中国語を学ぶおすすめの勉強法4選|効率的な学習法で短期習得を目指す!
- 「中国語の勉強法は何が良いの?」
- 「勉強法の選び方がわからない…」
とお悩みではないでしょうか。
これから中国語を学び始めようとしている方にとって、どんな勉強法を選択するかはとても重要です。
自分に合った効率的な学習方法を選択できれば、上達への近道となることも。
この記事では、中国語を学ぶのにおすすめの4つの勉強法をご紹介していきます。
まずは、あなたに合った勉強法を見つけるための基準をチェックしてみましょう。
すぐに勉強法をチェックしたい方は、読み飛ばして「初心者が基礎から学べる中国語の勉強法おすすめ4選」をご覧ください。
目次
中国語の勉強法を選ぶときの基準は3つ
まずは、中国語の勉強法を選ぶときの基準を見ていきましょう。
中国語を勉強する方法は色々ありますが、それぞれの方法にはメリットデメリットがあります。
大切なのは、自分のレベルや状況に合った勉強法を選択することです。
漠然と学習を始めるよりも、少し先の到達ポイントや最終目標までの道のりが明確に見えるようにするためにも大切です。
- 目標設定と学習計画を自分で立てられるか
- 学習内容を理解できる方法か
- マスターまで継続できる方法か
あなたに合った適切な勉強法を選ぶために、一緒に確認しておきましょう。
目標設定と学習計画を自分で立てられるか
1つ目の基準が「目標設定と学習計画を自分で立てられるか」です。
中国語学習において、目標と計画はとても重要です。
例えば、しっかり組まれたカリキュラムであったとしても、目標や計画が自分に合っていなくれば途中で挫折してしまいやすくなります。
そのため、中国語の習得に挫折しないためにも目標と計画は重要な意味を持ちます。
目標の例としてあげられるのは、
- 雑談ができるレベル
- HSKの受験
- ビジネス取引を行う
などです。
こうした目標は、それぞれ要点に違いがあることから、適切な勉強法を選ばなくてはなりません。
逆に、目標を立てることで勉強法を絞り込めるので、選びやすくなるといえます。
中国語を満足に使えるレベルまで学ぶためにも、目標や計画が曖昧にしないでハッキリと決めてしまいましょう。
学習内容を理解できる方法か
2つ目が「学習内容を理解できる方法か」ということです。
なぜなら、せっかく選んだ中国語の勉強法の内容が理解できなければ、挫折してしまい継続につながらないためです。
例えば、独学で進めるためにテキストを準備しても内容が理解できず、質問する相手もいないような環境であれば先に進んでいくことができません。
また、自分では理解したと思っていても、それを確認する術がないなら不安な状態で進めていくことになるでしょう。
場合によっては、間違いに気づかないまま学習を続けてしまい、
「実際に中国語を使う場面で全く役に立たないことに気づいた」
ということになるかもしれません。
そのため、学習内容を着実に理解して実力としていける勉強法を選択することも重要なのです。
マスターまで継続できる方法か
3つ目が「マスターまで継続できる方法か」という点です。
確かに、中国語がマスターできた!と感じられるレベルまで継続できるかと言われると個人差があるでしょう。
例えば、
- ビジネスでも通用するレベルの文章を書ける
- ネイティブ並みの流暢な発音で話せる
- 通訳として働ける
などです。
どのレベルを求めるかは人によって違いますが、一般的にマスターする一歩手前のレベルで継続が難しくなるのはよくあるパターン。
少し話せるようになったのでこれでいいか、と中弛みしまったり、伸び悩みに苦しみやる気を失ってしまったりするわけですね。
そこで、マスターと言えるレベルまで挫折せずに学習を続けられるかどうか、についてもスタート時点で検討することが大切となります。
つまり、自分に合った学習法を探しているなら、長期的に投げ出さずに継続できるという点が重要視されるわけです。
では、ここまでお話した3つの基準を踏まえて、初心者が基礎から学べる中国語の勉強法から一緒に見ていきましょう。
初心者が基礎から学べる中国語の勉強法おすすめ4選
ここからは、初心者が基礎から学ぶ場合におすすめ中国語の勉強法4選をご紹介したいと思います。
勉強法 | 特徴 | おすすめな人 |
---|---|---|
語学学校 | 時間割と学習計画の面で習得まで安定したカリキュラムで学べる | まとまった時間を取ることができる 集中的に中国語を習得したい |
オンラインレッスン | 低価格で自由度の高いレッスンが受けられる | 限られた時間で会話練習をしたい |
独学 | 低コストかつ自分で学習計画を立てて学べる | 忙しくて時間が取れない 学習費用をかけたくない |
コーチング | レッスンと学習計画両面のサポート受けながら学べる | 自宅学習をしたい サポートを受けたい |
語学学校やオンラインレッスンは、自由度が高く学びやすい環境が整っています。
しかし、まとまった時間や限られた時間しか用意できないと通いにくいです。
独学はいつでも行えて、時間の設定も自由がありますが、継続できるか・うまく上達できているかという点に不安が残ることがあります。
コーチングは、レッスンと自主学習で中国語を短期間で学べますが、費用がかかるという勉強法です。
もっと詳しくみるために、それぞれのメリット・デメリットも一緒にチェックしておきましょう。
語学学校に通う|時間に余裕がある人
語学学校に通うという方法は、集中して時間が取れる人におすすめです。
語学学校のメリットはカリキュラムがしっかりしているので効果が出やすい、という点があります。
系統的なレッスンが行われるので、その内容にしっかり着いていけば着実にレベルアップしていくことができるわけです。
また、決まった学習時間をしっかりと取ることにより、学習が一時期中断して以前学んだ内容を忘れてしまうということもなく、学習内容をしっかり定着させることができます。
すぐに先生に質問できる環境であったり、周りの生徒さんたちと一緒に学ぶことも励まし合い学習を継続する助けになるでしょう。
デメリットとしては時間と費用がかかるという点です。
毎週決まった時間通わなければいけないのは、仕事もある社会人にとって厳しいという方もいるかもしれません。
また、費用もそれなりにかかるので気軽には始められないと思う方もいるでしょう。
オンラインレッスン|自宅で中国語を学びたい人
オンラインレッスンは語学学校に比べて気軽に学びたい方に向いています。
自宅にいながらレッスンを受けることができるので、忙しい方でも時間を有効活用することができます。
また、語学学校よりもレッスン料も安めである場合が多いです。
中国や台湾現地にいる先生がレッスンを行っているオンライン教室も多く、ネイティブと接する機会をより広げることもたの占めるでしょう。
ただし、オンラインレッスンの場合は会話をメインとしているところも多く、読み書きや文法の取得は自習にかかっている場合も少なくありません。
初心者の方はオンラインレッスンを選択するなら、日本人の先生が講義形式で行うレッスンも並行して受けながらしっかり文法を学ぶことも検討してみてください。
中級者以上の方が会話力を伸ばしたいという場合、ネイティブの先生のオンラインレッスンを活用するのは大変おすすめです。
独学|低コストで中国語を学びたい人
独学の一番のメリットは時間と費用の面です。
独学での学習スケジュールは完全に自分の計画にかかっているため、好きな時間に無理なく学ぶことができます。
また、テキストなどの教材以外にかかる費用もなく、低コストで学びたい方にはとても向いている方法です。
デメリットとしては、自身でしっかりしたカリキュラムを組むのはなかなか難しいので継続しにくいという問題があります。
また、実践の機会が少ないので、会話力やリスニング力が身に付きにくいという弱点が気になることも出てくるでしょう。
そのため、「中国語独学完全マップ」など独学で中国語をマスターするのに必要な320のタスクが十分に揃っている教材がおすすめです。
タスクに合わせて、独学を進めていくことでレベルアップを目指すことができます。
コーチング|最短で中国語を学びたい人
コーチングは、最短期間でビジネスでも役立つ中国語を学びたい人におすすめです。
コーチングのメリットは独学とレッスンの良いところどりをしたような勉強方法という点。
レッスンだけではなく、自習の進捗状況や疑問点など徹底的なサポートが行われます。
例えば、基礎文法、書き方、会話力、リスニングなどバランスの良い中国語力を身につけることができるわけです。
さらに学習法のアドバイスももらえるので、挫折せず長続きする助けがもらえます。
デメリットとしては、完全サポートのため他の学習法より費用がかかるという点があります。
また、コーチング期間中はそのスケジュールに従うことでしっかり効果を出すことができるので自己管理も必要と言えるかもしれません。
コーチングは、短期間で本腰を入れてしっかり学びたい人におすすめの方法です。
もし、興味がありましたら以下のPaoChaiのコーチングをご覧ください。
初めて中国語を学ぶのにおすすめな勉強法
ここからは、初めて中国語を学ぶ人が、何から取り組んだら良いのかについて解説していきます。
- 文字の読み方を覚える方法
- 単語数を増やす方法
- 簡単な文法を覚える方法
- リスニングを鍛える方法
効率的な学習のコツをお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
文字の読み方を覚える方法
中国語を学び始めるに当たって、欠かせないのが文字の読み方を覚えるということです。
中国語の漢字の読み方はアルファベットで表されるピンインと四声の組み合わせで決まります。
ピンインは、大体がアルファベット読みで読むことができるのでそれほど難しくないはずです。
ですが、中には「zhi,chi,shi,ri」などの日本人が発音しにくい音、「u,ui,uo,e,」などローマ字読みでは全く通じない音節もあります。
こうした読み方を重点的に練習することで、より読む力をつけることができます。
さらに、ここで重要となるのが四声です。
声調を意識して話す習慣のない日本人にとってはどれも同じに聞こえるかもしれませんが、中国語では四声が違うだけで全く違う意味の単語になってしまい意味が通じなくなります。
初期段階で四声の発音を安定させるだけでも後々の発音のレベルがかなり変わってきますので、重点的に練習しましょう。
そして、ピンインと四声を覚えたら、読める漢字を増やしていく流れです。
漢字は膨大な数ありますが、日常的に使う文字は限られています。
そのため、頻出する文字はピンインの表記なしで読めるようにするという目標を立てることで、スムーズに単語量を増やせるようになるでしょう。
単語数を増やす方法
文字が読めるようになったら単語数を増やしていきましょう。
まず覚えたいのは挨拶です。
- 「你好(こんにちは)」
- 「再见(さようなら)」
- 「谢谢(ありがとう)」
などは多くの日本人が知っていますが、前述の通りピンインと四声を使った正しい発音は実はあまり知られていません。
よく使う簡単な挨拶ほど正確な発音で、しっかり身につけるようにしましょう。
基準として使えるのが「基本の150単語」です。
基本の150単語は、HSKの最下位クラス1級を受験できるレベルの単語数となります。
HSK対策用の単語帳なども販売されていますので、まずは1級の150単語、次は2級…というように単語数を増やしていくと学習の良い目安になるでしょう。
また、中国人の友達がいる、仕事上で中国語を使うという方は自身が使う機会の多い単語から先に学ぶというのも良い方法です。
日常的に使う機会が多い単語は定着しやすく簡単に覚えることができます。
単語を増やすことで、語彙力も次第についてきますので、会話の上達にも繋がります。
簡単な文法を覚える方法
中国語の文法構造は、入門書を読んで学べば文法の成り立ちは簡単に理解しやすいほど難しくありません。
文法を学んだ後は、必ず文章を実際に口に出して発音してみるようにしましょう。
そうすることで、発音と文法を紐づけて記憶できるため、効率よく学びやすくなります。
ですが、文法を使った文章を口に出す時にもネックになるのはやはり発音です。
1つひとつの単語が文章として繋がったとき、ピンインや四声が混乱しよくわからなくなってしまうことは中国語学習者が通る道。
学んだ文法を使えるようにするためには、発音を含めた文法の応用練習が欠かせません。
スムーズに口から出てくるようになるまで反復練習することで、話せる文法を身につけられるようになります。
リスニングを鍛える方法
中国語学習の大切な要素のもう1つがリスニングです。
リスニングを鍛えるためには、音声教材を十分に活用する必要があります。
単語帳や文法の解説教材など、多くの教材は大抵CD付きになっていますから、本で字を見るだけではなく必ず音声で確認するようにしましょう。
辞書アプリなども活用していくと、さらに学べる領域を増やせて便利です。
さらに、ネイティブの会話のスピードや自然な言い回しなどは教材だけでは学べない部分があります。
中国語は方言も多く、人によって発音の癖や言い回しも様々です。
そこで、より使える中国語を話せるようになるためには、教材の整った音声だけではなく、色々なタイプのネイティブの音に慣れる必要があるわけです。
対策としては初級のうちから一般的な中国人が見るような動画サイト、テレビ番組、映画などを見てみる、という方法がおすすめです。
意味がわからなくても大丈夫なので、とにかく音に慣れるということを目的に色々なタイプの中国語に触れてみましょう。
忙しい人でも使える空き時間を活用したおすすめ学習方法
独学をより効果的にするもう1つの方法は、毎日わずかな時間でも必ず中国語に触れることです。
まとまった学習時間を取り分ける他に、ちょっとした空き時間を利用して、少しでも多く中国語に触れる機会を作るといった工夫をしてみましょう。
- 移動時間はリスニング学習の時間に
- ドラマや映画などで楽しく学ぶ
- 中国人と交流の機会を作る
ちょっとした空き時間を、学習時間に変えるアイデアを参考にしてみてください。
移動時間はリスニング学習の時間に
通勤や通学の移動時間で、毎日30分〜1時間など費やしている方も多いと思います。
この時間を学習時間にすれば、毎日積み重ねるとかなりの学習量をこなせることになります。
移動時間におすすめなのは、イヤホンで周りにも迷惑をかけないリスニング学習です。
満員電車などストレスの多い環境では集中して聞くのは難しい場合もあるので、ただ流しているだけでも機会を増やせます。
例えば、単語集のCDなどは1つずつ覚えようと聞いていると疲れてしまいますから、ただのBGMのように聞いていても良いのです。
意識して聞いていなくても意外と耳と脳は覚えていて、ふとした時に単語がすらっと出てくるという経験をするはずです。
また、中国語の音楽を聴くのも1つの方法です。
音楽で中国語を学習することの1つの弱点として声調が覚えられないという点はありますが、歌詞から自然なフレーズを覚えられるでしょう。
ドラマや映画などで楽しく学ぶ
勉強に少し疲れてしまったら、娯楽を中国語に置き換えるというのも良い方法です。
中国ドラマや映画にも面白い作品がたくさんありますから、好みのジャンルを選んで視聴してみましょう。
初めのうちは多くの部分が聞き取れないと思うので、映像で内容を予想できるアクションや歴史物など起伏が大きいストーリーがおすすめです。
逆に、少し中国語がレベルアップしてきたら、ヒューマンストーリーやラブストーリーなど、感情や言葉の繊細な変化を楽しむ作品がどれだけ理解できるか挑戦してみるのも良いですね。
また、リスニングの練習にはなりませんが、日本のドラマや映画アニメなどを見るという方法もあります。
動画サイトで中国語字幕版が公開され、日常的でラフな表現など「こんな言い方をするんだ!」という発見にもつながるはずです。
こうした、ドラマや映画を見るという学習機会を作ってみてはいかがでしょうか。
中国人と交流の機会を作る
会話力を伸ばす一番の近道は、中国人と交流の機会を作ることです。
と言っても、身近に中国人がいないという方にとっては難しいと思われるかもしれません。
そこで、SNSを活用するのも1つの方法です。
例えば、Twitterを中国語でつぶやいてみることもできます。
https://twitter.com/konoyo_000/status/1370641744501428224
「中国語学習者です。添削をお願いします」と告知しておけば、つぶやきが目に留まったネイティブの人が添削してくれるかもしれません。
中国人留学生を探して、交換添削をお願いすることもできるでしょう。
また、SNSを使って毎日日記を書き、お互いに添削するという方法もあります。
https://twitter.com/ND_XXSY/status/1370403513583292421
通話で読み上げを聞いてもらうと発音の練習になりより効果的です。
今はインターネットが発達していますから、ツールを上手く活用すれば日本にいてもネイティブとの交流の機会を作り出すことは可能です。
中国語検定HSKレベル別の勉強法
おすすめの勉強法は、中国語のレベルによっても異なります。
初級者、中級者、上級者によって重点を置くべき学習ポイントが違うためです。
そこで、中国語検定HSKのレベル別におすすめしたい勉強法をご紹介します。
- 初級者(HSK1〜3級レベル)
- 中級者(HSK4〜5級レベル)
- 上級者レベル(HSK6級〜ビジネスレベル)
それぞれ、どのレベルに該当するかチェックし、勉強法を検討してみてください。
以下の基準は全てHSKの公式をベースとしています。
初級者(HSK1〜3級レベル)
初級者(HSK1〜3級レベル)は、大学の第二言語として学ぶ場合、1学年目に取得できるレベルです。
HSKでの3級は「基本的なコミュニケーションをとることができる」レベルとされています。
初級者レベルの方は、この期間にあまり休止期間を置かずに、一気に学び進めることをおすすめします。
なぜなら、初めは覚えることがとても多いからです。
漢字の読み方を覚えるだけでも、それぞれの文字のピンイン、声調を覚えなければいけません。
さらに、
- 基本単語を覚える
- 文法構造を覚える
と初めは覚えることがたくさんです。
この時期に休止を置いてしまうと、せっかく学んだことを忘れてしまい、また初めからやり直しとなると挫折しやすくなってしまいます。
初級者レベルの内容は一度覚えてしまえば後は簡単なので、この時期に少し力を入れて一度に学ぶ意識を持ちましょう!
発音は正確に学ぶこと
初級者レベルの時期に一番大切なのは発音です。
例えば、日本人にとって苦手な「zhi,chi,shi,ri」の音や「e」の発音は「え」ではない、などしっかり身につけていないと、全く通じない中国語となってしまいます。
また人によっては声調を意識せずに話すことに慣れてしまい、自分なりのアクセントでかなりの単語数を覚えてしまったため後から修正できないという人も。
早く単語数を増やしたい時期に、1つずつ音を確認しながら学習していくのはとても焦ったく感じるものです。
ですが、しっかりと発音を学んでおくことで後の成長が全く違うのでかなり重点をかけてみてください。
中級者(HSK4〜5級レベル)
中級者(HSK4〜5級レベル)は、ある意味伸び悩みを一番感じやすい時期と言えるかもしれません。
HSK公式では、4級は「中国語を用いて広範囲に、ある程度流暢にコミュニケーションできる」とされています。
5級は「中国語の新聞、雑誌、テレビや映画の鑑賞ができる。比較的整ったスピーチができる」というレベルです。
中級者にとって一番欠かせないのは練習量。
中級者になると、単語やセンテンスの量はある程度の蓄積があるので読み書きはそれほど問題ないかもしれません。
リスニングについても、相手が言っていることは大体わかる、というレベルに到達しているという人もいるでしょう。
この時期に弱点となるのは、頭で分かっていても口から出てこないというところです。
流暢なコミュニケーションを取るためには、つかえずにテンポよく言葉が出てくること、瞬時に言いたいことが頭の中でまとめられる能力が必要です。
そこで、理解しているセンテンスでも繰り返し口に出して反復練習するシャードイングが重要です。
頭ではなく耳と口が慣れるように、繰り返し練習しましょう。
考えなくてもすらっと口から出てくるセンテンスが増えれば、淀みない会話ができるようになります。
修正してもらえる環境が必要
中級者にとって、誤りを修正してもらえる環境はとても大切です。
ある程度難しい単語を知っていたり、長いセンテンスを読み上げることができるようになると、それで通じていると勘違いしてしまいやすいもの。
しかし、実は相手が頑張って理解しようとしてくれている、という場合も少なくありません。
そこで、小さな発音や文法の間違いを指摘してもらえることで、上級レベルに進む足掛かりを作ることができます。
中級レベルでは、相手が頑張って察してくれれば意味は伝わるという意味で問題なく会話ができるかもしれません。
しかし、ビジネスシーンでも使えたり、人を説得することさえ可能になる上級レベルに進むにはそれでは不十分です。
中国人の友人がいるのであれば、間違いは都度指摘してほしいとお願いしておくとよいかもしれません。
またオンラインレッスンやコーチングなど、会話レッスンを重点とした学習法を取り入れるのもおすすめです。
上級者レベル(HSK6級〜ビジネスレベル)
HSK6級は「スムーズに読んだり聞いたりできる、自分の見解を流暢に表現できる」レベルです。
ポイントは「スムーズさ」や「流暢さ」になります。
滞りなくコミュニケーションが取れるようになったなら、次の段階として交渉や説得なども可能になります。
ここまで来ると、ビジネスシーンでもかなり使える中国語を身につけたと言えるでしょう。
中国語は話し言葉と書き言葉ではかなり異なる面があります。
話し言葉は日本語よりも厳密な敬語が少ないですが、書くときには形式的、書面的な言い回しというものまであるほどです。
そこで、ビジネス書類など公的な文章を作成する必要がある場合には、会話表現とは別途学習する必要があります。
文章的表現を理解していれば、中国語ニュースなどの情報収集もよりしやすくなりますし、翻訳の仕事も可能になるでしょう。
そうすると、中国人を説得したり、感動させたりすることが可能になるわけです。
そのため、上級レベルに進みたい方は、成語や熟語、中国人の考え方を理解するため多くの情報に触れることをおすすめします。
歴史から現代の流行に至るまで、広範囲に触れるようにすると視野を広げられるはずです。
文化的背景の理解も必要
中国語には、成語や四文字熟語など、文化や歴史的背景とは切っても切り離せない要素が多くあります。
ただ言語の学習をするだけではなく、言語背景を深く理解することで、適切な単語を使い分け、微妙なニュアンスを表現する表現力を身につけることができるようになります。
そうすると、中国人を説得したり、感動させたりすることが可能になるわけです。
そのため、上級レベルに進みたい方は、成語や熟語、中国人の考え方を理解するため多くの情報に触れることをおすすめします。
歴史から現代の流行に至るまで、広範囲に触れるようにすると視野を広げられるはずです。
また、尊敬されている中国の偉人について調べたり、中国各地の特産や文化、また最近の若者に流行している動画など幅広く知ることが文化理解の助けとなります。
中国人に尋ねたり、こうしたテーマの上級者向けのレッスンを開いているオンラインレッスンを活用するのがおすすめです。
まとめ|自分に合った勉強法選択が必要
この記事では、タイプ別またレベル別におすすめの中国語勉強法をご紹介しました。
伸ばしたい分野に特化した学習法、また長続きできる方法を選択することで効率的にレベルアップしていくことができますよ。
中国語を目標のレベルまでマスターした自分を想像して、そこまでの道のりに繋がるよい計画を立てていけるとよいですね!
HARU
兵庫県出身。同志社大学卒業。卒業後、食品メーカーで商品開発や中国事業に携わる。多くのプロジェクトで通訳・翻訳として貢献。自身の躓いた語学経験を多くの学習者に還元したいという想いでPaoChaiで中国語学習コーチとなる。新HSK6級。通訳案内士。好きな言葉は「為せば成る為さねば成らぬ何事も」。趣味は自転車で街を探索すること。温泉めぐり。ランニング。
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