9割が知らない「中国語が話せる人」の勉強法!3つのポイント【動画付き】

勉強法・学習メソッド

中国語を何年も勉強しているのに、いざ話そうとすると言葉が出てこない。

単語帳もやった。文法書も読んだ。HSKにも合格した。それなのに、中国人を前にすると、知っているはずの中国語が使えない。

こうした悩みを持つ学習者は少なくありません。

一方で、中国語を使って仕事をしたり、自分の意見を伝えたりできる人を見ると、

「語学の才能があるのだろう」

「中国に長く住んでいたから話せるのだろう」

と思うかもしれません。

しかし、中国語が話せる人と話せない人の違いは、才能だけではありません。

大きな違いは、中国語力を伸ばす順番とトレーニング方法にあります。

中国語が話せる人は、主に次の3つを行っています。

  1. 発音と文法の基礎を固めている
  2. 語彙・表現を音声ベースで身につけている
  3. 目標の明確な実践に取り組んでいる

重要なのは、いきなり会話を始めることではありません。

基礎を作り、話せる・聞ける材料を増やし、それを明確な課題の中で使う。

この順番で中国語力を積み上げることが、「勉強したのに話せない」という状態から抜け出すための王道です。

この記事では、中国語を話せるようになる勉強法を、BCP方式の考え方に沿って解説します。

目次

中国語を話せる人は、会話ばかりしているわけではない

「中国語を話せるようになりたいなら、とにかく中国人と話した方がいい」

このように考え、学習を始めてすぐにオンライン会話やフリートークに取り組む人がいます。

しかし、発音や文法の基礎ができておらず、使える語彙・表現も少ない状態では、会話をしても十分な学習効果を得られません。

話したくても、使える材料が頭の中にないからです。

相手の質問が聞き取れない。

言いたい内容を中国語にできない。

知っている単語を並べるだけになる。

毎回、自己紹介や趣味など、同じ内容ばかり話して終わる。

この状態で会話の回数だけを増やしても、話せる範囲はなかなか広がりません。

スポーツで考えるとわかりやすいでしょう。

ラケットの握り方やフォームを身につけず、基本的なショットも練習しないまま、試合だけを繰り返しても、効率よく上達することはできません。

まず、基礎を作る。

次に、試合で使える技術を増やす。

そのうえで、目標を決めて試合に取り組み、結果を振り返る。

中国語も同じです。

BCP方式では、中国語力を次の3つに分けて考えます。

  • B:基礎能力
  • C:コア能力
  • P:実践能力

中国語を話せるようになるには、この3つを正しい順番で積み上げる必要があります。

1.中国語が話せる人は、最初に基礎を固めている

最初に必要なのが、Bの基礎能力です。

中国語における基礎能力とは、主に発音と文法を指します。

この部分は地味に見えますが、基礎が曖昧なまま語彙学習や会話練習に進むと、後になって大きく伸び悩みます。

発音は、話す力と聞く力の土台になる

中国語には、日本語にはない子音や母音、四声があります。

自分の中で音を正確に区別できなければ、自分で正しく発音できないだけでなく、相手が話した中国語も聞き分けられません。

つまり、中国語の発音学習は、単に「きれいな発音で話すため」のものではありません。

中国語を聞き取るためにも、正しい音の理解が必要です。

発音は、次のような順番で身につけます。

  • ピンインと音節表を理解する
  • 日本語にない子音と母音を練習する
  • 四声と軽声を区別する
  • 二音節の声調パターンを身につける
  • 単語から語句、短い文へ進む
  • 文全体のリズムや強弱を練習する

一度説明を聞いただけでは、正しい発音は身につきません。

実際に声を出し、録音し、正しい音声と比較しながら修正する必要があります。

発音の基礎ができると、自分の中国語が伝わりやすくなるだけでなく、これまで同じように聞こえていた音の違いも少しずつわかるようになります。

文法は、知識ではなく文を作るための型

文法も、参考書を読んで理解するだけでは不十分です。

文法問題なら正解できる。

説明を読めば意味はわかる。

しかし、自分で話そうとすると語順がわからない。

この状態では、文法がまだ受け身の知識にとどまっています。

中国語を話すために必要なのは、文法用語を詳しく説明できることではありません。

基本的な語順や構文を使い、言いたい内容を自分で文にできることです。

たとえば、次のような内容です。

  • 私は昨日、友達と映画を見ました
  • 中国語を勉強して3年になります
  • 雨が降っているので、今日は家にいます
  • 中国へ行ったことがあります
  • 仕事が終わったら連絡します

こうした基本的な内容を、語順に迷わず中国語にできる状態を目指します。

文法を学んだら、例文を音読する。

主語、目的語、時間、場所などを入れ替える。

日本語を見て、中国語で言ってみる。

ここまで行って、初めて文法は「話すための型」になります。

2.中国語が話せる人は、音声ベースで語彙・表現を身につけている

発音と文法の基礎を固めたら、次に必要なのが、Cのコア能力です。

コア能力とは、簡単にいえば、話せる・聞ける語彙や表現の量です。

ここで多くの学習者が勘違いしていることがあります。

それは、単語を見て日本語の意味がわかれば、覚えたことになるという考え方です。

「見ればわかる」と「聞ける・話せる」は違う

単語帳の中国語を見て、日本語の意味を答える。

この方法でも、読解に必要な知識は増やせます。

しかし、それだけでは、実際の会話で単語を聞き取ったり、自分から使ったりできるようにはなりません。

実際の会話中には、中国語の文字は表示されません。

相手が発した音を聞いて意味を理解し、自分が話すときには、必要な表現を音として取り出す必要があります。

そのため、話せる中国語を身につけるには、語彙・表現を次の状態まで仕上げなければなりません。

  • 音を聞いて意味がわかる
  • 正しい発音で言える
  • 文の中で使える
  • 必要なときにすぐ思い出せる

中国語を見れば意味がわかるだけでは、まだ「使える語彙」ではありません。

聞けて、言えて、文として使える。

ここまで身につけることが重要です。

単語ではなく、使える表現として覚える

中国語が話せる人は、単語を一語ずつ孤立させて覚えるだけではありません。

実際によく使われる組み合わせや、文の形で覚えています。

たとえば、「决定」を「決める」とだけ覚えるのではなく、次のように覚えます。

我还没决定。
まだ決めていません。

我决定去中国留学。
中国へ留学することに決めました。

这是一个很重要的决定。
これはとても重要な決定です。

このように、音声、文法、文脈を含めて覚えることで、実際に使える形で記憶されます。

単語をたくさん知っている人が、必ずしも中国語を話せるわけではありません。

重要なのは、知っている単語数ではなく、音として聞けて、自分でも使える語彙・表現数です。

音読とリピーティングで、口から出る状態を作る

語彙・表現を音声ベースで身につけるために重要なのが、音読とリピーティングです。

音読では、意味を理解した中国語の文章を、正しい発音とリズムで繰り返し読みます。

リピーティングでは、中国語の音声を一文ずつ聞き、音声を止めて、聞こえた文をそのまま再現します。

さらに、日本語を見て中国語を言う「瞬間中作文」を組み合わせます。

基本的な流れは次のとおりです。

  1. 中国語の音声を聞く
  2. 単語と文の意味を理解する
  3. スクリプトを見ながら音読する
  4. 文字を見ずにリピーティングする
  5. 日本語を見て中国語を言う
  6. 時間を空けて、もう一度テストする

一度言えたからといって、身についたとは限りません。

考え込まず、自然に口から出てくるまで反復する必要があります。

中国語が話せる人は、次々と新しい教材に手を出しているとは限りません。

一つの素材を繰り返し、聞ける・言える状態まで仕上げています。

3.中国語が話せる人は、目標の明確な実践をしている

発音と文法の基礎を固め、話せる・聞ける語彙表現を増やしたら、最後に必要なのがPの実践能力です。

ただし、BCP方式における実践は、単に中国語を使って雑談することではありません。

目的の決まっていないフリートークを何度繰り返しても、毎回似たような話題や表現に偏りやすく、何ができて何ができなかったのかも曖昧になります。

そのため、BCP方式では、実践に明確な目標を設定します。

BCP方式における実践の2つの定義

BCP方式では、実践を主に次の2つで定義します。

一つ目は、自分で言う内容を決めて、中国語で発話することです。

二つ目は、事前に内容を知らない中国語を、文脈から推測しながら理解することです。

音読やリピーティングでは、話す内容や聞く内容があらかじめ決まっています。

しかし、実際のコミュニケーションでは、相手が何を言うかはわかりません。

自分も、相手の発言や状況に応じて、何を伝えるかを決めなければなりません。

相手の話を理解し、自分の考えを整理し、その場で中国語として返す。

これが実践能力です。

ただし、この能力を効率よく鍛えるには、ただ雑談するのではなく、目的と評価基準のある課題に取り組む必要があります。

実践には、明確な目標が必要

実践では、始める前に「今回、何ができるようになりたいのか」を明確にします。

たとえば、次のような目標です。

  • 中国人に10分間インタビューする
  • 自分の仕事について5分間説明する
  • 中国語で10分間のプレゼンをする
  • 一つのテーマについて自分の意見を3分間話す
  • 相手の回答を聞き、要点を中国語や日本語でまとめる
  • 記事を読み、内容と自分の意見を説明する
  • 特定のテーマについて質問と回答を繰り返す

このような課題であれば、実践の前後で自分の能力を比較できます。

反対に、「今日は30分中国語で雑談した」というだけでは、何を練習したのか、何が伸びたのかがわかりにくくなります。

実践は、時間を消化するためではありません。

特定の中国語運用能力を伸ばすために行うものです。

実践前には、必ず事前準備をする

実践は、何も準備せずに本番へ臨むことではありません。

たとえば、中国語でインタビューをするなら、事前に次の準備を行います。

  • インタビューの目的を決める
  • 質問を作る
  • 必要な語彙・表現を調べる
  • 質問を音読する
  • 相手の回答を想定する
  • 聞き返す表現を準備する
  • 追加質問を考える

プレゼンであれば、次のような準備が必要です。

  • 伝える内容を整理する
  • 構成を作る
  • 原稿やメモを作る
  • 必要な語彙・表現を調べる
  • 音読やリピーティングで練習する
  • 時間を測ってリハーサルする
  • 想定質問への回答を準備する

事前準備をすることで、実践が単なる「現在の実力確認」ではなく、能力を伸ばすための学習になります。

準備した表現を本番で使う。

想定外の質問や回答に対応する。

そこで見つかった課題を、次のトレーニングに戻す。

この流れが重要です。

実践は、自己評価する

実践が終わったら、その場の感覚だけで「できた」「できなかった」と判断してはいけません。

可能であれば、音声や映像を記録し、自分で確認します。

自己評価では、たとえば次の点を確認します。

  • 目標としていた内容を伝えられたか
  • 相手の回答や質問を理解できたか
  • 話が途中で止まらなかったか
  • 同じ簡単な表現ばかり使っていなかったか
  • 声調や発音に問題はなかったか
  • 語順や文法に大きな誤りはなかったか
  • 相手に聞き返したり、確認したりできたか
  • 制限時間内に課題を遂行できたか

評価項目は、実践を始める前に決めておくことが大切です。

そうすれば、何を目指して練習するのかが明確になります。

実践後は、必ず振り返る

実践の最大の目的は、自分の課題を発見することです。

たとえば、インタビューをした結果、次のような問題が見つかるかもしれません。

  • 用意した質問は言えたが、追加質問ができなかった
  • 相手の長い回答を途中から理解できなかった
  • 知っている単語なのに、音で聞くとわからなかった
  • 自分の意見を説明する表現が不足していた
  • 聞き返す表現がすぐに出てこなかった

プレゼンであれば、次のような課題が見つかります。

  • 原稿を見ないと話せなかった
  • 文と文のつながりが不自然だった
  • 想定外の質問に答えられなかった
  • 発音や声調が崩れていた
  • 内容を時間内にまとめられなかった

こうした課題を、次の音読、リピーティング、瞬間中作文に戻します。

言えなかった文を作る。

聞き取れなかった音声を確認する。

必要な語彙・表現を追加する。

そして、同じ課題か、少し難しい課題にもう一度取り組みます。

実践は、一度やって終わりではない

実践能力は、課題を一度経験しただけでは身につきません。

重要なのは、次のサイクルを回すことです。

  1. 目標を決める
  2. 評価基準を決める
  3. 事前準備をする
  4. 実践する
  5. 録音・録画を確認する
  6. 自己評価する
  7. 課題をトレーニングに戻す
  8. 再度実践する
  9. たとえば、最初のプレゼンでは原稿を読みながら3分話す。

次は、キーワードだけを見て5分話す。

その次は、10分話した後に質問にも答える。

このように、課題を少しずつ難しくしていきます。

中国語が話せる人は、ただ会話回数を増やしているのではありません。

明確な課題に取り組み、評価と改善を繰り返しています。

フリートークだけでは中国語が伸びにくい理由

フリートークそのものが、完全に無意味というわけではありません。

中国語を使うことに慣れたり、人との交流を楽しんだりする目的では役立ちます。

しかし、中国語力を計画的に伸ばすための中心的な実践には向いていません。

話題と表現が固定されやすい

目的のない会話では、自分が話しやすい話題に偏りやすくなります。

自己紹介、趣味、仕事、週末の予定など、毎回似た内容を話し、すでに使える表現だけで会話を進めてしまいます。

その結果、会話時間は増えても、話せる内容の範囲は広がりません。

何を評価すればよいかわからない

フリートークでは、明確な目標や成功条件がありません。

会話が続けば成功なのか。

発音が正しければ成功なのか。

新しい表現を使えれば成功なのか。

基準がないため、実践後に自分の成長を評価しにくくなります。

事前準備と振り返りがしにくい

話題が決まっていなければ、必要な語彙や表現を事前に準備できません。

実践後も、何を復習すべきかが曖昧になります。

そのため、フリートークを学習に取り入れる場合でも、完全に自由な会話にするのではなく、

「今日は相手の仕事について5つ質問する」

「最近読んだ本について3分説明する」

「一つのテーマについて賛成と反対の意見を話す」

というように、明確な課題を設定することが重要です。

中国語の実践におすすめの課題

BCP方式では、目標と評価基準を設定しやすい実践を重視します。

インタビュー

インタビューでは、自分で質問を作り、相手の未知の回答を聞き、必要に応じて追加質問を行います。

「自分で発話内容を決める力」と「初めて聞く内容を理解する力」の両方を鍛えられます。

実践後には、次のような成果物も作れます。

  • 相手の回答の要約
  • インタビュー記事
  • 新しく知った内容のレポート
  • 自分が聞き取れなかった表現の一覧

目的と成果が明確なため、非常に優れた実践方法です。

プレゼン

プレゼンでは、一つのテーマについて内容を整理し、一定時間、中国語で説明します。

発音、語彙、文法だけでなく、話の構成や相手にわかりやすく伝える力も必要です。

さらに、プレゼン後に質疑応答を加えることで、予測できない質問を理解し、その場で回答する実践にもなります。

たとえば、

  • 5分間のプレゼン
  • 質疑応答3分
  • 振り返りによる自己評価
  • 修正後に再度プレゼン

という形で行います。

トピックについての意見発表

一つの社会問題、ニュース、仕事上のテーマなどについて、自分の意見を中国語で説明します。

たとえば、

  • 結論
  • 理由
  • 具体例
  • 反対意見への回答

という構成で話します。

単なる日常会話よりも、複雑な内容を論理的に伝える力を鍛えられます。

記事や動画の要約

初めて読む記事や、初めて見る動画の内容を理解し、その要点を中国語でまとめます。

これは、未知の内容を理解する力と、自分の言葉で再構成する力を同時に鍛えられる実践です。

要約後に、

  • 内容について質問に答える
  • 自分の意見を追加する
  • 元の内容と自分の意見を区別して説明する

といった課題を加えることもできます。

中国語が話せるようになるBCP方式の学習サイクル

ここまでの内容を、BCP方式の3段階で整理します。

B:発音と文法の基礎能力を作る

最初に、発音と基本文法を身につけます。

発音では、ピンイン、子音、母音、声調を学び、単語、語句、文へと練習を進めます。

文法では、基本的な語順や構文を理解し、例文の音読や瞬間中作文を通じて、自分でも文を作れる状態を目指します。

ここが、中国語学習全体の土台です。

C:話せる・聞けるコア能力を作る

次に、話せる・聞ける語彙や表現を増やします。

文字を見て意味がわかるだけでなく、

  • 音を聞いてわかる
  • 正しい発音で言える
  • 文として使える
  • 必要なときにすぐ出てくる

という状態まで、音読、リピーティング、瞬間中作文を繰り返します。

ここで、実践に使うための材料を増やします。

P:目標と評価基準のある実践能力を作る

最後に、身につけた中国語を使い、インタビュー、プレゼン、要約、意見発表などの課題に取り組みます。

実践では、次の2つの能力を鍛えます。

  1. 自分で言う内容を決めて、中国語で発話する
  2. 初めて聞く内容を、文脈から推測しながら理解する

ただし、何となく会話するのではありません。

目標と評価基準を決め、事前準備を行い、実践を記録し、自己評価と振り返りを行います。

実践で見つかった課題は、再びBやCのトレーニングに戻して修正します。

つまり、中国語学習は一方通行ではありません。

Bで土台を作り、Cで材料を増やし、Pで目標のある実践を行う。Pで見つかった課題を、再びBとCで補強する。

このサイクルを回すことで、中国語力は少しずつ安定していきます。

「たくさん勉強する」より「使える状態まで仕上げる」

中国語が話せない人は、必ずしも勉強量が足りないわけではありません。

何年も中国語を勉強している人もいます。

単語帳を何冊も使い、文法書を読み、HSKの問題を解いてきた人もいます。

それでも話せないのは、学んだ内容を「使える状態」まで仕上げていない可能性があります。

単語帳を一周した。

参考書を一冊終わらせた。

動画を毎日見た。

オンライン会話を100回受けた。

これらは、学習量を確認するための数字にはなります。

しかし、中国語を話せるようになるために重要なのは、何冊終わらせたか、何時間話したかではありません。

学んだ内容を、

  • 聞いて理解できるか
  • 正しく発音できるか
  • 文字を見ずに言えるか
  • 自分の文として使えるか
  • 目標とする課題を中国語で遂行できるか

という基準で確認する必要があります。

中国語が話せる人は、ただ学習範囲を広げるのではなく、一つひとつの内容を使える状態まで仕上げています。

今日からできる中国語トレーニング

中国語を話せるようになるために、特別に複雑な勉強をする必要はありません。

まずは、自分のレベルに合った短い中国語音声を一つ選びます。

最初は、30秒から1分程度で十分です。

内容を理解する

単語と文法を調べ、文章全体の意味を理解します。

意味がわからないまま音だけを繰り返しても、使える表現にはなりません。

正しい音声を聞く

発音、声調、リズム、間の取り方を意識して聞きます。

文字だけで覚えず、必ず音声と一緒に学びます。

音読する

スクリプトを見ながら、音声をまねて何度も読みます。

最初はゆっくりでも構いません。

正確に発音できることを優先します。

リピーティングする

音声を一文ずつ聞き、文字を見ずに再現します。

聞いた音を短時間保持し、自分の口で再現する練習です。

瞬間中作文をする

日本語を見て、中国語を言います。

文法や語彙を、受け身の知識から、自分で取り出せる知識へ変えていきます。

明確な実践課題を設定する

最後に、身につけた表現を使う課題を決めます。

たとえば、

  • 自分の仕事について3分間プレゼンする
  • 中国人に5つ質問してインタビューする
  • 動画の内容を2分間で要約する
  • 一つのテーマについて結論と理由を話す

といった課題です。

事前に評価項目を決め、録音や録画を行い、終了後に自己評価します。

言えなかった文や聞き取れなかった表現は、再び音読や瞬間中作文に戻して練習します。

中国語が話せる人は、才能ではなく学習の設計が違う

中国語を流暢に話している人を見ると、才能や環境の違いを感じるかもしれません。

しかし、中国に長く住んでいても、基礎を学ばず、日本語だけで生活していれば、中国語力はなかなか伸びません。

反対に、日本にいながらでも、正しい順番で学習し、音声トレーニングと目標のある実践を継続すれば、中国語を使えるようになることは可能です。

大切なのは、次の3つです。

発音と文法の基礎を固める。

語彙・表現を音声ベースで身につける。

インタビューやプレゼンなど、目標と評価基準のある実践に取り組む。

中国語が話せる人は、特別な裏技を使っているわけではありません。

基礎能力、コア能力、実践能力を、正しい順番で積み上げています。

まとめ:中国語はB・C・Pの順番で話せるようになる

中国語が話せる人が行っている勉強法は、決して複雑ではありません。

まず、発音と文法の基礎を固める。

次に、音読、リピーティング、瞬間中作文を通じて、語彙・表現を音として身につける。

そして、インタビュー、プレゼン、要約、意見発表などの実践課題に取り組む。

BCP方式で整理すると、次のようになります。

  • B:発音と文法の基礎能力
  • C:話せる・聞ける語彙表現を増やすコア能力
  • P:目標、準備、評価、振り返りを伴う実践能力

どれか一つだけでは、中国語を自由に使えるようにはなりません。

基礎だけでは、言える内容が増えません。

単語を覚えるだけでは、実際の状況に対応できません。

目的のないフリートークだけでは、課題や成長が曖昧になります。

Bで土台を作り、Cで材料を増やし、Pで目標のある課題を遂行する。

そして、実践で見つかった弱点を、再びBとCのトレーニングで補強する。

このサイクルを回すことが、中国語を話せるようになるための本質です。

必要なのは、才能ではありません。

ただ長時間勉強することでもありません。

正しい順番で学び、明確な目標を持って、聞ける・言える・遂行できる状態まで仕上げることです。

教材を終わらせることや、会話時間を増やすことだけを目標にするのではなく、自分が中国語で何をできるようになったのかを基準に学習してください。

その積み重ねが、中国語を「勉強した知識」から、人生や仕事で使える力へ変えていきます。

よくある質問

中国語初心者は、会話練習をしない方がいいですか?

中国語をまったく使ってはいけないということではありません。

ただし、目的のないフリートークを学習の中心にするのはおすすめできません。

最初は発音と文法の基礎を固め、短い語彙・表現を音声ベースで身につけます。

そのうえで、「自己紹介を1分間行う」「相手に3つ質問する」など、明確な課題を決めて実践すると効果的です。

中国語の実践では何をすればよいですか?

インタビュー、プレゼン、記事や動画の要約、意見発表などがおすすめです。

目標を明確にし、事前準備を行い、録音や録画を残して自己評価できる課題を選びます。

終了後は、言えなかった内容や聞き取れなかった表現を振り返り、次のトレーニングに戻します。

オンライン中国語会話は効果がありませんか?

使い方によります。

毎回、目的のない雑談を繰り返すだけでは、話題や表現が固定されやすくなります。

「今日は仕事について5つ質問する」「3分間のプレゼン後に質問を受ける」など、具体的な課題を設定すれば、オンライン会話も効果的な実践の場になります。

音読と実践は、どちらが重要ですか?

どちらも必要ですが、役割が異なります。

音読、リピーティング、瞬間中作文は、話したり聞いたりするための材料を身につけるトレーニングです。

実践は、身につけた材料を使い、インタビューやプレゼンなどの課題を遂行する活動です。

音声トレーニングで材料を増やし、実践で使い、見つかった課題を再びトレーニングする。この往復が重要です。

独学でも中国語を話せるようになりますか?

独学でも可能です。

ただし、発音やトレーニング方法、実践課題の難易度が適切かを自分だけで判断するのは簡単ではありません。

学習初期に正しい発音、学習の順番、音読やリピーティングの方法、実践と振り返りの進め方を身につければ、その後は自分で中国語力を伸ばし続けやすくなります。

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冨江コーチ

東京都北区出身。中国ビジネス10年(日本のゲーム、アニメ等コンテンツの中国展開に従事)、中国在住5年(上海、南京)の経験を活かし、実践的な中国語学習のサポートをいたします。2016年から語学の道に転身。大学院で第二言語習得、言語、哲学の研究を行いながら、中国語と日本語を教える。趣味は、中国各地の麺類を食べ歩くこと。テニス、ラグビーなどスポーツ全般。新HSK6級。復旦大学短期留学(2007年)。早稲田大学国際教養学部卒業。The Australian National University修士号、早稲田大学国際コミュニケーション研究科修士課程修了。

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