中国語で「いってらっしゃい」を言おう!場面別で使えるフレーズ集

語法・表現・フレーズ

「いってらっしゃい」という言葉は、家族や友人、同僚を送り出す際に使われる日本語特有の優しい表現ですよね。では、中国語ではどのように「いってらっしゃい」と伝えればいいのでしょうか?

中国語には日本語の「いってらっしゃい」にぴったり当てはまる単語はありませんが、状況や相手との関係に応じて使える表現がいくつかあります。この記事では、日常会話やビジネスシーンなど、場面別に使える「いってらっしゃい」の中国語フレーズを詳しく解説します。

発音のポイントや実際の会話例も紹介するので、ぜひ参考にしてください!

1. 中国語で「いってらっしゃい」はどう言うの?

日本語の「いってらっしゃい」は、中国語で直接的な翻訳はありませんが、状況やニュアンスに応じて以下のような表現が使えます。

一路平安 (yí lù píng’ān): 「道中の安全を祈る」

→主に旅行や出張など長距離の移動があるときに使われます。

慢走 (màn zǒu): 「ゆっくりお帰りください」

→家を出る人に対して軽く挨拶をする際に使います。

注意安全 (zhùyì ānquán): 「気をつけて」

→日常的なシーンでよく使われる表現です。

2. 場面別で使える「いってらっしゃい」のフレーズ

以下のフレーズは、具体的な場面に応じて「いってらっしゃい」を表現できます。

日常会話での表現

早点回来 (zǎodiǎn huílái): 「早く帰ってきてね」

→家族や親しい友人との会話で使う表現です。

一路顺风 (yí lù shùnfēng): 「良い旅を」

→出張や旅行に出発する人に適したフレーズです。

職場やビジネスシーン

祝你顺利 (zhù nǐ shùnlì): 「ご成功をお祈りします」

→仕事や重要な用事で出かける人に向けて使います。

多保重 (duō bǎozhòng): 「お体に気をつけて」

→丁寧でフォーマルな場面で使用されます。

3. 発音のポイント

中国語は声調(トーン)が非常に重要です。特に以下のフレーズの発音に注意しましょう:

  • “一路平安” (yí lù píng’ān): 「い」の音は第二声、「安」は第一声で高く伸ばします。
  • “慢走” (màn zǒu): 「慢」の音は第四声(低く落ちるトーン)です。

ネイティブスピーカーの音声を聞きながら練習すると効果的です。

中国語の発音は中国語独学完全マップの発音基礎のコンテンツで10STEPで体系的に学べるので参考にしてみてください。

4. よくある間違いと注意点

直訳に頼らない

日本語の「いってらっしゃい」にぴったり対応するフレーズはないため、文脈に合った表現を選びましょう。

適切な場面で使う

フォーマルな場面では「慢走」よりも「一路平安」や「祝你顺利」を選ぶと良いです。

5. 実際の会話例

家族や友人との会話

A: 我要出门了!(Wǒ yào chūmén le!)
(出かけてくるね!)
B: 一路平安!早点回来!(Yí lù píng’ān! Zǎodiǎn huílái!)
(気をつけて!早く帰ってきてね!)

ビジネスシーン

A: 我要去客户那边了。(Wǒ yào qù kèhù nàbiān le.)
(お客様のところに行ってきます。)
B: 祝你顺利!(Zhù nǐ shùnlì!)
(うまくいきますように!)

6. まとめ: 中国語で「いってらっしゃい」を自然に使おう

中国語で「いってらっしゃい」を表現する方法は、状況に応じて使い分けることがポイントです。特に以下を意識しましょう:

  1. 日常的な場面では「慢走」や「早点回来」。
  2. フォーマルな場面では「祝你顺利」や「一路平安」。
  3. 声調を正しく発音する練習をする。

今日からぜひ、「いってらっしゃい」に相当する中国語フレーズを使って、スムーズなコミュニケーションを楽しんでみてください!

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tad

千葉県出身、東京育ち。貿易関係の会社で10数年ほど勤務後、5年の中華圏駐在経験を活かして独立。現在は、翻訳や通訳などを中心にフリーで活動中。東京外国語大学外国語学部中国語学科卒業。HSK6級。

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