HSK5級・6級でも中国語が話せない3つの理由【動画付き】資格を本当の会話力に変える勉強法

「HSK5級に合格したのに、会話になると言葉が出てこない」
「HSK6級を持っているのに、中国人の話が聞き取れない」
「試験問題は解けるけれど、自分の考えを中国語で説明できない」
このような悩みを持つ中国語学習者は、決して珍しくありません。
HSKで一定の結果を出しているのですから、中国語の知識がないわけではありません。語彙や文法を学び、読解やリスニングの練習も積み重ねてきたはずです。
それでも、実際の会話になると話せない。
なぜ、このようなことが起きるのでしょうか。
結論から言えば、HSKで測られる力と、実際の会話で求められる力が完全には一致していないからです。
HSKは、中国語の総合力を測るうえで非常に役立つ試験です。
しかし、HSKの級や合格だけを学習の指標にすると、試験で測られる中国語力と、実際に話す・聞くための中国語力が乖離することがあります。
その理由は、主に次の3つです。
- 内容を完全に理解していなくても、推測によって得点できる
- 日本人は漢字を利用して、読解の点数を伸ばしやすい
- 実際のコミュニケーションに必要な「実践能力」が問われない
この記事では、HSK5級・6級でも中国語が話せない原因と、資格を本当の会話力につなげるための勉強法を解説します。
HSKに合格しても中国語が話せないのはおかしいことではない
HSKに合格したのに話せないと、自分の勉強方法がすべて間違っていたように感じるかもしれません。
しかし、必要以上に落ち込む必要はありません。
HSKと会話では、求められる能力が異なるからです。
HSKは中国語の総合力を確認する試験
HSKでは、主に次のような能力が問われます。
- 中国語の音声を聞いて内容を理解する
- 中国語の文章を読んで内容を理解する
- 語彙や文法を使って文章を作る
これらは、中国語を身につけるために欠かせない能力です。
したがって、HSKの勉強が無駄なのではありません。
HSK5級・6級まで到達した人には、すでに多くの語彙や文法知識が蓄積されています。中国語を話せるようになるための材料は、ある程度そろっていると考えられます。
問題は、その材料が実際の会話で使える状態になっているかどうかです。
試験の得点と会話の遂行能力は同じではない
試験では、用意された問題に対して正解を出すことが求められます。
一方、実際の会話では、相手が何を言うかは事前にわかりません。
相手の発言を理解したうえで、自分が何を言うかをその場で決め、中国語として発話する必要があります。
つまり、会話では単に中国語を知っているだけでなく、知識をリアルタイムで運用する力が必要です。
HSKは重要な指標ですが、HSKの級だけで会話力のすべてを判断することはできません。
理由1.すべてを理解しなくても推測で得点できる
HSKで結果を出しても話せない1つ目の理由は、文章や音声を完全に理解していなくても、推測によって正解できるからです。
6割程度の得点でも基準に到達できる
HSKでは、すべての問題に正解しなくても、一定の基準点に到達できます。
たとえば、全体の内容を完全に理解していなくても、知っている単語や前後の文脈を使って正解を選べることがあります。
試験に合格するためには、このような推測力も重要です。
わからない単語が出てくるたびに止まっていては、制限時間内に問題を解き終えることができません。
しかし、ここで注意が必要です。
正解を選べたことと、中国語を正確に理解できたことは同じではありません。
選択肢があれば「なんとなく」でも正解できる
読解問題やリスニング問題では、次のような情報を使って答えを推測できます。
- 知っている単語
- 話題の方向性
- 前後の文脈
- 選択肢同士の違い
- 消去法
- 問題形式への慣れ
文章全体の細かい意味がわからなくても、大まかな内容から正解を選べる場合があります。
一方、実際の会話には選択肢がありません。
相手が何を意図しているのかを、自分で判断しなければなりません。
特に、仕事の指示、交渉、相談、約束などでは、重要な部分を少し聞き間違えるだけでも、コミュニケーションに大きな影響が出ます。
本番では推測してよいが、復習では推測のまま終わらせない
試験本番では、わからない部分を推測しながら解くことが必要です。
しかし、普段の学習まで推測だけで終わらせてはいけません。
問題を解いたあとは、正解した問題も含めて、次の点を確認します。
- 知らない単語はなかったか
- 文法構造を正確に理解できていたか
- リスニング音声を本当に聞き取れていたか
- 文脈だけで意味を推測していなかったか
- 自分でも使える表現になっているか
試験本番では、6割や7割の理解から正解を導いても構いません。
しかし、学習段階では、教材の内容をできる限り100%理解することを目指します。
この積み重ねによって、推測だけに頼らない本当の中国語力が身につきます。
理由2.日本人は漢字で読解の点数を伸ばしやすい
HSKで結果を出しても話せない2つ目の理由は、日本人が漢字の知識を利用して読解問題を解きやすいからです。
日本人には漢字という大きなアドバンテージがある
日本人は、中国語を初めて見た段階でも、漢字からある程度の意味を推測できます。
たとえば、次のような単語は、中国語の発音がわからなくても、意味を想像しやすいでしょう。
经济
社会
文化
环境
发展
影响
この漢字力は、日本人が中国語を学ぶうえで大きな強みです。
読解力を早く伸ばし、長い文章から情報を取れるようになることは、決して悪いことではありません。
問題は、漢字を見て理解できることを、そのまま中国語を使えることだと思ってしまうことです。
「見ればわかる」と「聞けばわかる」は違う
日本人学習者には、次のようなことがよく起こります。
中国語の文章を見れば意味がわかる。
しかし、同じ内容を音声で聞くと理解できない。
さらに、自分でその単語を使おうとしても、発音が出てこない。
これは、その単語を中国語として覚えているのではなく、漢字の意味から理解している状態です。
中国語の語彙には、いくつかの段階があります。
- 漢字を見れば意味を推測できる
- 漢字を見れば正確な意味と発音がわかる
- 音声だけを聞いて意味を理解できる
- 必要な場面で自分から発話できる
HSKの読解では、1や2の段階でも得点できる場合があります。
しかし、会話で必要なのは3と4です。
読解の点数だけでは会話力を判断できない
日本人は読解で点数を伸ばしやすいため、合計点だけを見ると中国語力が高く見えることがあります。
しかし、内訳を見ると、読解は高得点でもリスニングや作文が低いというケースがあります。
この状態では、文字を通じて理解する力はあっても、音声を通じて理解し、自分から中国語を作る力が十分ではありません。
そのため、HSKでは合計点だけでなく、技能ごとの得点を見る必要があります。
読解の点数によって苦手なリスニングや作文を補うのではなく、すべての技能で高得点を目指すことが重要です。
語彙を音声ベースで身につける
漢字中心の学習から抜け出すには、語彙や表現を音声ベースで身につける必要があります。
有効なのは、次のようなトレーニングです。
- 音読
- リピーティング
- シャドーイング
- 瞬間中作文
- 音声を聞いて意味を答える練習
- 日本語や状況から中国語を再生する練習
重要なのは、単語を見て意味を確認するだけではありません。
発音、意味、文法、使われる場面を一つに結びつけ、聞いてわかり、自分でも使える状態まで反復します。
「知っている単語」ではなく、話せる・聞ける語彙表現を増やすことが必要です。
理由3.HSKでは本当の意味での「実践」が問われない
HSKで結果を出しても話せない3つ目の理由は、実際のコミュニケーションに必要な実践能力が十分に問われないからです。
HSKでは、決められた問題に対して答えを出します。
一方、実際の会話では、相手が何を言うかを事前に知ることはできません。
さらに、相手の発言を理解したあと、自分が次に何を言うかも自分で決めなければなりません。
この違いを理解するためには、まず「実践」とは何かを明確にする必要があります。
中国語における実践の定義は2つある
BCP方式では、中国語の実践を次の2つの要素によって定義します。
実践の定義1.初めて聞く内容を推測しながら理解する
実際のコミュニケーションでは、相手の発言内容を事前に完全に知ることはできません。
初めて聞く内容に対して、知っている単語、前後の文脈、会話の目的などを手がかりにしながら、相手の意図を理解する必要があります。
すべての音を完璧に聞き取れるとは限りません。
そのため、実際の会話では次のような判断が求められます。
- 聞き取れた単語から全体の意味を推測する
- それまでの話の流れから内容を判断する
- わからない部分を聞き返す
- 自分の理解が正しいか確認する
- 相手の表情や反応から意図を読み取る
このように、初めて聞く内容に対して、その場で意味を構築していくことが実践の1つ目です。
音読やリピーティングでは、基本的に内容がわかっている文章や音声を繰り返します。
これは、正しい発音や語彙表現を身につけるために不可欠なトレーニングです。
しかし、それだけでは、未知の内容をリアルタイムで理解する経験は十分に積めません。
実践の定義2.自分で言うことを決めて発話する
実践の2つ目は、自分で何を言うかを決め、中国語として発話することです。
音読では、書かれている文章を読みます。
リピーティングでは、聞いた内容を再現します。
瞬間中作文では、与えられた日本語や課題に対応する中国語を作ります。
これらは、中国語を話すための基礎能力やコア能力を伸ばす重要なトレーニングです。
しかし、実際の会話では、何を言うかまで自分で判断しなければなりません。
たとえば、相手の発言を聞いたあとには、次のような選択が発生します。
- さらに詳しく質問する
- 聞き取れなかった部分を確認する
- 自分の経験を伝える
- 相手の意見に賛成する
- 異なる意見を述べる
- 話題を別の方向へ進める
- 会話の内容を要約する
何を言うべきかを判断し、その内容を中国語にして発話する。
これが、実践の2つ目の要素です。
2つの要素がそろって初めて本当の実践になる
本当の意味での実践には、次の2つが必要です。
- 初めて聞く内容を推測しながら理解する
- 自分で言うことを決めて発話する
リスニング問題では、初めて聞く内容を推測して理解することはあります。
しかし、その内容を受けて、自分が次に何を言うかを決め、相手に発話する必要はありません。
作文問題では、自分で中国語を作る力は問われます。
しかし、目の前の相手の予想外の発言を理解し、それに応じてリアルタイムで内容を変えるわけではありません。
つまり、HSKでは実践に必要な能力の一部は測れても、2つを同時に使ってコミュニケーションを遂行する経験までは問われないのです。
実践は明確な目標のあるタスクで行う
実践の2つの要素は、自由な会話の中でも経験できます。
しかし、目的のないフリートークを繰り返すだけでは、会話力を計画的に伸ばすことは難しくなります。
フリートークだけでは使う表現が固定される
フリートークでは、話しやすい話題を選びやすくなります。
毎回、自己紹介、趣味、旅行、食事、仕事など、似たような内容を話して終わることも少なくありません。
その結果、次のような状態になりやすくなります。
- 使い慣れた単語しか使わない
- 簡単な表現だけで会話を成立させる
- 苦手な話題を避ける
- 深く説明できなくても会話が進む
- 何ができなかったのかがわからない
会話を楽しむこと自体には価値があります。
しかし、中国語力を高めるためのトレーニングとしては、明確な達成目標が必要です。
目標があるから成功と失敗を評価できる
たとえば、「中国語で30分話す」だけでは、何を達成したいのかが曖昧です。
一方、次のような目標であれば、達成できたかを評価できます。
- 相手の転職理由を3つ聞き出す
- 商品の特徴を説明して質問に答える
- 10分間のプレゼンと5分間の質疑応答を行う
- 社会問題について自分の立場と理由を伝える
- 会議で参加者の意見を整理し、結論をまとめる
目標が明確であれば、必要な語彙や表現も事前に準備できます。
実践後には、何ができて何ができなかったのかを具体的に振り返れます。
インタビューは実践能力を伸ばす優れたトレーニング
実践能力を高める方法として、特におすすめなのが中国語でのインタビューです。
インタビューには実践の2要素が含まれている
インタビューでは、質問を事前に準備できます。
しかし、相手がどのように答えるかは事前にわかりません。
そのため、相手の初めて聞く回答を、知っている単語や文脈から推測しながら理解する必要があります。
さらに、相手の答えによって、次に何を質問するかを自分で判断します。
たとえば、相手から予想外の回答が返ってきた場合には、次のような追加質問が必要になります。
- それはなぜですか
- 具体的にはどういうことですか
- いつからそう考えるようになりましたか
- もう少し詳しく教えてください
- 先ほどの話とどのような関係がありますか
つまり、インタビューでは次の2つが同時に行われます。
- 初めて聞く回答を推測しながら理解する
- 回答を踏まえ、次に言うことを自分で決める
これは、実際のコミュニケーションに非常に近いトレーニングです。
インタビューには明確な達成目標を設定する
インタビューを行うときは、単に「中国人と話す」だけでは不十分です。
何を聞き出すのかを具体的に決めます。
たとえば、仕事観をテーマにする場合は、次のような情報を得ることを目標にします。
- 現在どのような仕事をしているか
- その仕事を選んだ理由
- 仕事で最も難しいこと
- 仕事でやりがいを感じる場面
- 今後挑戦したいこと
実践後には、必要な情報を聞き出せたかを確認します。
質問した回数ではなく、目的を達成できたかどうかで評価することが重要です。
プレゼンと議論でも実践の2要素を取り入れる
インタビュー以外にも、プレゼンテーションやトピック型の議論を実践に活用できます。
プレゼンでは質疑応答まで行う
準備した原稿を読むだけでは、発話内容をその場で決める経験が不足します。
プレゼンを実践トレーニングにするには、発表後の質疑応答まで行うことが重要です。
たとえば、次のような目標を設定します。
指定されたテーマについて中国語で10分間発表し、その後の5分間の質疑応答に対応する。
質問内容は事前にはわかりません。
初めて聞く質問を推測しながら理解し、その場で回答内容を決める必要があります。
ここで、実践の2要素がそろいます。
議論では相手の意見に応じて発言を変える
トピック型の議論では、自分の最初の意見を準備できます。
しかし、相手がどのような意見や反論を出すかはわかりません。
そのため、相手の発言を理解し、次に何を言うかを判断する必要があります。
たとえば、次のようなテーマを使えます。
- リモートワークと出社のどちらが効率的か
- 大学生は留学すべきか
- AIは語学学習をどのように変えるか
- 仕事では専門性とコミュニケーション力のどちらが重要か
自分の意見を一方的に話すだけではなく、相手の意見を受けて質問、補足、反論、修正を行うことが重要です。
実践を成長につなげるには準備と振り返りが必要
実践そのものの定義は、次の2つです。
- 初めて聞く内容を推測しながら理解する
- 自分で言うことを決めて発話する
一方、実践を効果的なトレーニングにするには、別の条件が必要です。
実践前に目標と必要表現を準備する
まず、その実践で何を達成するのかを決めます。
次に、目標達成に必要な語彙や表現を準備します。
インタビューであれば、基本質問だけでなく、次のような表現も用意しておきます。
- 詳細を聞く表現
- 理由を尋ねる表現
- 聞き返す表現
- 理解を確認する表現
- 話題を整理する表現
すべてを即興で行う必要はありません。
事前準備を行ったうえで、予想外の回答に対応することに意味があります。
実践後に自己評価と振り返りを行う
実践後には、次の点を確認します。
- 目標を達成できたか
- 相手の発言をどこまで理解できたか
- 推測が正しかったか
- 聞き返しや確認ができたか
- 自分が伝えたいことを言えたか
- 同じ表現ばかり使っていなかったか
- 言えなかった内容は何か
可能であれば、実践を録音または録画します。
あとから確認することで、会話中には気づかなかった問題を発見できます。
言えなかった表現を調べ、もう一度同じタスクに挑戦すれば、実践経験が具体的な成長につながります。
HSK対策を本当の会話力につなげる3つの方法
ここまでの内容を踏まえると、HSK対策を会話力につなげる方法は次の3つに整理できます。
1.問題に正解するだけでなく内容を100%理解する
正解した問題も含めて、文章や音声を細かく確認します。
推測で意味を取った単語や、聞き取れなかった音を残さないようにします。
リスニング教材であれば、スクリプトを確認したあと、音読やリピーティングを行い、音声だけで内容を理解できる状態まで仕上げます。
読解教材も、目で読むだけで終わらせず、可能であれば音読します。
問題を解ける状態から、聞いて理解し、自分でも使える状態まで引き上げましょう。
2.読解だけでなくリスニングと作文でも高得点を目指す
HSKの合計点だけを見るのではなく、技能ごとの得点を確認します。
特に日本人は、漢字を利用して読解の点数を伸ばしやすいため、読解の得点によって苦手分野を補わないように注意が必要です。
リスニングでは、音声から正確に内容を理解できる状態を目指します。
作文では、知っている単語や文法を使い、自分から中国語を組み立てる力を伸ばします。
すべての技能で高得点を目指すことで、中国語力の偏りを減らせます。
3.HSK対策とは別に目標のある実践を行う
HSK対策だけで、すべての会話力を伸ばそうとする必要はありません。
試験勉強とは別に、次の2要素を含む実践を行います。
- 初めて聞く内容を推測しながら理解する
- 自分で言うことを決めて発話する
そのうえで、インタビュー、プレゼン、議論などの明確な目標を設定します。
事前準備、実行、自己評価、振り返りまでを一つのトレーニングとして行うことが重要です。
BCP方式で考えるHSKと会話力の関係
PaoChaiのBCP方式では、中国語力を大きく3つに分けて考えます。
B:基礎能力
発音や文法など、中国語を正しく理解し、運用するための土台です。
正しい発音ができなければ、相手に伝わりにくくなります。
文法構造を理解できなければ、長い文章や複雑な発言を正確に理解できません。
C:コア能力
話せる・聞ける語彙表現の量です。
漢字を見れば意味がわかるだけでは不十分です。
音声を聞いて意味を理解し、必要な場面で自分から発話できる状態にする必要があります。
音読、リピーティング、瞬間中作文などによって、このコア能力を高めます。
P:実践能力
中国語を使って、具体的な目的を達成する能力です。
初めて聞く内容を推測しながら理解し、自分で次に言うことを決めて発話します。
さらに、インタビュー、プレゼン、議論、会議、交渉などのタスクを遂行します。
HSKは、特にBとCの一部を確認する指標として役立ちます。
しかし、Pの実践能力は、試験問題を解くだけでは十分に伸びません。
そのため、次の3つを組み合わせる必要があります。
基礎を固める。
音声ベースで語彙表現を身につける。
明確な目標を持った実践を行う。
まとめ|HSKはゴールではなく中国語力を測る指標
HSK5級・6級でも中国語が話せない理由は、主に次の3つです。
- すべてを理解していなくても推測によって得点できる
- 日本人は漢字を利用して読解の点数を伸ばしやすい
- 実際のコミュニケーションに必要な実践能力が問われない
しかし、これはHSKの勉強に意味がないという話ではありません。
HSKは、中国語の語彙、文法、読解、リスニング、作文の力を確認するうえで、非常に有効な指標です。
問題は、HSKの合格や級の取得を最終ゴールにしてしまうことです。
試験本番では、推測を使って正解しても構いません。
しかし、普段の学習では、文章や音声をできる限り100%理解します。
漢字に頼った読解だけでなく、リスニングや作文でも高得点を目指します。
そして、HSK対策とは別に、本当の意味での実践を行います。
本当の実践とは、次の2つです。
- 初めて聞く内容を推測しながら理解する
- 自分で言うことを決めて発話する
この2つを、インタビュー、プレゼン、議論など、明確な目標を持ったタスクの中で行います。
さらに、事前準備、自己評価、振り返りを繰り返すことで、資格としての中国語力が、実際に話せる・聞ける能力へと変わっていきます。
HSKは中国語学習のゴールではありません。
中国語を使って人を理解し、自分の考えを伝え、仕事や人生の目的を達成する。
そのために現在地を確認する指標として、HSKを活用することが大切です。
冨江コーチ
東京都北区出身。中国ビジネス10年(日本のゲーム、アニメ等コンテンツの中国展開に従事)、中国在住5年(上海、南京)の経験を活かし、実践的な中国語学習のサポートをいたします。2016年から語学の道に転身。大学院で第二言語習得、言語、哲学の研究を行いながら、中国語と日本語を教える。趣味は、中国各地の麺類を食べ歩くこと。テニス、ラグビーなどスポーツ全般。新HSK6級。復旦大学短期留学(2007年)。早稲田大学国際教養学部卒業。The Australian National University修士号、早稲田大学国際コミュニケーション研究科修士課程修了。
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