【中国語学習者向け】言語交流会のすすめ

以前、私の中国での生活について記事を書きました。現地の友人知人がまったくおらず、職場も日本人がほとんどという環境だった私にとって、中国語ネイティブの知り合いを作るのに大いに役立ったのが言語交流会でした。

言語交流会とは、外国語を話したい人々が集まる交流会のことです。「日中言語交流会」のように2種類の言語で開催されることもあれば、「日英中言語交流会」のようにより多くの種類の言語で開催されることもあります。

今回は、私の経験を基に言語交流会に参加してよかったこと、言語交流会の探し方と注意点について書きます。中国語学習者の方々の参考になれば嬉しいです。

言語交流会を勧める理由

私は大連・上海に計7年間住んでいましたが、幸い、大連も上海も毎週末に定期開催されている言語交流会があったので、言語交流会への参加を毎週末のルーティーンに組み込んでいました。

まずは、私が言語交流会に参加していて良かったと思ったエピソードをご紹介します。

1.ボードゲーム仲間ができた

私は『カタン』などのボードゲームが好きで、中国に住んでいる間もよく知り合いと楽しんでいました。あるとき、言語交流会に参加していた中国人にその話をすると、部屋をシェアしている日本人のルームメイトがボードゲーム好きで、自分も時々ボードゲームをするとのことでした。それ以来、その二人も交えてボードゲームをするようになりました。その二人とは、私が日本に帰ってきてからも時々連絡を取り合うことがあります。

また別の機会では、言語交流会に参加していたフランス人(英語、中国語、日本語なども堪能な言語の達人でした)がやはりボードゲーム好きとのことで、上述の二人とともにボードゲームをするようになったこともあります。

このような人々とは、ただボードゲーム友だちを募集するだけでは出会えなかったと思います。まず言語交流会で出会っていたからこそ、よりプライベートな場面でも会えるような関係が築けたのでしょう。

(世界的に有名なボードゲーム『カタン』)

2.シンガポールを案内してもらった

私が言語交流会で知り合った中国人が仕事でシンガポールに移住しました。せっかくの機会なのでと、私も旅行でシンガポールへ行き、案内してもらうことにしました。

マリーナベイ・サンズやリトルインディアを案内してもらったり、ラクサや海南鶏飯の店に連れていってもらったりと大変世話になりました。特に、バスの乗り方は現地の人でなければわからない癖があるため、とても助かったのを覚えています。


(シンガポールの有名観光地マリーナベイ・サンズ)


(中国語も公用語として使われるシンガポール、「タクシー」は台湾式の「計程車」)

3.困ったときに頼れる相手ができた

私は大連に行ってから中国語を本格的に学び始めたため、移住した当初は生活に困ることもありました。とあるサービスのカスタマーサポートに電話したい、光熱費をどうやって払えばいいのかわからない、などです。当時働いていた会社でも生活のサポートはしてもらえましたが、言語交流会で知り合った人に助けてもらうことも多くありました。

上海に住んでいたときには、ある友人のライターに依頼され、言語交流会で知り合った中国人にコーディネートを頼んだこともありました。

このような交流会を通じていざというときに頼れる先を増やしておくと、心強く感じます。

言語交流会は、ネイティブスピーカーの中国人を相手に自分の中国語能力を試せるのが最大のメリットですが、良いところはそれだけではありません。言語という共通の興味を持つ人が出会う場なので、定期的に参加していると、そこで知り合った参加者とその場に留まらない関係を築くこともできるのです。ここで書いたように、日常生活のさまざまな場面で共に過ごせる相手ができる可能性があるのが言語交流会の最大の魅力です。

言語交流会の探し方

ここからは、言語交流会に参加してみたいと思った方に向けて、探し方の例をお教えします。

フリーペーパー

中国の主要都市に住んでいる方であれば、在住日本人向けのフリーペーパーをご存知でしょう。大連であれば『Whenever大連』、上海であれば『Whenever上海』や『上海ジャピオン』などがあります。日本領事館や、日本人の客が多い居酒屋などで手に入れることができます。

フリーペーパーにはサークルやイベントの広告欄があり、主催者は参加者募集が無料で載せられるため、言語交流会の募集広告が掲載されていることがよくあります。私も、大連や上海で参加していた言語交流会はフリーペーパーで見つけました。

Meetup

Meetup」は、共通の地域や趣味に関するコミュニティーを探せるサービスです。日本に住んでいる場合は、Meetupで探すと見つけやすいでしょう。

Meetupのウェブサイトやアプリからアクセスし、場所を指定して「日中言語交流会」「中国語交流会」「漢語角」などのキーワードで検索すると、近くで開催予定の交流会を探すことができます。現在はオンライン開催のイベントも多く企画されています(とはいえ言語交流はやはりオフラインの方が快適ですが……)。

また、Meetupでは自身の興味関心と居住地域を登録しておくと、そのカテゴリーのコミュニティーが近くの地域で新設されたときに通知が来ます。今は近くのコミュニティーが見つからなくても、登録しておくと将来的に役立つかもしれません。

口コミ

公には募集せず、小規模で開催しているような言語交流会も存在します。特にコロナ下の現在では、大々的な募集を控えている集まりも多いようです。そのため、心当たりがありそうな知人に聞いているのも一つの手です。

注意点

最後に、言語交流会に参加するにあたっての注意点をご紹介します。初めて参加するときは誰しも緊張するものですが、以下のような点を意識していれば大失敗することはないでしょう。ぜひ良い出会いが得られるようチャレンジしてみてください。

中国語の言い方がわからないときに沈黙しない

特に初学者にありがちですが、言いたいことを中国語でどう表現するかわからず黙り込んでしまう人が時々います。しかし、言語交流会はあくまでもコミュニケーションの場なので、何も言えないと相手も困ってしまいます。紙やブギーボードで筆談を試みる、中国語の表現がわからないときは日本語を交えて話してみるなどの方法でコミュニケーションを続ける努力をしてみましょう。その努力がひいては自身の中国語能力の向上にもつながります。

日本語を話したい参加者がいることを意識する

言語交流会は、中国語で会話したい人と日本語で会話したい人が集まる場です。一方的に中国語ばかり話しては、相手に我慢を強いることになってしまいます。一区切りついたら使う言語を換えるなどの配慮をすると喜ばれるでしょう。

反対に、相手が日本語ばかり話してきて、自分が全然中国語を使えないという場合もあります。その場合は、「中国語で話したい」と希望を伝えるなどのコミュニケーションを図ると良いでしょう。

なお、主催者によっては、会全体で日本語タイムと中国語タイムを分けるなどの工夫をしているところもあります。

連絡先を聞くときは節度を持って

出会った人と深い関係性を築ける可能性があるのが言語交流会の醍醐味とはいえ、中にはそれを望まない参加者もいます。強引に連絡先を聞くなどの行為は避けましょう。

勧誘や異性との出会いを目的とした参加を禁止しているイベントも多くあります。当然のことですが、会のルールを守って礼儀正しく参加することが重要です。


中国語を学習している方や、中国語ネイティブの友人が欲しい方などは、ぜひお近くの言語交流会を探して参加してみてください!

水谷剛

愛知県一宮市出身。名古屋大学法学部卒業後、中国に渡り、大連で3年、上海で4年間生活する。2018年に日本に帰り、現在はフリーランス中日翻訳者として活動中。主な翻訳分野は法律とゲーム。「ミステリアス・トレジャー」というアナログゲームブランドも展開中。