英語学習者こそ中国語を始めると伸びやすい?日本人にとって中国語学習が「意外と有利」な3つの理由

英語を長年勉強してきた人ほど、中国語に対してこう感じるかもしれません。
「中国語って、発音が難しそう」
「漢字は読めても、話せるようになるのは大変そう」
「英語ですら苦労したのに、中国語までできるのかな」
たしかに、中国語には中国語ならではの難しさがあります。特に発音や声調は、日本語にも英語にもない感覚が必要です。
しかし一方で、日本人にとって中国語は、実はかなり“始めやすい外国語”でもあります。
しかも、英語学習を経験してきた人ほど、中国語を学ぶときに有利になる部分があります。
私が考える、英語学習と中国語学習の大きな違いは次の3つです。
関連記事:中国語を学ぶ理由【厳選】7つのメリット〜長期的に人生が豊かになる〜
目次
1. 義務教育でやっていない。でも「漢字」という最強のアドバンテージがある
英語は、多くの日本人が中学・高校・大学などを通じて、5年から10年ほど学んでいます。
そのため、中国語を始めるときに、
「英語は何年もやったけど、中国語はゼロからだから不利だ」
と思いがちです。
でも、ここには大きな見落としがあります。
日本人はすでに 漢字を知っている のです。
これは、中国語学習において非常に大きなアドバンテージです。
たとえば、
- 学校
- 会社
- 経済
- 文化
- 問題
- 重要
- 可能
- 生活
こうした単語は、中国語でも漢字で書かれます。もちろん発音や意味のズレはありますが、文字を見た瞬間に「なんとなく意味がわかる」ことが多いです。
これは欧米の学習者にはほとんどない感覚です。
欧米人にとって漢字は、まず「記号」に見えます。
一つひとつの字を覚えるだけでも大変です。
そのため、中国語学習では、ピンインだけを中心に進めたり、漢字を後回しにしたりする学習者も少なくありません。
一方、日本人は違います。
漢字を見てもアレルギーがない。
文章を見たときに、完全には読めなくても意味の輪郭が見える。
単語を覚えるときにも、漢字の意味から推測できる。
これは、英語にはなかった大きな“初期装備”です。
英語学習では、単語のスペルも意味も発音も、かなりゼロから覚える必要があります。
しかし中国語では、少なくとも文字と意味の面では、すでに日本人はかなり先に進んでいます。
つまり中国語は、完全なゼロスタートではありません。
日本人にとって中国語は、
「発音は新しい。でも文字と意味はかなり味方してくれる外国語」
だと言えます。
2. 最初から「正しい学習法」で始められるチャンスがある
英語学習には、もう一つ大きな特徴があります。
それは、多くの人がすでに義務教育の中で、ある程度“学習の型”を身につけてしまっていることです。
もちろん、学校英語には大きな価値があります。
文法、読解、語彙、試験対策など、基礎的な力を作るうえでは非常に重要です。
ただし、「聞ける」「話せる」ようになるための学習法としては、不十分な面もあります。
多くの人は英語を、
- 単語帳で覚える
- 文法問題を解く
- 長文を読む
- 和訳する
- 試験で点を取る
という形で学んできました。
その結果、「英語を勉強した年数は長いのに、いざ話そうとすると口から出てこない」という状態になりやすいのです。
中国語の場合は、逆にここがチャンスになります。
多くの日本人にとって、中国語は大人になってから自分の意思で始める言語です。
つまり、最初から目的に合った学習法を選べます。
特に中国語では、初期段階での基礎固めが非常に重要です。
- 発音
- 声調
- ピンイン
- 基本文法
- 音読
- リピーティング
- シャドーイング
- 会話練習
- 学習習慣
このあたりを最初に丁寧に整えると、その後の伸び方が大きく変わります。
英語では、すでに身についてしまった学習癖を変えるのが大変です。
でも中国語なら、最初から「話す・聞く」ことを意識した学習設計ができます。
これはかなり大きいです。
手前味噌になりますが、コーチング式の学習は、この点と非常に相性がいいと感じています。
最初に発音と文法の土台を作る。
そのうえで、自分に合った学習法を身につける。
さらに、毎日のトレーニングを習慣化する。
この流れに乗ることができれば、中国語は英語よりもスムーズに学習を進められる可能性があります。
中国語学習では、最初の数ヶ月がとても大切です。
逆に言えば、最初に正しいやり方で入れば、あとから大きく伸びやすい言語でもあります。
3. ネイティブと話す環境を作りやすい
語学は、最終的には人と使ってこそ面白くなります。
その意味で、中国語は実践環境を作りやすい言語です。
英語の場合、ネイティブスピーカーと継続的にマンツーマンで話す機会を作るのは、意外と大変です。
もちろんオンライン英会話はたくさんあります。
ただし、価格を抑えようとすると、フィリピンなど非ネイティブ講師とのレッスンが中心になることも多いです。
一方、中国語の場合、比較的手頃な価格でも中国語ネイティブと話せる機会を作りやすいです。
また、日本国内にも中国語ネイティブは多くいます。
留学生、ビジネスパーソン、地域コミュニティ、オンライン交流など、接点を作る方法はいろいろあります。
さらに、中国語と日本語の相互学習もしやすいです。
中国語を学びたい日本人と、日本語を学びたい中国語ネイティブは、お互いに学び合える関係を作りやすいです。
これはかなり実践的なメリットです。
語学は、教材だけで完結するものではありません。
実際に人と話して、
「あ、通じた」
「こう言えばいいのか」
「この表現、自然なんだ」
「もっと話せるようになりたい」
と感じることで、学習が一気に面白くなります。
中国語は、日本人にとってネイティブとの距離が比較的近い言語です。
地理的にも、文化的にも、生活圏の中でも、英語圏より接点を作りやすい場合が多い。
これは、中国語学習を続けるうえで大きな強みになります。
中国語は「難しい」けれど、日本人にはかなり有利な言語
もちろん、中国語が簡単だと言いたいわけではありません。
特に発音と声調は、しっかり練習しないと身につきません。
日本語にない音も多く、最初は口の使い方から変える必要があります。
ただ、それでも日本人には大きなアドバンテージがあります。
漢字がわかる。
意味を推測できる。
学習法を最初から設計できる。
ネイティブとの接点も作りやすい。
この条件がそろっている外国語は、実はあまり多くありません。
英語は世界共通語として非常に重要です。
一方で、中国語は日本人にとって、努力がリターンにつながりやすい言語でもあります。
しかも、中国語ができる日本人は、英語に比べるとまだまだ少ないです。
だからこそ、中国語は差別化になります。
仕事でも、旅行でも、留学でも、趣味でも、エンタメでも、人生の選択肢を広げてくれる可能性があります。
英語で苦労した人ほど、中国語に向いているかもしれない
英語で苦労した経験がある人は、語学に対して苦手意識を持っているかもしれません。
でも、その経験は無駄ではありません。
むしろ、
「単語だけ覚えても話せない」
「文法問題だけでは会話につながらない」
「音を出す練習が大事」
「続ける仕組みが必要」
ということを、すでに体感しているはずです。
その経験を活かして中国語を始めれば、最初からかなり良い学習設計ができます。
中国語は、日本人にとってかなり“やりやすい”外国語です。
そして、ちゃんと身につければリターンも大きい。
英語を学んできた人こそ、中国語を始める価値があります。
中国語は、ただの勉強ではありません。
人とつながり、文化を味わい、自分の世界を広げるための道具です。
日本人にとって、中国語はもっと身近で、もっと楽しく、もっと可能性のある言語だと思います。
冨江コーチ
東京都北区出身。中国ビジネス10年(日本のゲーム、アニメ等コンテンツの中国展開に従事)、中国在住5年(上海、南京)の経験を活かし、実践的な中国語学習のサポートをいたします。2016年から語学の道に転身。大学院で第二言語習得、言語、哲学の研究を行いながら、中国語と日本語を教える。趣味は、中国各地の麺類を食べ歩くこと。テニス、ラグビーなどスポーツ全般。新HSK6級。復旦大学短期留学(2007年)。早稲田大学国際教養学部卒業。The Australian National University修士号、早稲田大学国際コミュニケーション研究科修士課程修了。
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