【北京語言大学留学】韓国、ウクライナ、パキスタン、イラン人が中国語を学ぶ理由が面白い

モチベーション中国留学

「あなたはなぜ中国語を学びますか?」

みなさんこんにちは!ばんばと申します。中国語学習の方は順調に進んでいますか?

私は、中国語関連の記事を執筆したり、日本語を学ぶ中国人のサポートをしたりと、楽しく勉強をしています。

それでは早速本題に入りましょう。

語学を学ぶ上で「なぜ学んでいるのか」「何のために学ぶのか」という学ぶ上での理由と目的は千差万別です。

そして、この理由と目的を認識できているか否かが、語学学習のモチベーション維持に大きく関わります。

日本人の場合は、物流や商社、メーカーなどの企業でビジネスとして使うため、またそういった将来を見据えて中国語力をつけるため、といった目的をもって学ぶ人が多いでしょうか。あるいは私自身のように「中国語を話せたらめっちゃカッコイイやん!」という単純な理由で学び始める人もいるかもしれません。

私が就職活動をしている際、これから中国語をどのように活かしていくか、そもそも自分って何で中国語学び始めたんだっけ?など、繰り返し自問自答していると、ふと思い浮かんだ疑問があります。

それは「外国人のクラスメートはなぜ中国語を学んでいるのだろう」という疑問です。

そこで、北京語言大学のクラスメートにこの質問をぶつけてみました。するとそこには非常に面白く、個性あふれる回答が溢れていました。

私の北京語言大学の留学経験はこちらにありますので、ぜひご参照下さい。

時代劇の翻訳者になる!

韓国人クラスメート:

「韓国では繁体字を使うことが多く、自然と漢字に興味を持つようになった。将来はテレビドラマ(特に時代劇)の翻訳がしたいと考えている。また、中國人の思想、精神、他の様々なものの見方に非常に興味を持っている。」

韓国で漢字を使うってどういうこと?ハングルじゃないの?と普通思いますよね。しかし、私自身第三外国語で韓国語を少し学んでいた際に気づいたことですが、韓国語と中国語は非常に似ています。似ているというか、漢字にハングルがついている言葉が多いのです。例えば、「学校」という言葉。ハングルでは「학교」これは、「학」が「学」、」が「校」にあたります。こう考えると、韓国人のなかで中国語は通らざるを得ない言語なのかもしれません。

中国語が堪能に使えるウクライナ人第一人者になりたい

ウクライナ人クラスメート:

中国語が使えるウクライナ第一人者になりたい。現状ウクライナと中国間の翻訳者がほぼいない状態で、いい加減な翻訳が世に出回ることもある。ウクライナの大学では中国語を専門とする学部はほとんどないが、自分が中国語を学んで正しい翻訳ができるようになりたい。」

私がツワモノすぎる、、と感じたクラスメートです。彼女は授業内での発言量も多く非常に真面目でかつ笑顔の素敵な方です。こんなにも高い志があるからこそ授業での取り組み方が人一倍熱心なのか、と腑に落ちました。

彼女は、戦争中のウクライナ情勢についても嫌な顔ひとつせず話してくれました。ウクライナは東部、中部、西部で言葉も考え方も全く違うこと、自国が嫌いなこと、彼女が住む地域は安全なこと。良いとは言えない状況下で熱心に語学を学び、そしていつでも明るい彼女がとても眩しく映りました。

韓国アイドルの中国人メンバーが好きすぎて

パキスタン人クラスメート:

「EXO(韓国アイドル)の中国人メンバーが好きで、彼の発言を聞き取れるようになりたくて中国語を勉強している。」

この理由も非常に面白いと思います。アイドルが好きで語学を学ぶのはよくある話ですが、そのために勉強をして、北京語言大学高级クラスのレベルまで達するのは、かなりすごいことじゃないでしょうか?ちなみにパキスタンでは日中韓のアイドルは非常に人気らしいです。

エレベータ業界で昇進するため

イラン人クラスメート:

「エレベーター業界の仕事の関係で中国に派遣されたから。中国には非常に多くのエレベーター製品があり、中国のエンジニアとやり取りする必要があるため中国語を学んでいる。主に仕事で成果をあげるために学んでいるが、その他にも新しい言語を学ぶことで、新しい機会、新しい友人に巡り合うことができるというのも、大事な理由だ。中国は多くの面で他の国と異なり、独特な文化や哲学を持っている。中国語を学ぶことで彼らの精神を知ることができる。」

現状イランと中国は切っても切り離せない関係でありながら、中国語を学ぶイラン人はとても少ないそうです。お互いの言語を学ぶことは、お互いの歴史や文化、価値観を理解することだと思います。その点でも、翻訳機能ではなく、お互いに言語を理解して交流することは大切ですよね。

中国語を学ぶ理由と目的を認識する

以上、それぞれの理由や夢をもって中国語を学ぶクラスメートでした。留学生は皆それぞれ志をもって中国語学習に取り組んでおり、それをキラキラした目で語る姿はとても印象的でした。

そして、中国語を使ってはるか遠くの地に住むクラスメートとコミュニケーションが取れる嬉しさを感じました。

語学を学ぶ上での理由や目的は、正直何でもいいと思います。ただ、それを自分自身認識しておくと、より楽しく効果的に勉強ができると思います。これを機に自分はなぜ中国語を学んでいて、何を達成したいのだろう」と自分に問いかけてみて下さい!

きっとこれからの道筋が見えてくると思います。

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ばんば

滋賀県出身のZ世代。中国人留学生チューター経験、北京語言大学オンライン留学を経て、学習者支援活動を開始。趣味は、中国の流行りの音楽を聴くこと。大阪大学外国語学部(中国語専攻)卒業。HSK6級、HSKK高級取得。中国語検定準1級。

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