条(炒粄條)(chǎo bǎn tiáo)」、右側が「炒黄面(炒黃麵)(chǎo huáng miàn)」です。
粄條(bǎn tiáo)はつるっとして短い麺です。
炒(chǎo)は文字通り、「炒める」の意味です。
ニラや玉ねぎなどの野菜、イカやエビなどの海鮮が入っています。
日本の焼きそばに近い料理です。
さらに、「什锦炒粄条(什锦炒粄條)(shí jǐn chǎo bǎn tiáo)」というものもあります。
什锦(shí jǐn)は「いろんなものが混在している、ちゃんぽん」の意味です。
よって「什锦炒粄條(shí jǐn chǎo bǎn tiáo)」は具材が沢山入った「炒粄條」です。
𩵚魠鱼羹(𩵚魠魚羹)(tǔ tuō yú gēng)
この料理は、サワラの唐揚げが入ったスープです。
「𩵚魠魚(tǔ tuō yú)」は「サワラ」のことで、「羹(gēng)」は「汁物」です。
さらにこれには「米粉(mǐ fěn)」という春雨のようなものも入っており、食べごたえがあります。
サワラの唐揚げは癖がなくとてもジューシーで、日本人が大好きな味だと思います。
糖葫芦(糖葫蘆)(táng hú lǔ)
これは、フルーツ飴のように飴掛けした果物を竹串に刺したものです
糖(táng)は文字通り砂糖、つまり水飴のことです。
葫蘆(hú lǔ)はユウガオ、ひょうたんのことです。
糖葫蘆の形がひょうたんの形に似ているのでこの名前になっています。
②中国語で注文する際の基本フレーズ
料理を注文するときは、単語でわかりやすく伝えることがスムーズなコミュニケーションのポイントです。そのため、複雑なフレーズは一つもありません。
注文する時、何かが必要なときは、
「我要〇〇(wǒ yào)」でOKです。〇〇の部分に、注文したいものを入れます。
例えば、
我要这个。(wǒ yào zhè ge)
→これをください。
(メニューや食べ物を指さしながら、こう言えば伝わります。)
我要一杯奶茶(wǒ yào yī bēi nǎi chá)。
→ミルクティーを一つください。
何かをお願いするときは、
「请〇〇(qǐng)」でOKです。
例えば、
请把辣椒去掉(qǐng bǎ là jiāo qù diào)。
→唐辛子を抜いてください。
注文をしたら、いくつか聞かれる内容があるので、それに対して答えていきます。
③聞かれる項目を知る
注文時に何を聞かれるのかを知っておけば、正確に聞き取れなくても大体こんな事が聞かれているんだなぁと推測することで対応ができます。
聞かれることは、日本で注文するときと大体同じです。
例えば、
是在这吃还是带回去?(shì zài zhè chī hái/huán shì dài huí qù)
→ここで食べますか?持ち帰りますか?
大还是小(dà hái shì xiǎo)?
大きいのか、小さいのかどちらがいいですか?
要辣椒吗?(yào là jiāo ma)
唐辛子はいりますか。
返答は基本、
「要(yào)」、「不要(bù yào)」→いるか、いらないか
「大(dà)」、「小(xiǎo)」→大か、小か
など簡単な単語で十分伝わります。
後は、メニューに記載されている値段を支払えば注文完了です。
夜市の場合は、基本的に注文時にその場でお会計をしてすぐに料理が出てきますが、もしそうでない場合は以下のフレーズも覚えておくと便利です。
有菜单吗?(yǒu cài dān ma)
→メニューはありますか?
我点的菜还没来。(wǒ diǎn de cài hái méi lái)
→注文した料理がまだ来てません。
我要买单!(wǒ yào mǎi dān)
→お会計をお願いします。
まとめ
重要な単語のまとめです。
- 我要(wǒ yào):~をください。
- 请(qǐng):~してください。
- 大(dà)↔小(xiǎo)
- 外(wài)↔内(nèi)
- 要(yào)↔不要(bù yào)
これらの単語に耳を傾けながら店員さんの言葉を拾ってみましょう。
いざ中国語で注文
あとは、何度も実際に自分で注文しているうちに慣れてくるでしょう。
それでも何を言っているか分からなくて「?」を顔に浮かべると、ジェスチャーなどで教えてくれます。
現地の言葉を全て聞き取るのは難しいですが、食べたいものを自分で選んで注文し、出てきた料理がとても美味しかったときは感動もひとしおです。
現地でしか味わえない様々な料理を自由に楽しめるようになりたいですね。
ばんば
滋賀県出身のZ世代。中国人留学生チューター経験、北京語言大学オンライン留学を経て、学習者支援活動を開始。趣味は、中国の流行りの音楽を聴くこと。大阪大学外国語学部(中国語専攻)卒業。HSK6級、HSKK高級取得。中国語検定準1級。
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