中国語歌謡曲【孙燕姿「遇见」】80后の私がおススメする10選①

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大家好!こんにちは、中国語コーチのZaoです。

前回、中国語歌謡曲を「歌って覚える」学習法をお伝えしました。

今回より、私が実際に使用した中国語歌謡曲を1曲ずつ紹介していきたいと思います!

 まず、初めに紹介したい曲は「遇见』です。
 
 この曲は、シンガポール出身の歌手孙燕姿さんが歌っている曲です。

高校3年生のときに初めて聴いた「遇见」

孙燕姿さんのことは、2000年前後に、中華圏へ渡航経験がある方であれば、一度は、現地のMTVで見たり、街中で彼女の歌声を耳にしたことがあると思います。ただ、私が彼女の歌を知ったきっかけは、実は、中国留学に行く前、高校3年生の時でした。

私の姉が大学時代、アメリカ留学に行った際に、台湾から来た多くの留学生と仲良くなり、その後、台湾へ短期で留学に行っていたことがあります。その時に、台湾で売られている中華圏の歌手のCDをたくさん買って帰ってきて、実家で日々流していた歌手の一人が、この孙燕姿さんでした。

その時に聴いていたのが、今や懐かしい『我要的幸福』というアルバムです。爽やかで、独特なメロディ、透明感のある歌声に、「中国語の歌謡曲って、こんなに素敵なのか」と、その後の人生で、自分が中国語にはまっていくとはつゆ知らず、ぼんやり聴いていたことを思い出します。(この時点では、中国語は一切勉強しておらず、もちろん全く歌えませんでした。)

その後、大学に入り、第二外国語として中国語を勉強し始めた時に、思い出したのが彼女の曲でした。なので、孙燕姿さんの曲は、私にとって一番最初に触れた中国語の曲になり、とても思い入れがある歌手です。

孙燕姿「遇见」分かりやすい歌詞がおすすめ

「遇见」を歌っているのは、孙燕姿Sūn Yànzī (英語名:Stefanie Sun)です。

彼女は1978年7月23日生まれのシンガポール出身の女性歌手です。2000年6月にデビューしています。中華民国(台湾)を活動拠点としており、中国語圏を代表する歌手の一人でです。2003年には日本人歌手、倉木麻衣ともコラボレートしています。

私が好きな「遇见」は、彼女のベストアルバムである「The Moment」に収録されています。

孙燕姿さんが歌う曲は、繊細で表現力豊か、且つ、韻を踏んでいるかのように歌いやすく、分かりやすい歌詞が最大のおすすめポイントです。

メロディも親しみやすく覚えやすい曲ばかりなので、この『遇见』を皮切りに、どんどん彼女の歌の世界にはまっていって頂ければと思います。

この曲は、“運命の人にいつか出会いたい”と願う女性の感情が、中国語の様々な表現で綴られており、この甘酸っぱい歌詞に共感する女性も多いのではないでしょうか。

注目の歌詞

ここで、私が注目する、素敵な表現を2つほど紹介したいと思います。

『我排着队 拿着爱的号码牌』 

  「私は“愛の番号札(いわゆる順番待ちの整理券ですね(笑))”を握りしめて、(私の番はいつかしら…と)今か今かと待ちわびながら列に並んでいるの」

  ・排/队 pai dui → 「排」が動詞で、「队」が目的語。“列に並ぶ”という意味。
  ・着 → 動詞の後につけて、動作の状態の継続を表し、“~している”と訳す。

『我遇见你是最美丽的意外 总有一天 我的谜底会揭开』

  「私があなた(運命の人)に出会うことは、この世で一番美しい偶然です。 
   いつの日か、私の謎が解ける日が来るでしょう。」

  ・遇/见 yujian → “出会う”という意味。
  ・总有一天 → “いつか”という意味。「最後には、こうなるはず」という意志を含む表現になっていると個人的に解釈しています。
 
 個人的に、この「最美丽的意外」という表現に、当時とても感動しました。

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日本語も表現方法が豊富な言語になりますが、

この表現は中国語で表した方が胸にぐっと来るものがあります。

…と、誰得?な私の思い出話はこれくらいにして…。

 皆様はどのように感じてどのように解釈されるでしょうか。

ぜひ、聴いて、歌えるようになってくださいね!

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Zao

神奈川県出身。大学時に第二外国語として中国語と出会う。大学二年の夏に北京大学、大学三年から四年にかけて北京師範大学に留学し、本場で中国語を磨く。老北京をこよなく愛する80後女性。複数の一般企業や2回の公務員生活の中で、日中通訳・翻訳業務を多数経験。HSK6級、中国語検定準1級。中国ドラマ、中国映画鑑賞が好き。

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