中国語学習で絶対にやってはいけない勉強法5選【動画付き】努力しても話せない人の共通点

勉強法・学習メソッド

中国語を毎日勉強している。
教材も買った。動画も見ている。単語も覚えている。

それなのに、いざ中国語を使おうとすると、

  • 相手の中国語が聞き取れない
  • 言いたいことが口から出てこない
  • 勉強時間のわりに成長を感じられない

このような状態になっていないでしょうか。

原因は、努力不足とは限りません。

むしろ問題なのは、頑張っている勉強が、聞く力・話す力につながっていないことです。

中国語学習では、何をやるかと同じくらい、何をやらないかが重要です。

この記事では、中国語を本当に聞ける・話せるようになりたい人が、絶対に避けるべき勉強法を5つ紹介します。

ただし、今回紹介する勉強法を全面的に否定するわけではありません。

問題なのは、学習フェーズや目的を考えず、効果が限定的な方法を延々と続けてしまうことです。

中国語学習で絶対にやってはいけない勉強法5選

まずは動画でポイントを掴みましょう👇️

以下、文章で詳しく。

今回紹介するのは、次の5つです。

  1. 中国語を聞き散らかす
  2. 単語帳だけで暗記する
  3. フリートークばかりする
  4. 文法問題を解きまくる
  5. すぐに結果を求める

一見すると、どれも中国語学習として正しそうに見えます。

しかし、やり方を間違えると、時間を使っているのに会話力がほとんど伸びない状態に陥ります。

1.中国語を「聞き散らかす」

中国語の動画やポッドキャストを大量に聞けば、いつか自然に聞き取れるようになる。

そう考えて、意味のよくわからない中国語を流し続けている人は少なくありません。

しかし、内容を理解できないまま中国語を聞き散らかしても、リスニング力はほとんど伸びません。

聞き流しだけでは音が言葉にならない

中国語を聞き取るためには、流れてきた音を、

  • どの音節なのか
  • どの声調なのか
  • どの単語なのか
  • どのような文法構造なのか
  • 文全体で何を意味しているのか

という段階で処理する必要があります。

知らない音や表現を何度聞いても、脳にとっては意味のない音のかたまりです。

わからない中国語を100回流しても、わからないまま終わる可能性があります。

リスニング力を鍛えるならリピーティングを軸にする

リスニング力を伸ばすために、まず取り組むべきなのがリピーティングです。

リピーティングとは、中国語を一文ずつ聞き、音声を止めて、その内容を自分の口で再現するトレーニングです。

正確に再現するためには、ただ音を聞くだけでは足りません。

意味、発音、声調、語順を集中して処理する必要があります。

その結果、聞き取る力と、音を記憶する力を同時に鍛えられます。

「完全にわかる状態」を作ってから聞く

効果的なリスニング学習では、次の順番が重要です。

  1. スクリプトを読む
  2. わからない単語と文法を調べる
  3. 音声を聞きながら意味を確認する
  4. 音読する
  5. リピーティングする
  6. 必要に応じてシャドーイングする

ポイントは、完全にわかるように準備して、完全にわかるように聞くことです。

何となく大量に聞くのではなく、短い素材を徹底的に理解し、何度も再現する。

このほうが、はるかに効率よくリスニング力を伸ばせます。

2.単語帳だけで暗記する

中国語を学び始めると、多くの人が最初に単語帳を買います。

そして、中国語と日本語の意味を一対一で暗記し、単語テストを繰り返します。

もちろん、単語を覚えること自体は必要です。

しかし、初心者が単語だけを大量に覚えようとしても、実際の会話で使える知識にはなりにくいのです。

単語テストに正解しても話せるとは限らない

単語帳では、文字を見て日本語の意味を答えられれば、「覚えた」と判断されます。

しかし、会話で必要なのは、それだけではありません。

  • 音を聞いて意味がわかる
  • 正しい発音と声調で言える
  • 適切な語順で使える
  • どのような場面で使うかがわかる
  • 前後の言葉と組み合わせて文にできる

ここまでできて、初めて会話で使える語彙になります。

中国語を見て日本語訳を答えるだけの学習では、視覚中心の記憶に偏りやすく、聞く・話す場面で反応できません。

最低でも文、できればストーリーで覚える

初心者から中級者の段階では、単語単体ではなく、最低でも文の中で覚えましょう。

さらに効果的なのは、会話文やストーリーのある文章を使うことです。

文章の中で学ぶと、

  • 誰が使う言葉なのか
  • どのような状況で使うのか
  • どの言葉と一緒に使われるのか
  • どのような感情やニュアンスがあるのか

まで含めて理解できます。

単語を点として覚えるのではなく、文脈の中で線としてつなげることが重要です。

音声ベースで反復する

文章を理解したら、目で読むだけで終わらせてはいけません。

音読やリピーティング、瞬間中作文などを使い、音声ベースで何度も反復します。

目標は、「見たことがある」状態ではありません。

中国語を聞いた瞬間に理解でき、自分が使いたいときに口から出せる状態です。

単語帳が有効になる時期もある

単語帳による大量暗記が有効になる場面もあります。

例えば、HSK5級から6級を目指す段階では、短期間で数千語規模の語彙を増やす必要があります。

すでに発音・文法の基礎があり、多くの中国語表現を文章で学んでいる人であれば、単語帳を補助的に使う意味があります。

しかし、学習初期から単語帳だけを中心に進めるのはおすすめできません。

3.目的のないフリートークを繰り返す

「話せるようになるには、とにかく中国人と話せばいい」

そう考えて、オンライン会話などでフリートークを繰り返す人もいます。

しかし、目的のないフリートークは、意外と学習効果が高くありません。

フリートークは知っている表現だけで乗り切れてしまう

自由に話してよいと言われると、人は無意識に自分が話しやすい内容を選びます。

話題も、使う単語も、文法も、いつも似たものになりがちです。

相手の中国語がわからなくても、何となく笑ったり、話題を変えたりして、その場を乗り切れてしまいます。

その結果、30分話したという満足感は残っても、新しく使えるようになった表現や、克服できた課題がほとんど残らないことがあります。

実践には明確な目的が必要

中国語の実践には、次の2つの要素が必要です。

  1. 初めて聞く内容を、文脈から推測しながら理解する
  2. 自分で伝える内容を決め、中国語で発話する

この2つを鍛えるには、ただ雑談するのではなく、明確な目標を持った実践を行う必要があります。

おすすめはインタビューやプレゼン

例えば、インタビューであれば、

  • 相手に何を聞くか決める
  • 質問を事前に準備する
  • 相手の回答を集中して聞く
  • 聞き取れなければ聞き返す
  • 回答に合わせて追加質問をする
  • 終了後に内容を要約する

という明確な課題が生まれます。

プレゼンであれば、

  • 何を伝えるか決める
  • 必要な表現を調べる
  • 話す順番を整理する
  • 実際に発表する
  • 質疑応答に対応する
  • 録音を聞いて振り返る

という流れを作れます。

このように、事前準備、実践、自己評価、振り返りまで行える活動は、毎回の課題が明確になり、次の成長につながります。

フリートークを完全に否定する必要はありません。

ただし、会話力を本気で伸ばしたいなら、フリートークだけで終わらせず、目標の明確な実践を中心に据えるべきです。

4.文法問題を解きまくる

中国語を正しく話すには、文法が必要です。

しかし、文法問題を大量に解けば話せるようになるわけではありません。

文法学習には、必要な範囲と明確な目的があります。

会話に文法が必要な理由は2つ

中国語会話に文法が必要な理由は、大きく2つあります。

1.自分で文を組み立てるため

中国語で何かを伝えるには、単語を正しい語順で並べなければなりません。

時間、場所、助動詞、目的語、補語などをどこに置くかがわからなければ、言いたいことを正確に表現できません。

そのため、基本的な文法知識は必要です。

2.トレーニング素材を正確に理解するため

音読、リピーティング、シャドーイング、瞬間中作文を行う前には、対象となる中国語を一字一句理解する必要があります。

単語の意味だけでなく、

  • なぜこの語順なのか
  • この「了」は何を表しているのか
  • どの言葉がどこを修飾しているのか
  • なぜこの補語が使われているのか

まで理解できれば、正確な音声反復ができます。

文法は、問題集で点数を取るためではなく、中国語を正しく理解し、正しく使うための道具です。

難しい文法知識を増やし続けても会話力は伸びない

基本文法を理解した後も、細かな例外や専門的な分類を延々と覚え続ける人がいます。

しかし、文法知識を増やすだけでは、口から中国語が出るようにはなりません。

ルールを知っていることと、瞬時に使えることは別の能力だからです。

例えば、スポーツのフォームを本で詳しく説明できても、実際に体が動かなければ試合では使えません。

中国語も同じです。

必要な文法を理解したら、文章の精読、音読、リピーティング、瞬間中作文を通して、自動的に使える状態まで反復する必要があります。

5.すぐに結果を求める

最後に避けるべきなのが、短期間で目に見える結果を求めすぎることです。

「1か月勉強したのに話せない」
「最近、成長している気がしない」
「自分には語学の才能がないのではないか」

このように考え、勉強法を次々に変えたり、学習をやめたりしてしまう人は少なくありません。

中国語の成長実感は収穫逓減する

中国語学習では、勉強を始めた直後ほど成長を感じやすくなります。

最初は、数字を言えるようになった、自己紹介ができた、簡単な文が聞き取れたなど、目に見える変化が次々に起こります。

しかし、レベルが上がるほど、同じ学習時間でも成長を実感しにくくなります。

100語から200語に増えたときは、使える表現が倍になります。

一方で、3,000語から3,100語に増えても、自分の能力が劇的に変わったようには感じません。

これが、語学学習における収穫逓減です。

成長実感がなくても中国語力は積み上がっている

成長を感じにくくなったからといって、成長が止まったわけではありません。

昨日まで聞き取れなかった音が、少しずつ聞き取れるようになる。
考えなければ作れなかった文が、少しずつ速く出るようになる。
理解できる文章や話題の範囲が、少しずつ広がっていく。

一回ごとの変化は小さくても、数百時間、1,000時間と積み上げた先では、大きな差になります。

勉強法を頻繁に変えない

成果が見えないたびに教材や勉強法を変えていると、どのトレーニングも十分な反復回数に到達しません。

大切なのは、効果のあるシンプルな方法を選び、それを一定期間継続することです。

  • 基礎を固める
  • 文章を精読する
  • 音声ベースで反復する
  • 明確な目的を持って実践する
  • 振り返り、改善する

派手な裏技ではなく、この地道なサイクルを続ける人が、最終的に中国語を使えるようになります。

なぜ間違った勉強法を続けてしまうのか

ここまで紹介した勉強法には、ある共通点があります。

それは、勉強した気になりやすいことです。

動画を1時間流した。
単語を100個見た。
中国人と30分話した。
文法問題を50問解いた。

これらは時間や回数で記録しやすいため、努力した実感を得られます。

しかし、本当に確認すべきなのは、勉強量ではありません。

  • 前より正確に聞き取れるようになったか
  • 覚えた表現を音で理解できるか
  • 自分の言いたいことに使えるか
  • 実践でできなかった課題が明確になったか
  • 次の学習内容につながっているか

という能力の変化です。

学習を「何時間やったか」だけで評価するのではなく、「何ができるようになったか」で評価しましょう。

正しい中国語学習はフェーズによって変わる

中国語学習では、現在のフェーズに合ったトレーニングを選ぶ必要があります。

基礎段階では発音と文法を固める

最初に必要なのは、ピンイン、声調、音節、基本語順などの基礎です。

基礎が曖昧なまま大量に会話しても、間違った発音や語順が定着する可能性があります。

次に話せる・聞ける語彙表現を増やす

基礎を学んだ後は、文章を精読し、音読、リピーティング、瞬間中作文などを繰り返します。

ここで重要なのは、単語を「知っている」状態から、「音で聞いてわかる・自分で言える」状態に変えることです。

一定の力がついたら目的のある実践を行う

使える語彙表現が増えてきたら、インタビュー、プレゼン、トピックについての議論などに挑戦します。

実践では、初めて聞く内容を推測しながら理解し、自分で伝える内容を決めて発話します。

実践で見つかった課題を、再び基礎や音声トレーニングに戻して改善する。

この循環によって、知識が実際に使える中国語力へ変わっていきます。

まとめ:中国語学習では「やらないこと」を決めよう

中国語学習で避けるべきなのは、次の5つです。

  1. 理解できない中国語を聞き散らかす
  2. 単語帳だけで暗記する
  3. 目的のないフリートークを繰り返す
  4. 文法問題を解き続ける
  5. 短期間ですぐに結果を求める

これらの勉強法が、あらゆる場面で無意味なわけではありません。

単語帳が必要になる時期もあれば、フリートークを楽しむことに価値がある場面もあります。文法問題が試験対策として有効なこともあります。

しかし、効果がある場面は限定されています。

中国語学習で本当に避けるべきなのは、

  • 現在の学習フェーズに合っていないこと
  • やっても会話力につながらないこと
  • 必要な範囲を超えて続けても、聞く・話す力につながらないこと

を、目的もなく続けることです。

中国語を話せるようになるために必要なのは、特別な才能でも、流行の教材でもありません。

基礎を固め、文章を理解し、音声で反復し、明確な目的を持って実践する。

そして、すぐに成果が見えなくても、焦らずコツコツ続ける。

遠回りを避け、正しい順番で積み上げれば、中国語は確実に使える力へ変わっていきます。

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冨江コーチ

東京都北区出身。中国ビジネス10年(日本のゲーム、アニメ等コンテンツの中国展開に従事)、中国在住5年(上海、南京)の経験を活かし、実践的な中国語学習のサポートをいたします。2016年から語学の道に転身。大学院で第二言語習得、言語、哲学の研究を行いながら、中国語と日本語を教える。趣味は、中国各地の麺類を食べ歩くこと。テニス、ラグビーなどスポーツ全般。新HSK6級。復旦大学短期留学(2007年)。早稲田大学国際教養学部卒業。The Australian National University修士号、早稲田大学国際コミュニケーション研究科修士課程修了。

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