撒贝宁とは?『开讲啦』の名司会者として知られるCCTVの人気主持人を紹介

中国のCCTVを見ていると、必ず印象に残る人物がいます。
それが、司会者の撒贝宁[sǎ bèi níng]です。
撒贝宁は、中国中央テレビ、CCTVを代表する人気司会者の一人です。法制番組『今日说法』で広く知られるようになり、その後は『开讲啦』『经典咏流传』『典籍里的中国』など、知的で文化的な番組から大型バラエティ、春節聯歓晩会まで幅広く活躍しています。
知的でありながらユーモアがあり、まじめな場面では空気を引き締め、やわらかい場面では自然に笑いを生み出す。そんな独特の司会スタイルで、中国の幅広い世代から親しまれている人物です。
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目次
撒贝宁の基本プロフィール
撒贝宁は、1976年3月23日生まれ。出生地は広東省湛江市で、祖籍は安徽省和県です。
中国語名は撒贝宁[sǎ bèi níng]、英語表記はSa Beining。中国では親しみを込めて「小撒」とも呼ばれています。
大学は中国の名門、北京大学法学院を卒業しています。法律を学んだ経歴を持つ司会者であり、その知的な雰囲気や論理的な話し方は、彼の大きな魅力のひとつです。
現在は、中央广播电视总台、つまり中国中央広播電視総台の総合チャンネルで活躍する司会者として知られています。
撒贝宁の読み方
撒贝宁は、中国語でSā Bèiníngと読みます。
日本語では「サー・ベイニン」と表記されることがあります。
名前の最初の「撒」は、中国語ではやや珍しい姓です。中国語学習者にとっても、人名の読み方として覚えておくとよい名前です。
『今日说法』で一躍有名に
撒贝宁の名前を中国全国に広めた代表的な番組が、CCTVの法制番組『今日说法』です。
1999年、撒贝宁は中央テレビが放送を開始した全国初の毎日放送の法制番組『今日说法』の司会を担当し始めました。
法律をテーマにした番組でありながら、一般の視聴者にもわかりやすく伝える進行力によって注目を集めます。北京大学法学院出身というバックグラウンドもあり、法律問題を扱う番組との相性が非常に高かったといえます。
『今日说法』によって、撒贝宁は「知的で信頼感のある司会者」として中国の視聴者に広く知られるようになりました。
法制番組から国民的司会者へ
撒贝宁は『今日说法』で人気を集めた後、法制番組だけでなく、さまざまなジャンルの番組に出演するようになります。
2006年には、両会をテーマにした特別番組『小撒探会』を担当しました。両会とは、中国の全国人民代表大会と中国人民政治協商会議を指す重要な政治イベントです。
このような社会性の高い番組を担当しながら、撒贝宁は「硬派なテーマをわかりやすく伝えられる司会者」として評価を高めていきました。
さらに、司会者としての実力が認められ、金话筒奖など中国の司会界で重要な賞も受賞しています。
『开讲啦』の司会者としての撒贝宁
中国語学習者にとって、撒贝宁を知るうえで特に重要なのが、CCTVの公開講座番組『开讲啦』です。
『开讲啦』は、中国の若者に向けたテレビ公開講座番組で、2012年に放送が始まりました。毎回、科学者、文化人、企業家、アスリート、芸術家など、各分野で活躍する人物が登場し、自分の人生経験や価値観を語ります。
撒贝宁は、この番組の代表的な司会者として知られています。
『开讲啦』では、ゲストの話を引き出すだけでなく、会場の青年代表とのやり取りを自然につなぎ、時には場を和ませ、時には鋭い問いを投げかけます。
この番組での撒贝宁は、まじめすぎず、軽すぎず、知的で親しみやすい存在です。だからこそ、専門的なテーマであっても視聴者が見やすく、若者にも届きやすい番組になっています。
『开讲啦』で見られる撒贝宁の魅力
『开讲啦』における撒贝宁の魅力は、ゲストと若者の間に自然な対話を生み出す力です。
ゲストの話をただ聞くだけではなく、話のポイントを整理し、視聴者が理解しやすい形に言い換えたり、青年代表の質問を受け止めて場を広げたりします。
また、番組の雰囲気が硬くなりすぎたときには、ユーモアを交えて空気をやわらげます。
一方で、人生、努力、夢、社会、科学技術など重要なテーマが語られる場面では、しっかりと落ち着いたトーンで進行します。
このバランス感覚が、撒贝宁が長く支持されている理由のひとつです。
「马云の名場面」でも話題に
撒贝宁は、『开讲啦』でのある場面でも大きな話題になりました。
ゲストとして登場した馬雲が「お金には興味がない」という趣旨の発言をした際、撒贝宁が思わず笑いをこらえるような表情を見せたことで、ネット上で大きな話題となりました。
この場面は、中国ネットユーザーの間で「名場面」として広まり、撒贝宁の表情が多くの人に親しまれるきっかけにもなりました。
もともとは法制番組の真面目な司会者として知られていた撒贝宁ですが、こうした自然なリアクションやユーモアによって、より親しみやすい存在として人気を広げていきました。
春節聯歓晩会の司会者としても活躍
撒贝宁は、中国最大級のテレビ番組である中央テレビ春節聯歓晩会、いわゆる春晚の司会者としても活躍しています。
春晚は、中国の旧正月である春節の大晦日に放送される国民的番組です。中国国内だけでなく、世界中の華人が視聴する非常に大きな番組です。
撒贝宁は、2012年に春晚の司会を務め、その後も2013年、2015年、2016年、2022年、2023年、2024年、2025年、2026年など、複数回にわたって春晚の司会陣に名を連ねています。
春晚の司会を務めることは、中国の司会者にとって非常に大きな実績です。撒贝宁がCCTVを代表する司会者の一人であることがよくわかります。
文化番組でも高い評価
撒贝宁は、近年、文化系番組でも多く活躍しています。
代表的な番組には、以下のようなものがあります。
- 『经典咏流传』
- 『典籍里的中国』
- 『山水间的家』
- 『三餐四季』
- 『中华考工记』
- 『宗师列传・唐宋八大家』
- 『宗师列传・大唐诗人传』
- 『宗师列传・大宋词人传』
- 『金石探文明』
- 『非遗晚会』
これらの番組では、中国の古典、詩詞、歴史、食文化、非物質文化遺産、自然、暮らしなど、幅広いテーマが扱われます。
撒贝宁は、こうした文化的なテーマを、難しくなりすぎない形で視聴者に届けることに長けています。
中国語学習者にとっても、彼が出演する文化番組は、中国語だけでなく、中国文化を学ぶうえで非常に良い素材になります。
バラエティでも人気の理由
撒贝宁は、まじめな番組だけでなく、バラエティ番組でも人気があります。
2011年ごろからは、CCTVの娯楽番組にも出演するようになり、これまでの法制番組のイメージとは異なる一面を見せるようになりました。
また、湖南衛視の人気番組『明星大侦探』にも出演し、論理力、推理力、ユーモアを兼ね備えたキャラクターとして人気を集めました。
撒贝宁は、知的でありながら堅苦しくない司会者です。法律、文化、社会問題、バラエティ、若者向け番組など、ジャンルを問わず活躍できる点が、彼の大きな強みです。
北京大学出身らしい知性と、親しみやすいユーモア
撒贝宁の魅力を一言で表すなら、知性とユーモアの両立です。
北京大学法学院出身という経歴からもわかるように、彼には高い知性と論理的な話し方があります。
一方で、番組では自分をよく見せすぎず、時には冗談を言い、時には体を張って笑いを取り、親しみやすい雰囲気を作ります。
このギャップが、多くの視聴者に愛される理由です。
「頭がいいのに偉そうではない」
「まじめなのに面白い」
「場を締めることも、笑わせることもできる」
撒贝宁は、まさにそのようなタイプの司会者です。
中国語学習者が撒贝宁を見るべき理由
中国語学習者にとって、撒贝宁が出演する番組はとてもおすすめです。
理由は、彼の中国語が明瞭で、内容を整理しながら話す力が高いからです。
特に『开讲啦』では、ゲストとの対話、青年代表への問いかけ、話題の整理、場面転換など、さまざまな自然な中国語表現を聞くことができます。
また、彼の話し方は、ただ速いだけではなく、聞き手に伝えることを意識した話し方です。そのため、中級以上の中国語学習者にとって、リスニングやシャドーイングの素材としても使いやすいです。
撒贝宁出演番組で学べる中国語表現
撒贝宁が出演する番組では、さまざまなタイプの中国語に触れることができます。
『今日说法』では、法律や社会問題に関する表現を学べます。
『开讲啦』では、人生、仕事、夢、価値観、社会課題について語る表現を学べます。
『典籍里的中国』や『经典咏流传』では、中国の古典文化や歴史に関する語彙に触れることができます。
『明星大侦探』のようなバラエティでは、より口語的でテンポのよい中国語を聞くことができます。
つまり、撒贝宁を追っていくと、中国語のさまざまなジャンルに触れることができます。
撒贝宁は現代中国を知る入口になる人物
撒贝宁は、単なるテレビ司会者ではありません。
法制番組、公開講座、文化番組、バラエティ、春晚など、中国のテレビ文化を代表する多くの番組に関わってきた人物です。
彼の活動をたどることで、中国のテレビ番組がどのように変化してきたのか、現代中国でどのようなテーマが重視されているのかも見えてきます。
法治、教育、若者、文化、伝統、科学技術、国民的イベント。撒贝宁が関わってきた番組には、中国社会のさまざまな側面が反映されています。
まとめ:撒贝宁は『开讲啦』をより魅力的にする名司会者
撒贝宁は、CCTVを代表する中国の人気司会者です。
北京大学法学院で学び、法制番組『今日说法』で広く知られるようになり、その後は『开讲啦』『经典咏流传』『典籍里的中国』など、知的で文化的な番組でも活躍してきました。
『开讲啦』では、ゲストの話を自然に引き出し、若者との対話を生み出す重要な役割を担っています。
知性、ユーモア、親しみやすさ、進行力を兼ね備えた撒贝宁は、中国語学習者にとってもぜひ知っておきたい人物です。
中国語を学びながら、現代中国のテレビ文化や社会の価値観に触れたい人は、『开讲啦』をはじめとする撒贝宁の出演番組を見てみるとよいでしょう。
冨江コーチ
東京都北区出身。中国ビジネス10年(日本のゲーム、アニメ等コンテンツの中国展開に従事)、中国在住5年(上海、南京)の経験を活かし、実践的な中国語学習のサポートをいたします。2016年から語学の道に転身。大学院で第二言語習得、言語、哲学の研究を行いながら、中国語と日本語を教える。趣味は、中国各地の麺類を食べ歩くこと。テニス、ラグビーなどスポーツ全般。新HSK6級。復旦大学短期留学(2007年)。早稲田大学国際教養学部卒業。The Australian National University修士号、早稲田大学国際コミュニケーション研究科修士課程修了。
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