【HSK】を中国本土で受けるには?“中文考试服务网”の利用法を解説!受験申し込みから試験対策まで

こんにちはりゅうです。
ここをご覧になっている皆さんなら誰もがHSK(汉语水平考试)の受験を考えたことがあると思います。
HSKは中華人民共和国教育部による国家承認の試験であり中国語を母言語としない学習者を対応とした全世界で実施されている試験で、中国語のTOEFLともいわれる試験です。
国際的な中国語力の証明とされ、2024年は153か国、約81万人の受験者がいたそうです。
日本でHSKを受ける場合はHSK日本実施委員会を通じて行われますが、
もし中国で受験をする場合は「中文考试服务网 zhōngwén kǎoshì fúwù wǎng」を通じて申し込みをする必要があります。
この記事では中文考试服务网のサイトの使い方とその活用方法を紹介します。
サイトの使い方にあわせて、サイト利用時インターネットでよく使う用語も紹介しています。
会員登録やログインといった、中国でいろいろなサイトを使うのに必ず見る表現ですのでぜひ一緒に覚えてみてください。
目次
【HSK】中文考试服务网に登録、ログインをする
中文考试服务网は汉考国际教育科技(北京)有限公司が運営する中国語教育全般に関するHSK公式サイトです。
こちらのサイトですが、中国で試験を受ける際にはもちろん、HSKやそのほかの中国語試験についても便利に使える機能がたくさんあります。
※ちなみにこのサイトの言語は英語と中国語のみです。右上の言語の選択からお好みの言語を選んでから利用してください。
まずはサイトに登録です。
右上の「Log in」もしくは中国語画面にすでに切り替えている場合は「登录 dēnglù」をクリックしましょう。ちなみに中国語の「登录 」は登録ではなく「ログイン」の意味です。
間違いやすいので覚えておきましょう!
ここから先はせっかくですので、中国語画面で進めていきたいと思います。
トップページ
このあとはページの表示にそって入力していきましょう。
ログイン画面
ログイン画面から会員登録ができます。
「还没有账号?Hái méiyǒu zhànghào?」の横の「马上注册 mǎshàng zhùcè」をクリックします。「还没有账号?」は「アカウントをまだ持ってないですか?」という意味で「马上注册 」は「すぐに登録」です。両方とも会員登録の画面ではよく見かけます。
パスワード再発行手続きのメール
もしすでにアカウント登録をしていて、パスワードを忘れてしまったときは「找回密码 zhǎohuí mìmǎ」をクリックしてパスワードの再発行をしましょう。ちなみにパスワード再発行、日本語では「パスワードを忘れましたか?」と言われることが多いですが、中国語では「パスワードを取り戻す」という表現が使われてますね。
登録画面
ここからいよいよ入力してアカウントを作っていきます。ちなみにアカウント作成に必要なものはメールアドレスです。
「昵称 nìchēng」はニックネーム、 「邮箱 yóuxiāng」はメールアドレス、「密码 mìmǎ」はパスワードです。 パスワードは確認のために2回入力が必要になっています。
入力後は「注册协议 zhùcè xiéyì」登録規約と「中文考试考生隐私保护指引 zhōngwén kǎoshì kǎoshēng yǐnsī bǎohù zhǐyǐn」中国語試験受験生プライバシー保護ガイドの2つに同意して登録します。登録したメールアドレスに最終的なアカウント登録のためのメールが届きますので、URLから完了してこれで登録完了です!サイトに戻ってログインしてみましょう。
ログイン認証画面
メールアドレスとパスワードを入力後、認証として上記のような画面が出てきます。
「向右拖动滑块填充拼图 xiàng yòu tuōdòng huákuài tiánchōng pīntú」
右にスライダーをドラッグしてパズルを完成させてください。
「拖动 tuōdòng」がドラッグの意味、「滑块 huákuài」がスライダーの意味、「填充 tiánchōng」表やマスをうめるという意味ですが、この場合は「拼图 pīntú」パズルをはめて完成してください、という意味で使われていますね。
さあこれでサイトを使う準備ができました!
【HSK】中文考试服务网を通じて中国でHSKを受ける
トップページ下部
ここからのご紹介はログイン済みの状態で進めていきますので、ログインしてからトップページのHSKのアイコンをクリックしてください。
HSKのページに入った画面
「立即报名 lìjí bàomíng」、今すぐ申し込みをクリックして申し込み開始です。
HSKの級、受験方式の選択
テスト種類などの選択画面
「考试类型 kǎoshì lèixíng」は試験の種類を選択します。
ちなみにここで「汉语水平考试HSK」以外にも口語試験や商務中文試験も選べます。
「考试级别 kǎoshì jíbié」はHSKの級を選択します。
少しわかりにくいのが「考试形式 kǎoshì xíngshì」の選択肢。「纸笔考/机网考/居家网考 zhǐbǐ kǎo/jī wǎng kǎo/jūjiā wǎng kǎo」の3つがあります。「纸笔考」が会場でのペーパーテスト、「机网考」が会場に行ってパソコンを使って受けるテスト、最後に「居家网考」が家でのネット試験ですがこれは2025年2月現在のところアメリカ・ヨーロッパでしか受けることができないようです。
各テストの条件によって行われる申し込み締め切りと日程が違うので2025年の場合は下記を参考にしてください。
中国でのメインの受験方法は「机网考」です。パソコンが並んだ部屋で受験をします。
パソコン受験は最後のHSK6級「写作(1000文字程度の文章を読みその文章を閉じて400字程度で要約する)」のパートなどは手書きより非常に楽に受けられます。
余談ですが、筆者が3年ほど前にHSK6級を中国で受験したとある会場のパソコンはなんとブラウン管のような令和ではなかなか見ないタイプのスクリーンのパソコンを使っており、少し動作が不安定でした。順調に最後の「写作」の文章を読むところまで試験が進み、さあ最後の文章を書こうか!…というところでパソコンが勝手にシャットダウンしました…。その後、パソコンでの入力でしたので再起動中の時間のタイムロスがあっても何とか書き終わり事なきを得ましたが、もし試験に影響があれば遠慮なく試験官に申し出ましょう!
HSK日程
日程選択画面
続いての画面では試験日を選択します。
前の項目で選択した条件に応じて選択肢が現れるので、自分の受けたい条件の開催日をあらかじめ確認しておきましょう。
HSK試験中国大陸での開催予定:2025年考试日期
HSK会場
テスト会場選択
最後にテスト会場を選択して、次の画面に進みます。
この後は氏名や生年月日、顔写真をアップロードなど個人情報を入力します。
個人情報、結果郵送先を入力
「个人信息 gèrén xìnxī」指名、生年月日やパスポート情報などの個人情報入力、「邮寄信息 yóujì xìnxī」結果送付先の入力、支払いなどをして申し込みます。申し込み後、「准考证 zhǔn kǎo zhèng」と呼ばれる受験票を忘れずに印刷して準備しましょう。
申し込み後、各受験会場から連絡が来ることもあるので申し込み後はショートメールなどの連絡には注意しましょう。
【HSK】中文考试服务网を日本で使って学習に活用する
ここまで見て「でも日本にいるから関係ないなあ」と思った方!
このサイトではHSK公式模擬テストをオンラインで受けることができます!
HSK中国での公式サイト作成の模擬テストなのでほぼ本番と変わらないテストを受けることができるのがこのサイト最大の特徴だと思います。
結果も採点後本番のHSKとほぼ同じ形式でオンラインで見ることができます。
受験後には公式の模擬試験結果証明書を得られるため、一定の中国語能力の証明書として使うことができますし、本番の試験と違っていつでも受けることができるので急いで語学力の証明が必要な時にはぜひこのサイトの利用を検討してみてください。
HSK模擬試験受験ページ
HSKのページ画面
HSKのページ内から「模拟考试 mónǐ kǎoshì」をクリックして模擬試験サイトに入ります。
このページもログインが必要なのでログインしてから進みましょう。
HSK Mock:HSK公式模擬試験サイト
サイトに入ったら「开始 kāishǐ」を選びます。
HSK級の選択
HSK級選択画面に入る
級の選択はどうもこちらのサイトは直前に見ていた級の模擬試験画面に自動的に飛ぶようになっているようです。
他の級を受験したいときは左上の級の選択から受験希望の級を選択しましょう。
模擬試験は有料ですが、クレジットカードでの決済も可能なので試験の日程がなかなか合わないときなどぜひこちらのサイトでの模擬試験も試してみてください。
HSK無料レベルチェック
HSK各級の紹介ページからは自分の中国語レベルを無料でチェックできるページもあります。
15分程度でできるチェックなのでとりあえず受けてみるのもおすすめです。
HSK出題単語集ダウンロード
このHSK各級の紹介ページでは語彙一覧をExcelファイルの形式でダウンロードできます。
「下载 xiàzài」から出題される単語一覧をチェックしてみましょう。
まとめ
今回は中国のHSK公式サイトの紹介をしましたが、いかがだったでしょうか?
HSKを始めとする中国語学習の様々な資料を見ることができるので、もし受験を考えている方はぜひ一度中文考试服务网をのぞいてみることをお勧めします!

りゅう
愛知県出身の30代。大学時代、第二外国語として中国語を学び、何度も中国を訪る。これをきっかけに中国に興味を持つようになり、卒業後には中国に留学。留学後、一度地元に戻るも、再度中国に渡り現地採用で働き始める。外資系航空会社のコールセンターで、中国語の電話の採点を行うなどの生きた中国語を使用する仕事に従事。現在はホテル勤務の傍ら日本で小学生から院試を目指す大学生、社会人まで幅広く日本語を教えている。HSK6級。趣味は野球観戦とその写真撮影、中日ドラゴンズ応援。
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