
中国語を話せるメリットは、たくさんあります。
仕事で使える。
ビジネスチャンスが広がる。
中国旅行がもっと楽しくなる。
映画、ドラマ、SNS、ニュースを原語で楽しめる。
HSKや中国語検定など、資格としても評価される。
参考:中国語を学ぶ理由【厳選】7つのメリット〜長期的に人生が豊かになる〜
こうした実利的なメリットは、もちろん大きいです。
私自身も、中国語は仕事で必要だったから学びました。実際、中国語ができたことで中国で仕事ができ、中国の企業や人と直接やり取りができ、自分のキャリアにも大きく役立ちました。
しかし、今振り返ってみると、私が中国語を学んで本当によかったと思う理由は、仕事に役立ったことだけではありません。
中国語を学んだことで、出会う人が変わり、付き合う世界が広がり、自分の価値観そのものが大きく変わりました。
目次
中国語は「人との距離」を一気に縮めてくれる
中国語を学んで一番よかったこと。
それは、中国人の友人が増えたことです。
語学は、単に情報を得るための道具ではありません。人と人との距離を縮める力があります。
相手の母語で話せるようになると、関係性は一気に変わります。たとえ完璧な中国語でなくても、自分の言葉で話そうとするだけで、相手の反応は大きく変わります。
「中国語できるんですか?」
「どこで勉強したんですか?」
「発音いいですね」
「じゃあ今度一緒にご飯行きましょう」
こうした小さな会話から、人間関係が広がっていきます。
中国語ができることで、中国の人たちと“外国人同士の表面的な交流”ではなく、もっと自然に、もっと近い距離で関われるようになるのです。
私が惹かれた、中国の人たちの本質主義
私がこれまで出会ってきた中国の人たちは、物事をとても本質的に捉える人が多い印象があります。
形式や建前よりも、
「それは本当に意味があるのか」
「実際に役に立つのか」
「どうすれば前に進むのか」
を大切にする。
良い意味でとてもプラグマティックです。細かいことを気にしすぎず、実利的で、行動が早い。ノリもよく、率直で、付き合っていて気持ちのよい人もたくさんいました。
もちろん、これは私個人の経験に基づく印象です。中国の人といっても当然一人ひとり違います。
ただ、少なくとも私にとっては、中国語を通じて出会った中国の友人たちの考え方や行動力に、何度も刺激を受けてきました。
同じアジア人だからこその親しみやすさもある
欧米の人たちとの交流とはまた違い、中国の人たちとは、同じアジア圏の人間として親しみやすさを感じる場面も多くあります。
外見的にも、生活感覚としても、どこか近さがある。食文化、家族観、勉強や仕事への価値観などにも、共通点を感じることがあります。
もちろん、同じアジア人だからすべてが同じというわけではありません。むしろ、近いようで違うからこそ面白いのです。
似ている部分があるから距離を縮めやすい。
でも、深く関わると考え方の違いに驚かされる。
この「近さ」と「違い」の両方を感じられるところに、中国語を学ぶ面白さがあります。
異文化に触れると、自分の常識がゆるんでいく
中国語を学び、中国の人たちと深く関わるようになると、自分が「当たり前」だと思っていたことが、少しずつ揺さぶられます。
日本では当然だと思っていた気遣い。
空気を読むこと。
遠回しな言い方。
丁寧な段取り。
細かな配慮。
これらは日本社会では大切な価値ですが、世界中どこでも同じように重視されるわけではありません。
中国の人たちと関わっていると、率直な言い方に驚くこともあります。日本人同士なら当然あると思っていた配慮がなく、ストレスを感じることもあります。
でも、その経験を重ねるうちに、だんだん気づきます。
自分の常識は、世界の常識ではない。
自分が自然だと思っていた価値観も、日本という社会、自分が育ってきた環境、人間関係の中で作られたものなのだと実感するようになります。
これは、語学を学ぶ大きな価値です。
単語や文法を覚えるだけではありません。異なる言葉を使う人たちと関わることで、自分の世界の見方そのものが広がっていくのです。
中国語は、人生を少し寛容にしてくれる
異文化の人たちと関わると、最初は戸惑います。
「なぜそんな言い方をするのか」
「なぜそう考えるのか」
「なぜそこを気にしないのか」
そう感じる場面もあります。
しかし、相手の言葉を学び、相手の背景を知り、相手の社会や文化を理解していくと、少しずつ見方が変わります。
「そういう考え方もあるのか」
「自分が正しいと思っていただけかもしれない」
「日本的な感覚だけで判断してはいけない」
そう思えるようになります。
中国語を学んだことで、私は以前よりもいろいろな価値観に対して寛容になれたと思います。
語学は、相手を理解する力を育ててくれます。そして同時に、自分自身を相対化する力も育ててくれます。
これこそ、中国語を学ぶ大きな意義の一つです。
中国語は、一生続けられる健全な趣味になる
もう一つ、中国語を学んでよかったことがあります。
それは、中国語が一生続けられる健全な趣味になることです。
中国語は、ある程度できるようになると終わりではありません。むしろ、できるようになってからが面白い。
もっと自然に話したい。
もっと一発で聞き取りたい。
もっと中国語で冗談を言いたい。
もっと深い話をしたい。
もっと中国のドラマやSNSをそのまま楽しみたい。
もっと中国人の友人と対等に語り合いたい。
こうした欲求が自然に出てきます。
しかも、中国語の学習は、自分自身の成長にそのままつながります。時間をかけた分だけ、聞こえる世界が広がり、話せる内容が増え、出会える人が増えていきます。
ただ消費して終わる趣味ではありません。自分の中に積み上がっていく趣味です。
これは、とても健全で、人生を豊かにしてくれる学びだと思います。
中国語は、実利を超えて「世界の見方」を変えてくれる
中国語は、仕事に役立ちます。
旅行にも役立ちます。
資格としても評価されます。
中国の映画、ドラマ、SNS、ニュースを原語で楽しめるようにもなります。
しかし、それだけではありません。
中国語を学ぶことで、中国の人たちと直接つながることができます。中国語を通じて友人が増えます。違う価値観に触れます。自分の常識が相対化されます。そして、世界を少し広く、柔らかく見られるようになります。
私にとって中国語は、単なる仕事のスキルではありません。
人との出会いを増やし、価値観を広げ、人生を面白くしてくれる力です。
だから私は、中国語を学ぶことには、実利以上の価値があると思っています。
中国語は、ただの語学ではありません。
自分の世界を広げ、人生をもう一段おもしろくしてくれる、一生ものの武器です。
冨江コーチ
東京都北区出身。中国ビジネス10年(日本のゲーム、アニメ等コンテンツの中国展開に従事)、中国在住5年(上海、南京)の経験を活かし、実践的な中国語学習のサポートをいたします。2016年から語学の道に転身。大学院で第二言語習得、言語、哲学の研究を行いながら、中国語と日本語を教える。趣味は、中国各地の麺類を食べ歩くこと。テニス、ラグビーなどスポーツ全般。新HSK6級。復旦大学短期留学(2007年)。早稲田大学国際教養学部卒業。The Australian National University修士号、早稲田大学国際コミュニケーション研究科修士課程修了。
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