【中国留学】大連外国語大学の授業と生活は?6ヶ月の記録in2019
こんにちは、じゅらーりです。今回は、中国とは一生関わりのない人生と思っていた私が、 中国を留学先に選んだ経緯や、留学生活について話していきたいと思います。
目次
私って中国の何を知ってるの?
高校3年生の私は、
「大学2年生の夏から1年間の交換留学制度あり」
そんな特徴のある大学に、入学しました。
当時は、中国に行くとは夢にも思っていませんでした。
大学1年生、12月。留学先を決める時が。
私は「第二言語」が学べる国に絞りました。
スペイン・韓国・台湾・中国
私は真っ先に「中国」を候補から外していました。迷わず、です。
その時、ふと、
「私、何でこんな簡単に候補から外したんだろう?」
「行ったこともない国なのに何が嫌なんだろう?」と思ったんです。
そして、
「この留学を機会に、自分の目で中国を見て、自分の考えを持つべきなのでは?」 こんな思いが生まれたんです。
中国語の発音を聞いたときは、その難しさに絶望しましたが、
しかし、
その後「話せたらカッコ良くない?」と思い、やる気スイッチが入りました(笑)
そんなことから、中国への留学を決意しました。
中国と言っても、5つくらいの大学の候補がありました。
学部の先輩の情報をもとに選んだのは「大連外国語大学」。
この大学は候補の中で、1番中国語を学べるとのこと。
2019年2月、成績の条件もクリアし、正式に留学が決定しました。
惜しくも、私の留学生活はコロナ流行によって、当初予定していた1年間から半年間に短縮。2019年 9月~2020年1月初旬は大連で、その後、帰国~2020年3月初旬までは日本から授業を受けました。
大連外国語大学へ留学
2019年9月1日、中国、遼寧省大連市へ渡航。
私が所属した学部は「汉学院」。
中国語レベルによって初級、中級、高級に分かれます。
簡単なテストを受け、初級クラスに決定。 クラスメイトは18名。日本7名、ロシア4名、韓国2名、バングラデシュ2名、ヨーロッパ3名です。前期には、クラス対抗の教室飾りつけ大会、ミニ運動会、 年末には学部別にパーティーがあり徐々に仲良くなりました。
また、放課後に日本語学科の学生との「日本語コーナー」という交流会もありました。
授業内容
9月9日、授業開始。
午前中に必須科目が2コマあり、午後からは選択授業の時間。
中学や高校のように先生が教室に来て授業を行うスタイル。
どの授業も写真のようにパワーポイントで行われます。
- 「基礎」文法
- 「口語」スピーキング
- 「听力」リスニング
<選択科目>
- 「中国名胜」中国の名所
先生は科目ごとに異なり、どの先生も穏やかで優しかったです。
私のクラスの担任は「基礎」の先生でした。 文法の説明をする際には、生徒の名前で例文を作るユーモアに溢れた先生。
「授業で分からないことはいつでもメッセージ送ってね」と言ってくださり、 いつも質問をしていました。
「基礎」の授業
授業はこのサイクルを繰り返し、1週間程度で次の単元に進みます。
- 教科書の一単元の40~50単語学習(学習後、翌日確認テスト)
- 文法学習
- 例文の音読・練習問題の回答共有
単語は前半と後半に分けて一コマで20~25単語学習。
学習後、翌日の授業で確認テストがあり、出題数は10問程度。前半と後半合わせて、週2回実施されます。もちろん宿題も。
教科書の練習問題(空欄に適する単語、例文作成)に取り組んだり、 一単元の学習終了後には、作文120字を書いたりしました。
そのため、常に単語と文法の予習・復習が欠かせません。 放課後は、図書館に行き平日は3~4時間、週末は4~5時間勉強しました。
図書館
何でそんなに勉強できたの?って思う方もいらっしゃるかもしれません。
それは間違いなく、図書館のおかげです。
中国の図書館、スゴイですよ。
日頃から6割の席は学生で埋まっており、試験前は空いている席がありません。 そんな学生に感化され、モチベーションを保って勉強することができました。
素敵な出会い
水餃子のおばちゃん
留学して初めての夜、食堂で食べた水餃子のお店のおばちゃんは今でも忘れられません。
中国語で「日本人?」と聞かれたので、「対」と答えました。 私は、何かされるのかなと不安に思いました。
しかし、そのおばちゃんは笑顔でジュースと煮卵のサービスをしてくれたのです。 そして、「加油」という言葉までくれました。
留学してすぐに、私の中で中国に対するイメージが変わっていくのを感じました。
HSK5級受験日本語学科の友達、劉(リウ)さん
10月、勉強面でも生活面でも親身になってくれる劉さんと出会いました。
彼女との出会いは、日本人の友達から紹介から。日本語学科の院生で日本語ペラペラです。 11月、自分のスピーキング力に伸び悩みを感じ、劉さんに会話練習に協力してほしいと相談。 すると、劉さんは3つの提案をしてくれました。
- 発音練習(週1回)
中国語で作文→添削→録音→発音チェック
- 会話練習(週1回)
あるテーマについて説明→お互いに感想をシェアする(文法ミスは修正し合う)
- 会話やWechatで母国語を使わない
私は中国語、劉さんは日本語を使う
こんなにも徹底的な勉強方法を提案し協力してくれるとは思わず、驚きと嬉しさで胸がいっぱいになりました。 驚きは生活面でも。 12月、後期から新しく住む部屋を探しており、契約まで進みました。 その際には、 「光熱費や水道代のこともちゃんと聞くんだよ」 「契約内容分からなかったら私にいつでも聞いて」 と、家族のように親身になってくれるんです。
劉さんとの出会いは私の留学生活を豊かなものにしてくれました。 留学前には、こんなに素敵な出会いをするとは思ってもいませんでした。現在も劉さんとは連絡を取り合っており、月に2,3回の会話練習をしています。
語学力は上がった?
勉強すればするほど語学力は上がりました。
大連外国語大学は、勉強する環境が整っていたのが大きなポイントだと思います。 授業の他に、モチベを保つことにつながった図書館での勉強、分からない点を先生にすぐに質問できる環境、 劉さんとのマンツーマンでの会話練習など、自分のやる気次第でどこまでも伸ばせました。
日頃の勉強と、劉さんとの会話練習のおかげで、留学して4か月後の12月には、 言いたい言葉がスムーズに出るようになり、売店のお姉さんと日常会話ができました。
もちろん、この留学生活を通して、まるで家族のような暖かい人たちがいるということも実感しました。 留学する前は、こんな風に思うとは想像もつかなかったです(笑)
HSK5級受験
2020年7月、HSK5級に初挑戦。 留学が終了した3月からはアルバイトや日本の大学での授業があったため、勉強は平均して1日2時間程度。
結果として、私は242点でした。 180点以上で5級の能力を有するとして良いようなので合格ということにします。 体感としては、留学中に比べてリスニング力は落ちているなと感じました。
これから留学をする方へ
留学を振り返ってみると、より多くの日本語学科の学生と友達になればよかったと実感しています。 劉さんのほかに、「日本語コーナー」を通じて10人ほど友達ができましたが、実際に遊んだのは2人。
友達の課題やテストが多いため勉強が忙しかったり、寮の門限があったりと、スケジュールが合わないことがしばしば。 現地の学生は基本的に勉強が忙しく、私の他にも勉強が忙しくて遊べていないと嘆く日本人の友達もいました。
もっと友達を増やしていれば、より交流する機会が増えてさらに語学力を上げることができたと思っています。 これから留学される方は、ぜひたくさんの現地の友人と交流することをおススメします。
じゅらーり
広島県出身。大学在学中の2019年9月から約半年間、大連外国語大学へ交換留学。そこから中国語学習をゼロからスタート。好きな映画は『少年的你』。好きなラッパーは卡斯柏。現在はWebライターとして活動中。HSK6級。
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