まずはリスニング力UPを目指せ!中国語学習で大事な理由と「ガチ伸び」する本質学習法

中国語コーチング勉強法・学習メソッド

中国語を勉強しているけれど、

「なかなか上達している実感がない」

「HSKには合格したけれど、実際の中国語には自信がない」

「何を目標に勉強すればいいかわからない」

そんな人に、まずおすすめしたいのが、

リスニング力を上げること

です。

もちろん、中国語では「読む・書く・聞く・話す」のすべてが大切です。

ただ、中国語学習を続けるうえで、「自分は中国語ができるようになってきた」と実感しやすいのは、リスニング力が上がったときではないかと思います。

以前はただの音の塊だった中国語が、

「今の中国語、聞き取れた!」

「中国人同士が何を話しているかわかる!」

「動画を見ていて、字幕を見る前に意味が入ってきた!」

となる。

これはかなり嬉しいものです。

そして、この「聞けた!」という感覚は、自分の中国語力への自信にも直結します。

この記事では、

1.なぜ、まずリスニング力を伸ばすのがおすすめなのか?
2.リスニング力をガチで伸ばすには、何をすればいいのか?
3.実際に、どんな順番で学習を進めればいいのか?

この3点をシンプルに解説します。

1.まずリスニング力UPを目指したい3つの理由

理由① リスニング力は、比較的上げやすい

まず、リスニングは「話す」ことに比べると、比較的トレーニングによって伸ばしやすい能力です。

もちろん、中国語を聞き取れるようになるためにも相当な練習は必要です。

ただ、「話す」という行為には、中国語力以外の能力もかなり関係してきます。

たとえば、

  • 自分から話題を出す
  • 相手に合わせて話を広げる
  • 自分の考えを整理する
  • とっさに言葉を組み立てる
  • 雑談を続ける

といった力です。

極端に言えば、日本語でも話すのが苦手な人が、中国語になった瞬間に会話上手になるわけではありません。

日本語でも「何を話せばいいかわからない」という人にとっては、中国語ならなおさら難しくなります。

つまり、スピーキングには、

中国語力+コミュニケーション力

のような複数の要素が絡みます。

一方、リスニングは比較的シンプルです。

正しい方法で、必要な量のトレーニングを積んでいけば、

以前は聞こえなかった中国語が、実際に聞こえるようになる。

努力と成果が比較的結びつきやすいため、「上達した!」という実感も得やすい能力です。

理由② 聞く素材が無数にあるので、実践しやすい

リスニングのもう一つの大きなメリットは、

実践するための中国語が無数にあること

です。

スピーキングを実践しようと思えば、基本的には話し相手が必要です。

中国人の友人と話す。

先生とレッスンをする。

オンライン会話をする。

AIと中国語で話す。

何らかの形で「会話する環境」を用意する必要があります。

一方、リスニングならいつでもできます。

YouTube。

Podcast。

中国ドラマ。

映画。

ニュース。

小红书や抖音などのSNS。

今は、本物の中国語を聞ける素材が無数にあります。

つまり、学習によって身につけたリスニング力を、実際の中国語で試す機会が圧倒的に多いのです。

勉強する。

実際の中国語を聞いてみる。

「あ、聞こえた!」

この成功体験を作りやすい。

だからこそ、リスニング力UPは学習者にとって満足度が高いのです。

理由③ 実践では、相手の中国語が聞けていれば意外と何とかなる

そして、実際の中国語コミュニケーションを考えても、リスニング力は非常に重要です。

少し乱暴に言えば、

相手が何を言っているのかさえわかれば、こちらは簡単な中国語でも意外と何とかなります。

相手の質問がわかる。

相手が何を求めているのかわかる。

話がどちらに進んでいるのかわかる。

そこまで理解できていれば、自分は知っている単語や簡単な表現を組み合わせて返すことができます。

難しい言葉を知らなくても、言い換えればいい。

完璧な文章が作れなくても、短い中国語で答えればいい。

身振り手振りを使ってもいい。

実際のコミュニケーションでは、それで伝えられることがたくさんあります。

しかし逆に、

自分がある程度話せても、相手の中国語がわからなければ会話についていけません。

何を質問されたのかわからない。

相手が賛成しているのか反対しているのかわからない。

話題が変わったことにも気づかない。

これではコミュニケーションが難しくなります。

だから、実践的な中国語力をつけたい人にも、

まず「聞ける」を作る。

これは非常におすすめです。

2.リスニング力をガチで伸ばす本質学習法

では、どうすればリスニング力は本当に伸びるのでしょうか。

結論はシンプルです。

「一字一句理解できる中国語」を、一つずつ積み上げていくこと。

です。

ポイントは、

「だいたい意味がわかる」

ではありません。

単語もわかる。

文法もわかる。

文章の意味もわかる。

そして最終的には、

一字一句、細かい音まで耳で聞き取れる。

そこまで一つの中国語を仕上げます。

そして、

1つ、2つ、3つ、10個、50個、100個……

と増やしていく。

この蓄積によって、中国語を聞くための「基礎体力」ができていきます。

そのために行うのが、

①精読
②数十回の音読
③リピーティング

の3ステップです。

STEP1 まず精読して、一字一句「読解的に」理解する

最初に行うのが精読です。

中国語の文章を見て、

「まあ、だいたいこんな意味かな」

では終わらせません。

知らない単語を確認する。

文法を確認する。

語順を理解する。

なぜこの表現になるのかを確認する。

つまり、

文字を見れば、一字一句きちんと説明できるくらい理解する。

まずはここまで持っていきます。

リスニングの練習なのに、なぜ最初に読むのか。

理由は単純です。

そもそも理解できない中国語は、いくら聞いても理解できないからです。

知らない単語を100回聞いても、知らないものは知らない。

文章の構造がわかっていなければ、音だけ聞こえても意味として処理できません。

だから、まず「意味」を完全に理解します。

STEP2 理解した文章を数十回、音読する

次に音読です。

ここからは、量がものを言います。

1回、2回ではありません。

10回。

20回。

30回。

数十回、繰り返します。

何度も何度も自分の口から中国語を出すことで、

「この文字はこの音」

「この語順はこのリズム」

「この単語とこの単語はこうつながる」

という中国語の音のパターンを身体に入れていきます。

最初は一文字一文字確認しながら読んでいたものが、反復するうちに、徐々にまとまりとして出てくるようになります。

自分で再現できるようになった中国語は、聞いたときにも認識しやすくなります。

リスニング力を上げたいからこそ、音読を大量にやる。

ここがポイントです。

STEP3 リピーティングで「シャッフル」する

そして、最後がリピーティングです。

中国語の音声を聞いて、その直後に同じ内容を繰り返します。

ここでも繰り返し量が重要です。

さらに、リピーティングには、

文章を順番で暗記しているだけの状態から抜け出す

という役割もあります。

音読を何十回もすると、文章そのものを覚えます。

すると、

「この文の次は、この文」

と記憶だけで言えてしまいます。

そこで音声を使います。

途中から聞く。

ある一文だけ聞く。

一部分だけ聞いて繰り返す。

いわば、覚えた文章をシャッフルしていきます。

それでも、

「今、この中国語を言った」

とわかる状態にする。

こうして、

「暗記しているからわかる」から、「音を聞いたからわかる」へ変えていきます。

「わからない中国語を大量に聞く」はやめよう

ここはかなり重要です。

リスニング力を伸ばそうとして、

「中国語のラジオを毎日1時間流しています」

「ニュースをBGMにしています」

「とにかく毎日中国語を聞いています」

という学習をする人がいます。

しかし、内容がほとんどわからないなら、それだけではなかなか伸びません。

知らない単語。

知らない文法。

聞き取れない音。

それらが大量に流れているだけだからです。

大切なのは、

「中国語を大量に聞くこと」ではありません。

正確には、

「理解できる中国語を、大量に反復すること」

です。

ここは大きな違いです。

わからない中国語を次々に聞く。

これは「聞き散らかし」です。

そうではなく、

一つの中国語を理解する。

何十回も音読する。

何度もリピーティングする。

一字一句、細かな音まで聞けるようにする。

それから次へ進む。

広く浅く聞き散らすのではなく、深く聞き切る。

これが本質です。

「一字一句聞ける中国語」を1つ、2つ、3つ……と増やしていく

リスニング力を上げるときには、

「完全に聞ける中国語」を貯金していく

イメージを持つとわかりやすいです。

まず、一つ。

精読する。

数十回音読する。

リピーティングする。

そして、

「この文章なら、一字一句全部聞こえる」

という状態にする。

これで1つです。

次は2つ目。

3つ目。

10個。

50個。

100個。

このストックが増えてくると、中国語の音に対する基礎体力がついてきます。

すると、初めて聞く中国語でも、

「この単語の音、知っている」

「この音のつながり方は知っている」

「この語順なら、次はこう来そうだ」

と処理できる部分が増えていきます。

練習した文章が聞けるようになるだけではなく、その積み重ねによって、初めて聞く中国語も聞き取れるようになっていく。

これが狙いです。

3.実際にはどうやって進めればいい?実はかなりシンプル

ここまで読むと、

「理屈はわかった。でも実際に何からやればいいの?」

と思うかもしれません。

実際の進め方は、とてもシンプルです。

まず1〜3ヶ月で「発音」と「文法」の基礎を固める

最初からいきなりHSK5級や6級の文章を大量に音読しても、基礎がないとなかなかうまくいきません。

そこで最初は、

発音と文法の基礎固め

を行います。

目安としては、1〜3ヶ月程度。

特に中国語は、ピンイン、声調、子音・母音など、発音の基礎が非常に重要です。

さらに、基本的な中国語の語順や文法も押さえておきます。

ここで完璧を目指す必要はありません。

今後、文章を読んだり音読したりしながら修正していけばOKです。

大切なのは、

「これから大量の中国語を処理するための最低限の土台」を作ること。

です。

基礎ができたら、まずHSK4級くらいから始める

発音と文法の基礎ができたら、次は実際の文章に入ります。

おすすめは、まずHSK4級程度の文章から。

難しすぎず、かといって簡単すぎない。

日常的によく使われる単語や文法もかなり入っているので、リスニングの土台作りに使いやすいレベルです。

やることは、先ほど説明した通りです。

精読

数十回音読

リピーティング

これだけです。

一つの文章を仕上げる。

次へ進む。

また仕上げる。

これを繰り返します。

HSK4級 → 5級 → 6級と上げていく

HSK4級程度の素材がかなり楽になってきたら、HSK5級へ。

さらに力がついてきたら、HSK6級へ。

やること自体は変わりません。

レベルを上げながら、同じトレーニングを続けるだけです。

HSK4級だから特別な勉強をする。

5級になったら別の勉強法にする。

6級ではまた違うことをする。

そんな複雑なことを考える必要はありません。

理解する。
音読する。
リピーティングする。
完全に聞ける中国語を増やす。

非常にシンプルです。

シンプルだけど、ガチでやればガチで伸びる

中国語学習では、新しい勉強法を探し続けてしまう人が少なくありません。

「もっと効率のいいアプリはないか」

「もっと画期的な勉強法はないか」

「YouTubeで紹介されている新しい方法を試してみよう」

もちろん、工夫すること自体は悪くありません。

ただ、リスニングについては、やるべきことはかなりシンプルです。

基礎を固める。

HSK4級程度から、理解できる文章を作る。

精読する。

数十回音読する。

リピーティングする。

一字一句聞けるようにする。

次の文章へ進む。

5級、6級へ上げていく。

これをガチで継続する。

それだけです。

派手さはありません。

ただし、これを本当に続ければ、

リスニング力はガチで伸びます。

今までただの音にしか聞こえなかった中国語が、少しずつ言葉として入ってくる。

中国人の会話がわかる。

動画がわかる。

街で中国語が聞こえてきた瞬間に意味が入ってくる。

この変化はかなり楽しいです。

そして、

「自分、本当に中国語できるようになってきたな」

という実感を得られる。

中国語学習の満足度もかなり上がるはずです。

最短で確実にこの流れを作りたい人へ

ここまで紹介した方法は、自分一人でも実践できます。

やること自体は非常にシンプルです。

ただし、

「どこから基礎をやればいいかわからない」

「発音が正しくできているかわからない」

「自分に合った教材やレベルがわからない」

「一人だと、結局数十回の音読を続けられない」

「できるだけ遠回りせず、この学習サイクルに入りたい」

という人もいると思います。

そういう方のために、PaoChaiオンライン中国語コーチングでは、ゼロからでも学習の基礎を整え、

発音・文法の基礎

精読

大量の音読

リピーティング

自分で学習を回せる状態

へ進めるように学習を設計しています。

学習状況にもよりますが、ゼロからでも2ヶ月程度で、この「自分で中国語を聞ける状態へ持っていく学習サイクル」に入ることを目指せます。

「できるだけ確実にやりたい」

「最短距離で正しい学習習慣を作りたい」

という方は、PaoChaiオンライン中国語コーチングも活用してみてください。

まとめ:まず「聞ける中国語」を増やそう

中国語学習で何を目標にするか迷っているなら、

まずリスニング力UPを目指す。

これは非常におすすめです。

リスニング力は、

  • 比較的トレーニングによって伸ばしやすい
  • 実践できる素材が無数にある
  • 相手の中国語を聞き取れれば、簡単な表現でもコミュニケーションを成立させやすい
  • 「中国語ができるようになった」という実感を得やすい

という特徴があります。

そして、伸ばし方もシンプルです。

①発音・文法の基礎を固める

②一つの文章を精読して、一字一句理解する

③数十回音読する

④リピーティングで音だけでも処理できるようにする

⑤「一字一句聞ける中国語」を1つ、2つ、3つ……と増やす

まずはHSK4級程度から。

そして5級、6級へ。

聞き散らかす必要はありません。

一つひとつ、聞き切る。

これを積み上げるだけです。

方法はシンプル。

でも、シンプルだからこそ、あとはやるかどうかです。

ガチで続ければ、リスニング力はガチで伸びる。

そして中国語が本当に耳から入ってくるようになると、中国語学習はかなり面白くなります。

まずは、「聞ける!」という成功体験を作るところから始めてみてください。

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冨江コーチ

東京都北区出身。中国ビジネス10年(日本のゲーム、アニメ等コンテンツの中国展開に従事)、中国在住5年(上海、南京)の経験を活かし、実践的な中国語学習のサポートをいたします。2016年から語学の道に転身。大学院で第二言語習得、言語、哲学の研究を行いながら、中国語と日本語を教える。趣味は、中国各地の麺類を食べ歩くこと。テニス、ラグビーなどスポーツ全般。新HSK6級。復旦大学短期留学(2007年)。早稲田大学国際教養学部卒業。The Australian National University修士号、早稲田大学国際コミュニケーション研究科修士課程修了。

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