中国語のリスニングにおすすめの勉強方法は?上達のコツや教材・アプリをご紹介

みなさま、こんにちは!PaoChai中国語の学習コーチで通訳案内士(中国語)のHARUです。
「中国語の単語や文法は勉強しているのに、ネイティブの中国語が聞き取れない」
「HSKのリスニング問題はある程度できるけれど、中国人との実際の会話では聞き取れない」
「中国語のリスニング力を伸ばしたいけれど、何をすればよいかわからない」
中国語を勉強している方の中には、このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
リスニングは、語学学習の中でも学習方法がわかりにくく、上達を実感しにくい能力の一つです。
「とにかく中国語をたくさん聞けばいい」「シャドーイングをすればいい」「中国語の動画を聞き流せば耳が慣れる」など、さまざまな学習方法が紹介されています。
しかし、リスニング力を伸ばすためには、単純に中国語を聞く時間を増やすのではなく、聞き取れない原因を理解し、自分に必要なトレーニングに取り組むことが重要です。
そして、PaoChaiオンライン中国語コーチングでは、リスニング力を伸ばすための最も重要な原則を、次のように考えています。
「一字一句わかる中国語」を、一つひとつ着実に増やしていくこと。
この記事では、中国語のリスニング力を伸ばすために知っておきたい以下の内容を解説します。
- 中国語が聞き取れない5つの原因
- リスニング力を伸ばすための基本的な考え方
- 中国語リスニングにおすすめの7つの勉強法
- リスニング学習で意識したい上達のコツ
- 初心者・中級者・上級者別の学習方法
- 中国語リスニングにおすすめの教材と選び方
中国語を「なんとなく聞いている」状態から、「聞けば明確に意味がわかる」状態へと変えていきましょう。
1.中国語のリスニングが聞き取れない5つの原因
まずは、中国語が聞き取れない原因を整理しましょう。
「中国語が聞き取れない」と一言でいっても、実際には複数の原因が考えられます。
主な原因は次の5つです。
- 中国語の発音・声調を正確に認識できない
- 知っている単語を音として認識できない
- 単語や文法の知識が不足している
- 中国語の語順のまま意味を理解できない
- ネイティブの話し方や発話速度に慣れていない
それぞれ見ていきましょう。
原因① 中国語の発音・声調を正確に認識できない
中国語には、日本語にはない発音上の区別が数多くあります。
例えば、次のような音です。
- zhi と ji
- chi と qi
- shi と xi
- ri と li
これらは、日本語母語話者にとって聞き分けが難しい場合があります。
また、中国語には声調があり、音の高さの変化によって単語の意味が変わります。
例えば、次の4つの単語を見てください。
- 妈(mā):お母さん
- 麻(má):麻
- 马(mǎ):馬
- 骂(mà):叱る
声母と韻母が同じでも、声調が違えば異なる単語になります。
このような発音上の区別が曖昧だと、知っている単語でも正確に聞き取ることが難しくなります。
そのため、リスニングが苦手な方は、まずピンイン・声調の基礎が身についているか確認しましょう。
特に、自分で中国語の音の特徴を意識して発音する練習と、ネイティブ音声を聞き分ける練習を組み合わせることをおすすめします。
関連記事:
原因② 知っている単語を音として認識できない
漢字を見れば意味がわかるのに、中国語音声になると聞き取れない。
これは、日本人の中国語学習者によく見られる問題です。
例えば、次の単語を見てください。
- 经济(jīngjì):経済
- 环境(huánjìng):環境
- 发展(fāzhǎn):発展
- 解决(jiějué):解決する
これらは漢字を見れば、日本語母語話者なら意味を推測しやすいでしょう。
しかし、漢字を見ずに中国語の音声だけを聞いた場合、すぐに意味がわかるとは限りません。
つまり、「文字を見て意味がわかること」と「音を聞いて意味がわかること」は、別の能力なのです。
中国語の単語を覚える際には、漢字と日本語訳だけでなく、ピンイン・声調・音声をセットで学習しましょう。
さらに、単語単体だけでなく、その単語が使われている例文を音声で確認することも重要です。
原因③ 単語・文法の知識が不足している
当然ですが、知らない単語や文法は、音として正確に聞こえたとしても意味を理解できません。
例えば、次の中国語を見てください。
他大学毕业以后,先在一家小公司工作了两年,后来才开始自己创业。
彼は大学卒業後、まず小さな会社で2年間働き、その後になって自分で起業し始めました。
この文章を理解するためには、次のような単語や表現の知識が必要です。
- 毕业:卒業する
- 以后:〜した後
- 先:まず
- 后来:その後
- 才:ようやく、〜して初めて
- 创业:起業する
これらを知らなければ、文章全体の大意は推測できても、細かな意味まで正確に理解できない場合があります。
特に中国語には「才」「就」「了」「过」「着」など、短いながらも文の意味に大きく関わる語があります。
リスニング力を伸ばすためには、音を認識する能力だけでなく、語彙力・文法力も必要です。
原因④ 中国語の語順のまま意味を理解できない
中国語を読むとき、何度も読み返したり、日本語に訳したりして意味を理解していませんか?
読解であれば、自分のペースで文章を読み直すことができます。
しかし、リスニングでは音声が次々に流れていきます。
そのため、聞こえた中国語を前から順番に処理し、意味を理解する能力が求められます。
例えば、次の文章です。
我昨天在网上买了一本关于中国历史的书。
私は昨日、インターネットで中国の歴史に関する本を1冊買いました。
この文章を聞いたとき、
我昨天 / 在网上 / 买了 / 一本关于中国历史的书
というように、意味のまとまりごとに理解できる状態を目指しましょう。
毎回、日本語の語順に組み替えて理解しようとすると、長い文章や速い会話についていくのが難しくなります。
中国語の語順のまま意味を理解する能力を鍛えるためには、意味を理解した文章の音読を繰り返すことがおすすめです。
原因⑤ ネイティブの発話速度や話し方に慣れていない
教材の中国語なら聞き取れるのに、中国人との会話になると聞き取れない。
このような悩みも多くあります。
実際の中国語の会話では、次のようなことが起こります。
- 発話速度が速くなる
- 音が連続して聞こえる
- 軽声や変調が使われる
- 文の一部が省略される
- 地域によって訛りが異なる
- 話し手ごとにイントネーションや話し方が異なる
中国語にはさまざまな方言があり、普通話を話していても地域による訛りが見られる場合があります。
そのため、学習教材の明瞭な中国語だけでなく、実際の中国語の会話にも徐々に触れていく必要があります。
ただし、初級段階から理解できないネイティブ音声を大量に聞く必要はありません。
まずは基礎的な中国語を正確に聞き取れるようにし、そのうえで話者やジャンルの幅を広げていくとよいでしょう。
2.中国語リスニング力を伸ばすための基本原則
ここまで、中国語が聞き取れない主な原因を説明しました。
では、実際にリスニング力を伸ばすには何をすればよいのでしょうか?
PaoChaiでは、その基本原則を非常にシンプルに考えています。
「一字一句わかる中国語」を、一つ、二つ、三つと増やしていくことです。
「なんとなく理解できる」と「一字一句理解できる」は違う
例えば、1分間の中国語音声を聞いたとします。
聞き終わったときに、
- 大体何について話しているかわかる
- 7割くらいは理解できる
- 重要な単語は聞き取れる
という状態だったとします。
もちろん、これも一つのリスニング能力です。
しかし、さらにリスニング力を高めるためには、そこから一歩進んで、音声に含まれる単語や表現を一つずつ理解できる状態を目指しましょう。
具体的には、
- 何と言っているのか
- どの単語が使われているのか
- それぞれ何を意味しているのか
- 文全体で何を言っているのか
が明確にわかるようにします。
最初から長い音声で取り組む必要はありません。
まずは30秒程度の中国語でも構いません。
「この30秒の中国語であれば、どこから聞いても一字一句理解できる」
という状態まで仕上げていきましょう。
日本語を聞くように意味が入ってくる状態を目指す
一つの目標は、日本語を聞くときと同じように、中国語を聞いた瞬間に意味が自然に入ってくる状態です。
日本語では、短い日常会話であれば、意識的に単語や文法を分析しなくても意味がわかるでしょう。
中国語でも、十分に学習した文章については、そのような状態を目指すことができます。
そのために、短い文章を繰り返し学習し、音と意味の結びつきを強めていきます。
なお、この考え方については、次の記事で具体的な学習ステップやリピーティングによる到達度の確認方法まで詳しく解説しています。
関連記事:中国語リスニング力を確実に伸ばす本質学習法|「一字一句わかる中国語」を増やす
3.中国語リスニングにおすすめの勉強法7選
ここからは、中国語リスニング力を伸ばすための具体的な勉強法を紹介します。
以下の7つです。
- 発音・声調の聞き分け練習
- 精読
- 音読
- シャドーイング
- リピーティング
- ディクテーション
- 多聴
すべてを同時に行う必要はありません。
自分の学習段階や弱点に応じて、必要なものを取り入れましょう。
勉強法① 発音・声調の聞き分け練習
中国語の基本的な音を正確に認識できない場合は、ピンインや声調の復習から始めましょう。
例えば「zhi / ji」「chi / qi」「shi / xi」など、似たように聞こえる音の違いを確認します。
練習の流れは次のとおりです。
- ネイティブ音声を聞く
- 音の特徴を確認する
- 自分でも発音してみる
- 再びネイティブ音声を聞く
- 音だけで区別できるか確認する
音節単体を聞き分けられるようになったら、単語、短い文章へと進みます。
重要なのは、中国語の音を日本語の音に置き換えて理解するのではなく、中国語として正確に認識できる状態を作ることです。
勉強法② 精読で文章を一字一句理解する
精読とは、文章の単語・文法・意味を丁寧に確認する学習です。
中国語のリスニングを勉強する際には、音声と文字の両方がある教材を用意しましょう。
最初に一度音声を聞いてみても構いません。
しかし、わからない部分があれば文章を確認し、単語や文法の意味を理解します。
このとき、文法用語を必要以上に細かく分析する必要はありません。
目標は、文章を読んだときに一字一句意味が明確にわかる状態です。
精読によって文章の意味を理解してから、その文章を音声として処理するトレーニングへ進みましょう。
勉強法③ 意味を理解した文章を繰り返し音読する
精読を終えたら、その文章を繰り返し音読します。
ここで重要なのは、意味を理解した文章を声に出すことです。
意味が曖昧なまま、とにかく声だけ出して読むのではありません。
文章の内容を理解しながら、発音・声調・語順・表現を意識して読みましょう。
例えば、次の文章です。
大家好,今天我想跟大家介绍一下我的工作。
皆さん、こんにちは。今日は私の仕事について少し紹介したいと思います。
この文章を意味とともに理解し、何度も音読します。
最初はゆっくりでも構いません。
慣れてきたら、ネイティブの音声を参考にして、自然なリズムや速度に近づけていきましょう。
音読回数に絶対的な正解はありませんが、数回で終えるのではなく、10回、20回、30回と反復することで定着を目指します。
一度にまとめて行う必要はなく、複数日に分けても構いません。
勉強法④ シャドーイングで中国語の音の流れに慣れる
シャドーイングとは、ネイティブ音声の少し後を追うように発話するトレーニングです。
この練習には、次のようなメリットがあります。
- 中国語のスピードに慣れやすい
- リズムやイントネーションを意識できる
- 音のつながりを確認できる
- 自分が発音しにくい部分を発見できる
ただし、最初から難しい音声でシャドーイングすると、音を追いかけるだけになり、意味の理解が不十分になる場合があります。
まずは精読・音読を終えた文章を使うことをおすすめします。
勉強法⑤ リピーティングで聞き取りの正確さを確認する
リピーティングとは、短い中国語音声を聞き、音声が止まった後に同じ内容を自分で再現するトレーニングです。
例えば、次のような流れで行います。
- 3〜7秒程度の中国語音声を聞く
- 音声を停止する
- 聞いた中国語をそのまま発話する
- 原文と照合し、正確に再現できたか確認する
リピーティングのメリットは、聞き取れたつもりになっていた部分を発見しやすいことです。
例えば、内容は理解できたと思っていても、実際には単語が抜けていたり、語順を間違えたりすることがあります。
このような問題に気づけるため、リピーティングは聞き取りの到達度を確認する方法として役立ちます。
ただし、リピーティングには短期記憶や発話能力も関係するため、これだけでリスニング力のすべてを評価できるわけではありません。
十分に慣れてきたら、文章を短い単位に分けてランダムな順番で再生する「シャッフル・リピーティング」にも挑戦してみましょう。
詳しい練習手順はこちらの記事で解説しています。
中国語リスニング力を確実に伸ばす本質学習法|精読・音読・リピーティングの進め方
勉強法⑥ ディクテーションで聞き取れない箇所を特定する
ディクテーションとは、聞こえた中国語を書き取る練習です。
短い中国語音声を聞き、聞こえた内容を漢字やピンインで書き出します。
その後、原文を確認して間違いを修正します。
これによって、どこを正確に聞き取れていないのかが明確になります。
ただし、漢字を思い出せなかった場合と、音声そのものを認識できなかった場合は分けて考える必要があります。
また、全文を書き取るには時間がかかるため、聞き取れなかった部分だけを集中的に練習してもよいでしょう。
勉強法⑦ 多聴でさまざまな中国語に触れる
ある程度、中国語の基礎が固まってきたら、多聴も積極的に取り入れましょう。
多聴とは、さまざまな中国語音声を大量に聞く学習方法です。
例えば、次のようなコンテンツが活用できます。
- 中国語のニュース
- 中国人のVlog
- 中国語のPodcast
- 中国のドラマや映画
- 中国語のインタビュー動画
- 自分の専門分野に関する中国語動画
ただし、ほとんど意味がわからない中国語を長時間流すだけでは、効率的に語彙や表現を身につけることは難しいでしょう。
重要なのは、自分がある程度理解できる中国語を選ぶことです。
まずは精読・音読などで理解できる中国語を増やす。
そのうえで、多聴によって幅広い中国語に触れていく。
少ない教材を深く学習する「精聴」と、さまざまな中国語に触れる「多聴」を組み合わせることがおすすめです。
4.中国語リスニングが上達する5つのコツ
コツ① 聞いた時間よりも、理解できる中国語が増えたかを確認する
リスニング学習では、聞いた時間だけを学習量として考えてしまいがちです。
しかし、重要なのは、その時間を使って何ができるようになったかということです。
例えば、昨日は半分しか理解できなかった1分間の中国語音声が、今日は一字一句理解できるようになったとします。
これは、明確な進歩です。
「昨日まで聞き取れなかった中国語が、今日は聞き取れるようになったか」という視点で学習成果を確認しましょう。
コツ② 自分のレベルに合った教材を選ぶ
リスニング教材は、難しければ難しいほどよいというわけではありません。
特に初心者の方が、いきなりネイティブ向けのニュースやドラマを使うと、知らない単語や表現が多すぎて学習を進めにくくなります。
精読・音読・リピーティングに取り組む場合は、自分の知識である程度理解できる文章を選びましょう。
逆に、十分に聞き取れるようになったら、少しずつ難しい教材へ進みます。
コツ③ 30秒〜1分の短い音声から始める
初心者の方は、30秒〜1分程度の短い中国語音声から始めることをおすすめします。
短い教材なら、精読・音読・リピーティングまで取り組みやすくなります。
慣れてきたら、1分、2〜3分、5分と長くしていきましょう。
最初から長い教材に挑戦する必要はありません。
コツ④ 中国語の音と意味を結びつける
リスニングでは、音を正確に認識するだけでなく、その意味を理解する必要があります。
そのため、音読やシャドーイングを行う際にも、できるだけ文章の意味を意識しましょう。
最終的には、日本語に逐一訳さなくても、中国語を聞いた瞬間に意味が理解できる状態を目指します。
コツ⑤ 一度学習した教材を繰り返し復習する
一度学習した教材でも、時間が経つと聞き取れなくなる場合があります。
そのため、復習を取り入れることが重要です。
例えば、次のような学習スケジュールが考えられます。
- 1日目:精読・音読
- 2日目:音読・リピーティング
- 4日目:リピーティング
- 7日目:復習
具体的な回数や間隔は、自分の理解度や学習状況に合わせて調整してください。
5.初心者・中級者・上級者別のリスニング勉強法
初心者:発音・基礎文法・短文の理解を重視する
中国語を始めたばかりの方は、まずピンイン・声調・基礎単語・基礎文法を学習しましょう。
ある程度、簡単な中国語の文章を正確に読めるようになったら、短い音声を使ったトレーニングへ進みます。
おすすめの学習は、精読と音読です。
短い文章を一字一句理解し、意味を理解しながら声に出して読む練習を繰り返しましょう。
中級者:一字一句理解できる中国語を増やす
中級者は、ある程度の語彙・文法知識がある一方、実際の音声を聞くと十分に理解できないという問題に直面しやすくなります。
この段階では、精読・音読・リピーティングを中心に、聞いて理解できる中国語を増やしていくことがおすすめです。
HSKレベルの文章や、自分が興味のあるテーマの短い動画などを活用してもよいでしょう。
文章の大意だけでなく、細かな語彙や表現まで認識できる状態を目指します。
上級者:話者やジャンルの幅を広げる
ある程度長い中国語を聞いて理解できるようになったら、さまざまなジャンルや話者の中国語に触れましょう。
例えば、ビジネス・IT・経済・金融・社会・文化など、自分の仕事や興味に関係する分野の動画を選ぶとよいでしょう。
この段階では、多聴の重要性も高まります。
ただし、知らない語彙や表現が出てきたときには、必要に応じて精読・音読などに戻ることも重要です。
6.中国語リスニングにおすすめの教材と選び方
中国語リスニングの学習では、教材選びも重要です。
ただし、必ずしも高価な教材を用意する必要はありません。
最も重視したいのは、次のようなポイントです。
- 自分のレベルに合っている
- 中国語の音声がある
- 音声の原文を確認できる
- 知らない単語や文法を調べやすい
- 繰り返し学習しやすい
特に、精読・音読・リピーティングに使う教材は、音声とテキストの両方があるものを選びましょう。
中国語リスニング教材の比較表
| 教材の種類 | おすすめの学習内容 | 対象 |
|---|---|---|
| 発音教材 | ピンイン・声調の確認 | 入門〜初級 |
| 音声付き教科書 | 精読・音読・短文理解 | 初級〜中級 |
| HSK教材 | 語彙・文法・長文リスニング | 初級〜上級 |
| 中国語音声教材 | 精聴・リピーティング | 中級〜上級 |
| ニュース・動画・Podcast | 多聴・実践的な語彙の習得 | 中級〜上級 |
発音の基礎を見直すのにおすすめの教材
発音・声調の聞き分けに課題がある方は、発音に特化した教材を活用しましょう。
例えば、次のような書籍があります。
- 『紹文周の中国語発音 完全マスター』
- 『声調完全マスター』
- 『中国語発音マスター』
中国語のピンイン・声調について、口の形や音の特徴を確認しながら学習できる教材がおすすめです。
教材を読むだけでなく、音声を聞き、自分でも発音してみる練習を取り入れましょう。
文章のリスニング力を高めるのにおすすめの教材
ある程度中国語の基礎が身についている方は、まとまった中国語の文章を使ったトレーニングに進みましょう。
例えば、次のような教材があります。
- 『耳が喜ぶ中国語』
- 『月刊聴く中国語』
- 音声付きのHSK学習教材
これらの教材を使う際には、単に音声を聞くだけでなく、文章を精読し、音読・リピーティングを行うことがおすすめです。
自分のレベルや興味に合った教材を選んでください。
語彙力を増やすのにおすすめの教材
中国語のリスニング力を高めるためには、聞いて意味を理解できる単語を増やすことも重要です。
例えば、次のような語彙教材が活用できます。
- 『キクタン中国語』シリーズ
- 『これなら覚えられる!中国語単語帳』
単語の意味だけを覚えるのではなく、発音・声調も確認しましょう。
さらに、その単語が使われている例文を音声で繰り返し聞くことで、実際の文章の中でも認識できるようにしていきます。
※教材は版によって音声の提供形式が異なる場合があります。購入前に最新の仕様をご確認ください。
無料のリスニング教材も活用しよう
中国語リスニングの教材は、必ずしも有料である必要はありません。
YouTube・Podcast・中国語ニュース・学習サイトなどにも、音声付きの中国語コンテンツがあります。
ただし、無料教材を選ぶ際も、音声と文字の両方を確認できるか、自分のレベルに合っているかを意識しましょう。
スマートフォンのリスニングアプリも便利
スマートフォンのアプリを使えば、移動中や隙間時間にもリスニング学習を進めやすくなります。
例えば、音声の再生、聞き取り問題、語彙の復習、学習履歴の確認など、さまざまな機能があります。
ただし、アプリによって学習目的や機能は異なります。
具体的なアプリの比較については、次の記事をご覧ください。
関連記事:中国語リスニングアプリ12選!無料で使えて機能的なおすすめアプリも紹介!
7.中国語リスニングの勉強法に関するよくある質問
Q1.中国語の聞き流しは効果がありますか?
聞き流しにも、すでに理解できる中国語を復習したり、中国語の音声に触れる機会を増やしたりする価値があります。
しかし、意味がほとんど理解できない中国語を漫然と流し続けるだけでは、学習効率が低くなる場合があります。
特に初級段階では、短い音声を一字一句理解できるまで学習することをおすすめします。
そのうえで、多聴や聞き流しを取り入れるとよいでしょう。
Q2.シャドーイングだけでリスニング力は伸びますか?
シャドーイングは、中国語のスピードやリズムに慣れるために役立ちます。
ただし、音の真似だけになってしまわないよう、精読・音読などと組み合わせることをおすすめします。
また、リピーティングを使って、どの程度正確に音声を認識・再現できているかを確認するとよいでしょう。
Q3.毎日何分リスニングを勉強すればよいですか?
学習時間に絶対的な正解はありません。
大切なのは、学習時間だけでなく、その時間で何ができるようになったかということです。
例えば、最初は毎日15〜30分程度、短い音声を精読・音読・復習する時間を確保するところから始めてもよいでしょう。
自分の目標や生活スタイルに合わせて、継続しやすい学習計画を作ることが重要です。
Q4.中国語のリスニング力は急に伸びることがありますか?
学習を続けていると、以前は聞き取れなかった中国語が急に聞き取れるようになったと感じることがあります。
ただし、その背景には語彙・文法・発音などの知識や音声処理能力の蓄積があると考えられます。
突然の大きな変化だけでなく、日々の小さな進歩も確認しましょう。
Q5.HSKのリスニング対策にも同じ勉強法が使えますか?
はい。基本的な考え方は共通しています。
まずは試験レベルに合った音声教材を用意し、語彙・文法・音声を一字一句理解できる状態を目指しましょう。
そのうえで、HSKの問題形式や解答時間に合わせた試験対策を行います。
基礎的なリスニング力の強化と、試験で得点するための対策は分けて考えることが重要です。
まとめ|中国語リスニング力を伸ばすなら「聞ける中国語」を増やそう
今回は、中国語が聞き取れない原因から、具体的な勉強法、上達のコツ、おすすめ教材まで解説しました。
中国語のリスニング力を高めるために重要なのは、単に中国語を聞く時間を増やすことではありません。
聞いて理解できる中国語を、一つひとつ着実に増やしていくことです。
そのために、まずは自分が聞き取れない原因を理解しましょう。
発音・声調が苦手であれば、基礎を復習する。
単語や文法がわからなければ、その知識を身につける。
単語を知っているのに聞き取れないのであれば、意味を理解した文章を繰り返し音読する。
さらに、リピーティングによって聞き取りの正確さを確認する。
そして、十分に理解できる中国語が増えてきたら、多聴によって学習するジャンルや話者の幅を広げていきましょう。
最初から難しい教材を使う必要はありません。
30秒の中国語でも構いません。
その30秒を、一字一句理解できる状態まで仕上げる。
次に1分、3分、5分と少しずつ増やしていく。
こうした学習を積み重ねていくことで、リスニング力を着実に高めていきましょう。
なお、PaoChaiでは、このような学習原則をさらに詳しく解説した記事も公開しています。
関連記事:中国語リスニング力を確実に伸ばす本質学習法|「一字一句わかる中国語」を増やす
また、PaoChaiオンライン中国語コーチングでは、独自のBCP方式に基づき、中国語の基礎から実践まで、一人ひとりの学習をサポートしています。
中国語のリスニング力を本気で伸ばしたい方、自分に合った学習方法を知りたい方は、ぜひPaoChaiのサービスもご覧ください。
この記事でご紹介したコツが助けになれば幸いです。
※中国語の四技能について、スピーキングについては「【中国語スピーキング】3つの課題から見る鍛え方」をご参照ください。読解については「【中国語】読解力の高め方!」、作文については「中国語【作文の書き方】」が参考になります。
HARU
兵庫県出身。同志社大学卒業。卒業後、食品メーカーで商品開発や中国事業に携わる。多くのプロジェクトで通訳・翻訳として貢献。自身の躓いた語学経験を多くの学習者に還元したいという想いでPaoChaiで中国語学習コーチとなる。新HSK6級。通訳案内士。好きな言葉は「為せば成る為さねば成らぬ何事も」。趣味は自転車で街を探索すること。温泉めぐり。ランニング。
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