中国語で「よろしくお願いします」はどう言う?場面別に使える表現と例文集
「よろしくお願いします」は、日本語で日常的に使われる便利なフレーズですが、中国語では直接的な対応表現がありません。
その代わり、状況や意図に応じて適切なフレーズを選ぶことが重要です。本記事では、「よろしくお願いします」を中国語で伝えるための基本的なフレーズから、ビジネスや日常会話で使える具体的な例文までをわかりやすく解説します。これを読めば、中国語での挨拶やお願いがスムーズにできるようになります!
目次
1. 中国語で「よろしくお願いします」に近い表現は?
「よろしくお願いします」を中国語に翻訳すると、以下のような表現が使われます。状況に応じて適切なフレーズを選びましょう。
请多关照 (qǐng duō guānzhào):
「どうぞよろしくお願いします」
初対面やフォーマルな場面での定番表現。
麻烦您了 (máfan nín le):
「お手数をおかけします」
具体的な依頼やお願いの際に使える丁寧な言葉。
拜托了 (bàituō le):
「お願いする/頼みました」
こちらは「よろしく」というよりは、何か具体的なことを「頼む」ときに使われます。
2. シチュエーション別「よろしくお願いします」の使い方
(1) 初対面での挨拶
很高兴认识您,请多关照 (Hěn gāoxìng rènshi nín, qǐng duō guānzhào):
「お会いできて嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。」
→ ビジネスや初対面の場で自己紹介の際に使えるフレーズです。
(2) 依頼をするとき
这件事拜托您了 (Zhè jiàn shì bàituō nín le):
「この件、よろしくお願いします。」
→ 具体的な依頼を伝える際の表現です。
麻烦您帮我一下 (Máfan nín bāng wǒ yíxià):
「手伝っていただけると助かります。」
→ 日常会話で軽いお願いをする場合に適しています。
(3) ビジネスの場面
请多多指教 (Qǐng duōduō zhǐjiào):
「どうぞご指導よろしくお願いします。」
→ 上司や取引先に対して使えるフォーマルな表現。
3. 中国語の発音に自信をつけるコツ
- 声調を意識する: 中国語は声調が重要です。例えば、「拜托 (bàituō)」の「bài」は第四声で強く落ちるトーンです。
- ネイティブ音声を参考にする: 言語アプリや動画を活用して正しい発音を練習しましょう。
中国語の発音は中国語独学完全マップの発音基礎のコンテンツにて、10STEPで体系的に学べるので参考にしてみてください。
4. 例文集: 実際の会話で使えるフレーズ
依頼するときの会話
A: 可以帮我看看这个吗?(Kěyǐ bāng wǒ kànkan zhège ma?)(これを見てもらえますか?)
B: 没问题。(Méi wèntí)(良いですよ(問題ないです))
A:拜托了!(bàituō le!)
(頼みました!=よろしくお願いします!)
ビジネスシーン
A: 今天的会议由您负责吧?(Jīntiān de huìyì yóu nín fùzé ba?)
(今日の会議はあなたが担当しますよね?)
B: 是的,请多关照。(Shì de, qǐng duō guānzhào.)
(はい、どうぞよろしくお願いします。)
※ざっくりとした挨拶
5. まとめ: 状況に応じた「よろしくお願いします」の使い分けを覚えよう
中国語で「よろしくお願いします」を伝えるには、シチュエーションに応じたフレーズの使い分けが大切です。特に以下を意識しましょう:
- 初対面では「请多关照」や「请多多指教」を使う。
- 具体的な依頼時は「拜托了」を使う。
- お手数おかけします、は「麻烦您了」を使う。
- 声調を正確に練習して伝わりやすい発音を心がける。
ぜひ、この記事で紹介したフレーズを今日から使って、中国語でのコミュニケーションをスムーズに楽しんでみてください!
tad
千葉県出身、東京育ち。貿易関係の会社で10数年ほど勤務後、5年の中華圏駐在経験を活かして独立。現在は、翻訳や通訳などを中心にフリーで活動中。東京外国語大学外国語学部中国語学科卒業。HSK6級。
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